あなたの元へ②

<h3>ここは‥?</h3>

私達はあたりを見ました。

だけど、木ばっかりで何もありません。

いたくんが言いました。

「本当にここなの?」

「きいたところはここだった。」 

ゆうくんはまもりちゃんの方を見ます。

すると、その時、いたくんが大きな声を出します。

「わ!なに、あれ!」

いたくんが見てる方を向くと、大きなくまさんが居ました。

びっくりしすぎて、みんな、足が動かなくなりました。

だけど、よく見ると、そばに男の人がいます。

「おびえなくて大丈夫だよ。」

「でも、くまが!」

「このくまは僕のお母さんなんだ。」

おそってこないので、みんなは逆に近付いていきました。

「君たちはこれから、伝説を見に行くんだよね?」

「うん、そうだよ!」

ゆうくんは大きな声で言いました。

「じゃあ、僕達についてきて。」

それから、みんなは今度はその熊と男の人の後についていきます。


どんどん進んでいくと、やけに輝いてるところがありました。

お星様のようにキラキラと‥。

「なんだろう‥?」

私はつぶやきました。


森を抜けました

そこにあったのは‥。

小さな何かの国でした。


「こんにちは。新しい訪問者さんですね。」

ふわふわと浮かんで、微笑みました。

「何十年ぶりでしょう。」

ゆうくんはたずねます。

「きみは何なの?」

「仮称を妖精と言います。」

一緒に来た3人はとても驚いて「妖精なんて居るんだ!」と言いました。

あたりを見てみると、黒い妖精さんや、この妖精さんみたいに白いものも沢山居ました。

「色々いるね。」

「多様性ですよ。」

私とゆうくん、まもりちゃん以外のみんなは他の妖精さんたちと話しています。

ゆうくんは言いました。

「君は妖精なんだろ?」

「はい、そうですよ。」

「僕とかができないこともできるの?」

「願いを叶えることができますよ。」

「え!そうなんだ。じゃあ、叶えてよ。」

「残念ながら、それはできません。」

「できるんじゃないの?」

「はい、できます。でも、条件があるんです。」

「それは何?」

「その人が亡くなる時‥。そして、それは‥相手にしかかけることができないのです。」

「そうなんだ‥。少し残念。」

みんなはそれから、暗くなるまでここで遊んだり話をしていたのでした

────────

<h3>疑問</h3>

町について、私とまもりちゃんはすぐに家に帰りました。

長く遊んでたから、遅くなったけれど、お母さんは「良かった‥。」って呟いて家にいれてくれました。

私は部屋につくと言います。

「まもりちゃんの言った通りだったね!妖精さんがいるなんてすごい!」

「うん。凄いよね。」

まもりちゃんはどこか元気がない気がしました。

私は疲れていたので、その日はすぐに寝てしまいました。


次の日の朝‥。

とっても気分が良かったのです。

「おはよう、まもりちゃん!」

「おはよう。元気だね、いい夢見たの?」

「うん。ゆうくんが出てきたんだ!」

「どんな夢だったの?」

「ぶどうをもっててね、7粒とって、その中から食べてたんだ!」

「美味しそうに食べてるのを見て、とっても嬉しかったんだ!」

「2粒目食べ終わったところで目が覚めたんだけどね。」

「そうだったんだ!美味しそうに食べてたのは嬉しいね。」

「うんっ!朝からとってもいい夢を見ちゃった!」

まもりちゃんは私の方を見て微笑んでた。

「今日はとってもいい日になりそう!」

「うん。いい日になったらいいね!」

時間が経ってお昼になりました。

私は一人で、外に遊びに行きます。

その途中で、誰かに、声をかけられます。

「あ!せわちゃん、こんにちは!」

「最近、どうしてるの?」

「えーっとね、ゆうくんと一緒に妖精さんにあったよ!」

「え、伝説ってなかったんじゃないの?

いたくんが友達に言ってたの聞いたけど‥。」

「教えてくれた子が居なくなっちゃって!

