<h3>ここは‥?</h3>
私達はあたりを見ました。
だけど、木ばっかりで何もありません。
いたくんが言いました。
「本当にここなの?」
「きいたところはここだった。」
ゆうくんはまもりちゃんの方を見ます。
すると、その時、いたくんが大きな声を出します。
「わ!なに、あれ!」
いたくんが見てる方を向くと、大きなくまさんが居ました。
びっくりしすぎて、みんな、足が動かなくなりました。
だけど、よく見ると、そばに男の人がいます。
「おびえなくて大丈夫だよ。」
「でも、くまが!」
「このくまは僕のお母さんなんだ。」
おそってこないので、みんなは逆に近付いていきました。
「君たちはこれから、伝説を見に行くんだよね?」
「うん、そうだよ!」
ゆうくんは大きな声で言いました。
「じゃあ、僕達についてきて。」
それから、みんなは今度はその熊と男の人の後についていきます。
どんどん進んでいくと、やけに輝いてるところがありました。
お星様のようにキラキラと‥。
「なんだろう‥?」
私はつぶやきました。
森を抜けました
そこにあったのは‥。
小さな何かの国でした。
「こんにちは。新しい訪問者さんですね。」
ふわふわと浮かんで、微笑みました。
「何十年ぶりでしょう。」
ゆうくんはたずねます。
「きみは何なの?」
「仮称を妖精と言います。」
一緒に来た3人はとても驚いて「妖精なんて居るんだ!」と言いました。
あたりを見てみると、黒い妖精さんや、この妖精さんみたいに白いものも沢山居ました。
「色々いるね。」
「多様性ですよ。」
私とゆうくん、まもりちゃん以外のみんなは他の妖精さんたちと話しています。
ゆうくんは言いました。
「君は妖精なんだろ?」
「はい、そうですよ。」
「僕とかができないこともできるの?」
「願いを叶えることができますよ。」
「え!そうなんだ。じゃあ、叶えてよ。」
「残念ながら、それはできません。」
「できるんじゃないの?」
「はい、できます。でも、条件があるんです。」
「それは何?」
「その人が亡くなる時‥。そして、それは‥相手にしかかけることができないのです。」
「そうなんだ‥。少し残念。」
みんなはそれから、暗くなるまでここで遊んだり話をしていたのでした
────────
<h3>疑問</h3>
町について、私とまもりちゃんはすぐに家に帰りました。
長く遊んでたから、遅くなったけれど、お母さんは「良かった‥。」って呟いて家にいれてくれました。
私は部屋につくと言います。
「まもりちゃんの言った通りだったね!妖精さんがいるなんてすごい!」
「うん。凄いよね。」
まもりちゃんはどこか元気がない気がしました。
私は疲れていたので、その日はすぐに寝てしまいました。
次の日の朝‥。
とっても気分が良かったのです。
「おはよう、まもりちゃん!」
「おはよう。元気だね、いい夢見たの?」
「うん。ゆうくんが出てきたんだ!」
「どんな夢だったの?」
「ぶどうをもっててね、7粒とって、その中から食べてたんだ!」
「美味しそうに食べてるのを見て、とっても嬉しかったんだ!」
「2粒目食べ終わったところで目が覚めたんだけどね。」
「そうだったんだ!美味しそうに食べてたのは嬉しいね。」
「うんっ!朝からとってもいい夢を見ちゃった!」
まもりちゃんは私の方を見て微笑んでた。
「今日はとってもいい日になりそう!」
「うん。いい日になったらいいね!」
時間が経ってお昼になりました。
私は一人で、外に遊びに行きます。
その途中で、誰かに、声をかけられます。
「あ!せわちゃん、こんにちは!」
「最近、どうしてるの?」
「えーっとね、ゆうくんと一緒に妖精さんにあったよ!」
「え、伝説ってなかったんじゃないの?
いたくんが友達に言ってたの聞いたけど‥。」
「教えてくれた子が居なくなっちゃって!
でも、まもりちゃんって子が居てね!」
「まもりちゃんって、最近、この町に来た子よね。」
「うん。その子が教えてくれたんだ!それで本当にあったからとってもびっくりで!」
「伝説があったのはびっくりだけど‥。まもりちゃんはどうしてそれを知ってたんだろう‥?」
「確かに、考えてなかった!」
「本人に聞いてみるね!」
「うん。分かった。でも、みなかちゃんが元気そうで良かった!」
「せわちゃんありがとう!」
私はせわちゃんと別れて、家に帰りました。
<h3>島の外!</h3>
家に帰ると、窓の外を見てるまもりちゃんがいました。
「あの!」
「みなかちゃん、どうしたの?」
「ごめんね、いなしちゃんにまもりちゃんが教えてくれたって言っちゃった‥」
「大丈夫。私はみんなの前では、言わないで欲しいって言っただけだから。」
「ありがとう!あとね、いなしちゃんがなんで知ってるのかなって言ってた!」
「どうしてなの?」
「あぁ‥。私の村で、聞いたんだ。」
「この村じゃないってことなの?」
「ううん。この村に伝わってて、それを聞いた人がね‥。」
「そうなんだ。」
「説明するのは難しいけど‥ごめんね。」
「ううん。いいの!」
「ありがとう。あとひとつだけ言うね。」
「ここに伝わるってだけで、実はこの町の伝説じゃないんだ。」
私は「うんうん。」と頷きます。
それから少しして、ゆうくんがきました。
「今日も行こう!」
私はいなしちゃんを見る。
「どうする?」
「私は‥いいよ!」
「じゃあ、行こう!」
それから、今日は三人で行くことにしました。
「村以外の、外に行ってみない?」
「そこにもあるの?」
「求めるところじゃないけれど、冒険はできると思う。」
「そうなんだ。冒険!楽しみだ!」
「じゃあ、決まりだね!」
「分かった。」
まもりちゃんは小さく「ありがとう。」って呟いた。
私達は森を入っていって、そこから抜けると、海が見えてくる。
そこには船が一せき浮かんでました。
「あそこに行こう。」
「え!大丈夫なの?」
私はおどろきます。
「うん。」
「分かった、行こう!」
ゆうくんはそう言って、進んでいきました。
その船にはとてもキラキラした男の人が乗ってました。
私達を見ると、その人はたずねます。
「君たちはここの島の人かな?」
「うん、そうだよ!」
ゆうくんは元気に答えます。
隣にまもりちゃんが出てきました。
「他の島に行きたいんだけど、のせてくれない?」
「いいよ!」
男の人はそう言って、船にのせてくれました。
ゆうくんは「やった!」と笑います。
「どこにつくのかな!」私はワクワクで一杯でした。
ところで、まもりは操縦士に行き先を話していた───────
<h3>幻の島</h3>
キラキラした人は出発する前に、お船のことを教えてくれました。
「あれは竜骨(りゅうこつ)で、あれは艫(とも)って言うんだ。」
「そして、あれは帆って言うんだ。方位を知るための羅針盤も忘れちゃいけないね。」
「そうなんだ!」
ゆうくんは目をキラキラさせていました。
そうしてるうちに、まもりちゃんは戻ってきます。
それから船は出発しました。
ゆうくんと、キラキラの男の人は話していました。
「お兄ちゃんはどこを目指してるの?」
「僕はね、いろいろな島を旅をしてるんだ。」
「女性と空飛ぶ羊にのって旅をしてたんだけど、途中で落ちてしまってね‥。」
「そうだったんだ‥。」
「うん。でも、もう、少し諦めてしまってるんだ‥。」
「きっと見つかるよ!」
ゆうくんは元気に笑う。
キラキラの男の人も、それにつられて笑う。
「ありがとう。君は優しいね。」
それから船は進んで、一つの島に到着しました。
「こんなところに島が‥。」
船の人は少し驚いていました。
「ありがとう!この島には来たことがなかった。」
キラキラの人はそう言って、感謝をします。
「この島でも、探して見るよ。」
私達三人は、島の中に入っていきました。
すると、狩人に出会います。