でも、まもりちゃんって子が居てね!」

「まもりちゃんって、最近、この町に来た子よね。」

「うん。その子が教えてくれたんだ!それで本当にあったからとってもびっくりで!」

「伝説があったのはびっくりだけど‥。まもりちゃんはどうしてそれを知ってたんだろう‥?」

「確かに、考えてなかった!」

「本人に聞いてみるね!」

「うん。分かった。でも、みなかちゃんが元気そうで良かった!」

「せわちゃんありがとう!」

私はせわちゃんと別れて、家に帰りました。

<h3>島の外!</h3>

家に帰ると、窓の外を見てるまもりちゃんがいました。

「あの!」

「みなかちゃん、どうしたの?」

「ごめんね、いなしちゃんにまもりちゃんが教えてくれたって言っちゃった‥」

「大丈夫。私はみんなの前では、言わないで欲しいって言っただけだから。」

「ありがとう!あとね、いなしちゃんがなんで知ってるのかなって言ってた!」

「どうしてなの?」

「あぁ‥。私の村で、聞いたんだ。」

「この村じゃないってことなの?」

「ううん。この村に伝わってて、それを聞いた人がね‥。」

「そうなんだ。」

「説明するのは難しいけど‥ごめんね。」

「ううん。いいの!」

「ありがとう。あとひとつだけ言うね。」

「ここに伝わるってだけで、実はこの町の伝説じゃないんだ。」

私は「うんうん。」と頷きます。


それから少しして、ゆうくんがきました。

「今日も行こう!」

私はいなしちゃんを見る。

「どうする?」

「私は‥いいよ!」

「じゃあ、行こう!」

それから、今日は三人で行くことにしました。

「村以外の、外に行ってみない?」

「そこにもあるの?」

「求めるところじゃないけれど、冒険はできると思う。」

「そうなんだ。冒険!楽しみだ!」

「じゃあ、決まりだね!」

「分かった。」

まもりちゃんは小さく「ありがとう。」って呟いた。

私達は森を入っていって、そこから抜けると、海が見えてくる。

そこには船が一せき浮かんでました。

「あそこに行こう。」

「え!大丈夫なの?」

私はおどろきます。

「うん。」

「分かった、行こう!」

ゆうくんはそう言って、進んでいきました。

その船にはとてもキラキラした男の人が乗ってました。

私達を見ると、その人はたずねます。

「君たちはここの島の人かな?」

「うん、そうだよ!」

ゆうくんは元気に答えます。

隣にまもりちゃんが出てきました。

「他の島に行きたいんだけど、のせてくれない?」

「いいよ!」

男の人はそう言って、船にのせてくれました。

ゆうくんは「やった!」と笑います。

「どこにつくのかな!」私はワクワクで一杯でした。


ところで、まもりは操縦士に行き先を話していた───────

<h3>幻の島</h3>

キラキラした人は出発する前に、お船のことを教えてくれました。

「あれは竜骨(りゅうこつ)で、あれは艫(とも)って言うんだ。」

「そして、あれは帆って言うんだ。方位を知るための羅針盤も忘れちゃいけないね。」

「そうなんだ!」

ゆうくんは目をキラキラさせていました。

そうしてるうちに、まもりちゃんは戻ってきます。

それから船は出発しました。

ゆうくんと、キラキラの男の人は話していました。

「お兄ちゃんはどこを目指してるの?」

「僕はね、いろいろな島を旅をしてるんだ。」

「女性と空飛ぶ羊にのって旅をしてたんだけど、途中で落ちてしまってね‥。」

「そうだったんだ‥。」

「うん。でも、もう、少し諦めてしまってるんだ‥。」

「きっと見つかるよ!」

ゆうくんは元気に笑う。

キラキラの男の人も、それにつられて笑う。

「ありがとう。君は優しいね。」


それから船は進んで、一つの島に到着しました。

「こんなところに島が‥。」

船の人は少し驚いていました。

「ありがとう!この島には来たことがなかった。」

キラキラの人はそう言って、感謝をします。

「この島でも、探して見るよ。」


私達三人は、島の中に入っていきました。

すると、狩人に出会います。

その狩人は大きな犬さんと、子犬さん、そして、うさぎさんを連れていました。

とても優しそうでした。

「こんにちは、若い人たち。」

「こんにちは!」

「君たちはここの島の人じゃないね。」

「うん、外から来たんだよ!」

「そうか、もし、困ったことがあったら、この先にお城があるから行ってみなさい。」

「わかった!ありがとう!」

ゆうは他の二人を見る。

すると、まもりとみなかは犬とうさぎの頭をなでていた。