その狩人は大きな犬さんと、子犬さん、そして、うさぎさんを連れていました。
とても優しそうでした。
「こんにちは、若い人たち。」
「こんにちは!」
「君たちはここの島の人じゃないね。」
「うん、外から来たんだよ!」
「そうか、もし、困ったことがあったら、この先にお城があるから行ってみなさい。」
「わかった!ありがとう!」
ゆうは他の二人を見る。
すると、まもりとみなかは犬とうさぎの頭をなでていた。
そして、気付くと、二人はゆうの元に。
「可愛かった!」
「そうなんだ。」
ゆうくんは続けて言いました。
「行く場所が決まった!」
「やった!楽しみだね!」
私はゆうくんが話してくれた、そのお城に向かうことにします。
「とっても楽しみだねっ!」
ゆうくんは「うん!」と頷きます。
まもりは二人のようすをなにも言わず、みていた。
<h3>大きなくじら</h3>
歩いてると、城が見えてきました。
「あったね!お城凄い!」
「うん。行ってみよう!」
三人で歩いてると、足に怪我をした男の子と、元気な男の子が居ました。
元気な男の子は、その男にかたをあずけてます。
「何があったの?」
まもりちゃんは二人にかけよります。
「実は、クジラが暴れてて。兄が怪我してしまったんだ。」
「でも、この島の医者はみんな倒れてて‥。」
「そうだったんだ‥。」
まもりちゃんは進んできた道をさして言いました。
「この先に、船があるから、その人たちに手あてしてもらえるかも。」
「分かった。ありがとう。」
その二人はそのまま、進んでいきました。
「まもりちゃん頼りになる。」
「ありがとう!」
それから、また進んでいくと、さっきの人が言ってたくじらが見えてきます。
そばには、車いすの大人の女の人と、それをひく大人の男の人が居ました。
「あら、あなた達は‥?」
まもりちゃんは先頭に立って言います。
「冒険してて、偶然ここに来たの。」
「そうなのね‥。でも、ここは危ないから、帰った方がいいかもしれないわ‥。」
その女性は、くじらの方を見ます。
その上には女の人が居ました。
「私の娘が、襲われてるのです‥。」
そしてつぶやく。
「どうしたらいいのか‥」
「あなたたちも危ないから。」
すると、まもりちゃんは「二人はわからないけど、私なら大丈夫です。」と言いました。
「どういうこと‥?」
まもりちゃんが口を開いた時、偶然、一人の男の人が白い馬に乗ってやってきました。
その人はとても強そうです。
「大丈夫ですか、何かお困りですか?」
「実は娘が、くじらに‥」
「それはいけない。僕がくじらを倒しましょう。」
そして、剣をぬきます。
まもりちゃんは言いました。
「ちょっと待って‥!何か言ってる。」
みんなはくじらを見ます。
女の人が何かを言ってました。
「くじらを傷付けてはいけません。」
まもりちゃんは「やっぱり私が行ってきます。」と言って、くじらの背中にのって女の人のもとへ行きました。
「危ないよ!」と言っても、まもりちゃんは向かっていきます。
私は心の中で、とても勇敢で凄いと思いました。
<h3>やった!</h3>
まもりちゃんは無事に女の人の手をひいて、くじらの下におりました。
だけど、また、上にのぼっていきます。
「どうしたの、まもりちゃん!」
それから、くじらの上にいた女の人が、通りすがった人に何かを話してました。
「なんだって!」
男の人は驚いて、剣をしまって、くじらの元に走っていきます。
そして‥
二人は一緒におりてきました。
男の人は、女の人をかかえています。
「くじらさんはその女の人を助けて、ここに来たらしいんです。」
その人はとてもキラキラした服を着てました。
「だから、無事にくじらの上にあがれたんだね。」
更に、その人は船の人が探してた女の人でした。
───────
帰る途中に、船の人に沢山感謝されます。
三人でお話しました。
「今日はいろいろな人がいたね。」
「これからも楽しみだ!」