そして、気付くと、二人はゆうの元に。

「可愛かった!」

「そうなんだ。」

ゆうくんは続けて言いました。

「行く場所が決まった!」

「やった!楽しみだね!」

私はゆうくんが話してくれた、そのお城に向かうことにします。

「とっても楽しみだねっ!」

ゆうくんは「うん!」と頷きます。


まもりは二人のようすをなにも言わず、みていた。

<h3>大きなくじら</h3>

歩いてると、城が見えてきました。

「あったね!お城凄い!」

「うん。行ってみよう!」

三人で歩いてると、足に怪我をした男の子と、元気な男の子が居ました。

元気な男の子は、その男にかたをあずけてます。

「何があったの?」

まもりちゃんは二人にかけよります。

「実は、クジラが暴れてて。兄が怪我してしまったんだ。」

「でも、この島の医者はみんな倒れてて‥。」

「そうだったんだ‥。」

まもりちゃんは進んできた道をさして言いました。

「この先に、船があるから、その人たちに手あてしてもらえるかも。」

「分かった。ありがとう。」

その二人はそのまま、進んでいきました。

「まもりちゃん頼りになる。」

「ありがとう!」

それから、また進んでいくと、さっきの人が言ってたくじらが見えてきます。

そばには、車いすの大人の女の人と、それをひく大人の男の人が居ました。

「あら、あなた達は‥?」

まもりちゃんは先頭に立って言います。

「冒険してて、偶然ここに来たの。」

「そうなのね‥。でも、ここは危ないから、帰った方がいいかもしれないわ‥。」

その女性は、くじらの方を見ます。

その上には女の人が居ました。

「私の娘が、襲われてるのです‥。」

そしてつぶやく。

「どうしたらいいのか‥」

「あなたたちも危ないから。」

すると、まもりちゃんは「二人はわからないけど、私なら大丈夫です。」と言いました。

「どういうこと‥?」

まもりちゃんが口を開いた時、偶然、一人の男の人が白い馬に乗ってやってきました。

その人はとても強そうです。

「大丈夫ですか、何かお困りですか?」

「実は娘が、くじらに‥」

「それはいけない。僕がくじらを倒しましょう。」

そして、剣をぬきます。

まもりちゃんは言いました。

「ちょっと待って‥!何か言ってる。」

みんなはくじらを見ます。

女の人が何かを言ってました。

「くじらを傷付けてはいけません。」

まもりちゃんは「やっぱり私が行ってきます。」と言って、くじらの背中にのって女の人のもとへ行きました。

「危ないよ!」と言っても、まもりちゃんは向かっていきます。

私は心の中で、とても勇敢で凄いと思いました。

<h3>やった!</h3>

まもりちゃんは無事に女の人の手をひいて、くじらの下におりました。

だけど、また、上にのぼっていきます。

「どうしたの、まもりちゃん!」

それから、くじらの上にいた女の人が、通りすがった人に何かを話してました。

「なんだって!」

男の人は驚いて、剣をしまって、くじらの元に走っていきます。

そして‥

二人は一緒におりてきました。

男の人は、女の人をかかえています。

「くじらさんはその女の人を助けて、ここに来たらしいんです。」

その人はとてもキラキラした服を着てました。

「だから、無事にくじらの上にあがれたんだね。」

更に、その人は船の人が探してた女の人でした。

───────

帰る途中に、船の人に沢山感謝されます。

三人でお話しました。

「今日はいろいろな人がいたね。」

「これからも楽しみだ!」

「まもりちゃんもすごかった。」

「ありがとう。」


そして、船は私達の居た島につきました。

船の人たちに別れを告げて、家に帰っていきます。

家に到着すると、もう3日経ってたらしいのです。

少しの間、遠くに遊びに行くのはだめって禁止になってしまいました。

ゆうくんも、同じくダメって言われたらしいので、当分はおあずけです。

「またいろいろなところに行きたいな!」

私がまもりちゃんに言うと「そうだねっ!」と微笑みました。

────────

次の日のこと、いつもの集まる場所に行くと、沢山居ました。

「伝説って本当なの?」

「親は信じてくれなかったけど、本当だよ!」

妖精さんの国があってね!」

そう話す、真ん中に居たのはるほちゃん。

るほちゃんは私を見て、「みなかちゃんも知ってるよ!」と言いました。

「ほんとうに妖精が居たの?」

私はまもりちゃんをチラチラとみて「う‥うん。いたよ!」と言いました。

「本当なんだ!伝説行ってみたい!」

みんなはそう言って、騒ぎます。

「だけど、ゆうくんが居ないと、行けないから‥。」

「そっか、じゃあ、その時まで待とう!」

びっくりしたけれど、心の中でどこか、やった!と思う気持ちもありました──────

<h3>数字ヒーロー①</h3>

どこかで数字差別の声が聞こえる。

その時、いつものようにやってくる4人の男女が居た。

人はその4人を、数字フォーと呼ぶ。

「最近、数字差別が増えてきたね。」

「うん、もしかしたら、何かが迫ってきてるのかもしれない。」

「数字愛にかけてがんばりましょう!」

すると、一人だけ、座りながらつぶやいた。

「迷惑かけないようにがんばります‥。」

「ナンバーDくん!」

新しく入ってきたDくん、元気がなかった。

ところで、最近のことで、ナンバーCくんは原因の一つを発見する。

それをナンバー会議で伝えた。

「じゃあ、その国に育った人が各国に渡って数字差別を‥?」

「多分、そうなんだ‥。悲しいことだけど‥。」

「そんなにもどうして数字を嫌っているんだろう‥。」

「事実かどうか確かめるためにも実際にみんなで行ってみよう。」

二人はすぐに立ち上がるが、ナンバーDくんだけゆっくり。

ナンバーDは思った。

僕は実は数字が苦手‥。

それは子供の頃からそうだった。

誕生日も生まれた時間も全て4で、身長順も、勉強の順位も全て4が必ず含まれていた。

4に関係がありすぎて、僕のあだ名は四人間と呼ばれてきたんだ。

だけど、ある日、数字差別を止めるために現れた3人に出会う。

彼らは数字には悪い意味だけでなく、いい意味もあるということを教えてくれた。

4が嫌いになりかけていた僕にとって、それは大きいことだった。

周りの人も、僕に対して、悪い意味で四人間とは呼ばなくなる。

3人のおかげで、僕は助けられたんだ。

ある日、僕は彼らとともに行動したい、数字には、いい意味も沢山あるんだって活動したいって‥。

そう思うようになったんだ。

三人はとても優しくて、歓迎してくれた。

そして、今に至る。

だけど‥。

その活動の中で、苦しいことがおこった。

それは僕が4番目に入り、更には名前も4番目だったということ。

数字はいい意味もあるって活動中、その事を言われてしまった‥。

「あんたは自分が4に関係あるから、正当化しようとしてるんだ。偽善者だよ。」と‥。

3人はその人に話してくれて一応解決したが、僕の心には傷があった。

彼らは優しく、なぐさめてくれたが、その傷は、中々、なおらなかった

────────

<h3>数字ヒーロー②</h3>

向かっている最中のこと。

ナンバーDは言った。

「僕は迷惑になるから、抜けた方がいいかな‥?」

「君が抜けたいなら止めないよ。だけど、数字はそれぞれ特別だから‥。」

ナンバーBはAに続いて言う。

「ナンバーCのあとはナンバーEになっちゃうね‥。」

ナンバーDは小さな声で‥「考えておくね‥。」と。

ようやく、その国に到着した。

「さっそく、話を聞いてみよう。」

だけど、中々、情報は得られない。

4人は手分けをして、話を聞いたり、探すことにした。

ナンバーDは一人で歩いていた。

そして、心の中で思う。これが終わったらやっぱり…

その瞬間、一斉に彼を現地人たちが囲む。

「き、きみたちは…?」

「外から来たものだろう?」

「そうだよ…!」

「私達はあなたに数字の悪について、知ってもらうために来た。」

中から、高齢の男が出てきた。

「わしらの国では、住むもの、他から来たもの関係なく、皆、数字の悪について、心得てなければならないのじゃ。」

「そうなんですね…。」

そうして、一斉に数字の悪い部分をナンバーDに言う。

彼は頭をかかえた。

過去の記憶が浮かんでくる。

そして、思わず言った。

「数字差別はやめてほしい…!」

「なんだと!?」

「僕は数字を愛するヒーロー、ナンバーフォーの一人、ナンバーDだ!」

「数字を愛するだと…?」

現地人達は言う。

「しかし、Dとは…。4番目だ。」

「確かに…ローマ数字、漢字では4番目でおかしくされ、意味では死を連想させる…。」

「恐怖症の名前にもなっている悪の権化じゃないか!」

「4、6、13この3つの数字は数字たちの悪の親玉として知られている。そして、長年我が国で受け継がれてきた…」

「な…なんできみたちはそんなに言うんだ…!」

「数字は悪だからだ!4は特に悪魔の数字!」

ナンバーDは思った。どうしたらいいのだろう…。

ナンバーさん達にいれてもらったのに、全然協力できない…。

僕には何もできないのか…。

心の中で謝った。

しかし…

「ナンバーD!待たせたね!」

丁度、その時、他の3人が到着した。

<h3>数字ヒーロー③</h3>

「仲間が来たか。」

「ナンバーAさん達…。」

「僕らに任せて欲しい。」

「ありがとうございます。」


「誰が来ようと、することは変わらない。数字は悪いもの!」

「数字にはいい意味もある!」

現地人は一斉に数字差別を言う。

ナンバーの三人は数字たちのいい意味を言っていった。

三人vs10人以上もあったが、拮抗していた。

「な、なんだと、私達と張り合っているのか。」

「僕はただ、悪い意味だけじゃない。それを知って欲しいんだ!」

「それは無理なことだ!私達は子供の頃から悪いと聞かされている。」

「どれだけ肯定を聞かされても、考えは変わらない。」

ナンバーの三人は劣勢に立たされる。

ナンバーのもう一人は思った。僕にできることはないのか‥!

すると浮かんできた。

自分の昔の記憶、それは数字に関係する悲しい過去だった。

でも、だからこそ‥

「4は悪い数字かもしれない‥」

全員の視線がその方へ。

「だけど、そうだったとしても、悪い数字でしか見えない世界がある‥」

「僕は共感する‥。自分と同じ立場の人たちと。」

「それができて、いい意味もあるから、4。その数字が僕は好きだ。」

「なんだって‥?」

「Ⅳ、四だって、変わっててもいいって共感をくれる。数字の中でかけがえのない大切な一つなんだ‥。」

現地人は頭をかかえる。

「なんだ‥。この4人は‥。」

ナンバーAは言った。

「数字を愛する4人さ。彼の言うとおり、数字は一つ一つがかけがえのないもの‥。」

「意味がないように見えても、全ての数字に意味があるんだ。」

現地人はうなった。

そして、「あれ‥?」と右や左を見た。

「私はどうしてここに?」

「僕らに数字のことを教えるって。」
 
しかし、そこにいた全員が知らないと話す。

何があったのだろうか?

わからない。

しかし、変わったことがあった。

ナンバーDが僕らの一員として、これからも続けてると言ったこと。

数字を強く愛するものがまた一人立ち上がったんだ。

ただ、ナンバーAの心の中には一つ。

これから何かが起こる。

そんな予感がしていた───────

<h3>出発!</h3>

時間が経って、冒険が大丈夫になりました。

ゆうくんもよくなったらしくて、またみんなで行くことになりました。

そして、その前に忘れずに場所を聞きます。

それから、いつも通り、みんなの集まるところに行き、ゆうくんは誘います。

そしたら、今回は5人の人が一緒に行くって言ってくれました。

ゆうくんはとっても嬉しそうです。

出発の前、せわちゃんがゆうくんの元に来て話があると言いました。

みんなはそれぞれ話して夢中になってます。

私は二人の話をきいてました。

「行くの?」

「うん!今回も止めるの?」

「ううん。止めないよ‥。」

「じゃあ、一緒に来る?」

「行かない!だけど、気をつけてね。」

「せわ優しい。急にどうしたの?」

「行かないで!危険だよ!」

「とめてるじゃん!」

せわちゃんは帰っていきました。

「じゃあ、早速行こう!」

ゆうくんを先頭に出発します。

久しぶりのお出かけ、ゆうくんとても嬉しそう。

私自身も嬉しい。

みんなはワイワイ話してます。後ろを向くと、一番最後にまもりちゃんが居ました。

私はまもりちゃんのところへ。

「まもりちゃん!」

「みなかちゃん。どうしたの?」

「まもちゃんと話したいなって。」

「まもちゃんってなんだかいいね。」

「ふふふっ!」

「何を話すの?」

「えーっとね‥これから行く場所とか!」

まもちゃんは小さな声で言った。

「いいよ。」

「やったー!」

「これから行く場所は亡くなった人たちの集まる場所。」

「なくなった?」

「うん。みんなだと多くなっちゃうけど、限られた人がそこにいるの。」

「よく分からないけど、色んな人に会えるのかな!」

「そうだよ。」

「わー!楽しみっ。」

私は微笑んだ。

まもちゃんは私を何も言わず見てた。

それから、少しして「もう少しで着くよ」と言う。

「えーっ!そうなの!」

私はキョロキョロとあたりを見る。

木が一杯あって、何もみえない。

「ここを抜けたら、そこがあるの。」

まもちゃんの言った通りに、進んでいくと、あたりが真っ白な地面のところに出た。

「あれれ、雪かな?」

でも、最近は雪は降ってなかったのでした。