「まもりちゃんもすごかった。」
「ありがとう。」
そして、船は私達の居た島につきました。
船の人たちに別れを告げて、家に帰っていきます。
家に到着すると、もう3日経ってたらしいのです。
少しの間、遠くに遊びに行くのはだめって禁止になってしまいました。
ゆうくんも、同じくダメって言われたらしいので、当分はおあずけです。
「またいろいろなところに行きたいな!」
私がまもりちゃんに言うと「そうだねっ!」と微笑みました。
────────
次の日のこと、いつもの集まる場所に行くと、沢山居ました。
「伝説って本当なの?」
「親は信じてくれなかったけど、本当だよ!」
「妖精さんの国があってね!」
そう話す、真ん中に居たのはるほちゃん。
るほちゃんは私を見て、「みなかちゃんも知ってるよ!」と言いました。
「ほんとうに妖精が居たの?」
私はまもりちゃんをチラチラとみて「う‥うん。いたよ!」と言いました。
「本当なんだ!伝説行ってみたい!」
みんなはそう言って、騒ぎます。
「だけど、ゆうくんが居ないと、行けないから‥。」
「そっか、じゃあ、その時まで待とう!」
びっくりしたけれど、心の中でどこか、やった!と思う気持ちもありました──────
<h3>数字ヒーロー①</h3>
どこかで数字差別の声が聞こえる。
その時、いつものようにやってくる4人の男女が居た。
人はその4人を、数字フォーと呼ぶ。
「最近、数字差別が増えてきたね。」
「うん、もしかしたら、何かが迫ってきてるのかもしれない。」
「数字愛にかけてがんばりましょう!」
すると、一人だけ、座りながらつぶやいた。
「迷惑かけないようにがんばります‥。」
「ナンバーDくん!」
新しく入ってきたDくん、元気がなかった。
ところで、最近のことで、ナンバーCくんは原因の一つを発見する。
それをナンバー会議で伝えた。
「じゃあ、その国に育った人が各国に渡って数字差別を‥?」
「多分、そうなんだ‥。悲しいことだけど‥。」
「そんなにもどうして数字を嫌っているんだろう‥。」
「事実かどうか確かめるためにも実際にみんなで行ってみよう。」
二人はすぐに立ち上がるが、ナンバーDくんだけゆっくり。
ナンバーDは思った。
僕は実は数字が苦手‥。
それは子供の頃からそうだった。
誕生日も生まれた時間も全て4で、身長順も、勉強の順位も全て4が必ず含まれていた。
4に関係がありすぎて、僕のあだ名は四人間と呼ばれてきたんだ。
だけど、ある日、数字差別を止めるために現れた3人に出会う。
彼らは数字には悪い意味だけでなく、いい意味もあるということを教えてくれた。
4が嫌いになりかけていた僕にとって、それは大きいことだった。
周りの人も、僕に対して、悪い意味で四人間とは呼ばなくなる。
3人のおかげで、僕は助けられたんだ。
ある日、僕は彼らとともに行動したい、数字には、いい意味も沢山あるんだって活動したいって‥。
そう思うようになったんだ。
三人はとても優しくて、歓迎してくれた。
そして、今に至る。
だけど‥。
その活動の中で、苦しいことがおこった。
それは僕が4番目に入り、更には名前も4番目だったということ。
数字はいい意味もあるって活動中、その事を言われてしまった‥。
「あんたは自分が4に関係あるから、正当化しようとしてるんだ。偽善者だよ。」と‥。
3人はその人に話してくれて一応解決したが、僕の心には傷があった。
彼らは優しく、なぐさめてくれたが、その傷は、中々、なおらなかった
────────
<h3>数字ヒーロー②</h3>
向かっている最中のこと。
ナンバーDは言った。
「僕は迷惑になるから、抜けた方がいいかな‥?」
「君が抜けたいなら止めないよ。だけど、数字はそれぞれ特別だから‥。」
ナンバーBはAに続いて言う。
「ナンバーCのあとはナンバーEになっちゃうね‥。」
ナンバーDは小さな声で‥「考えておくね‥。」と。
ようやく、その国に到着した。
「さっそく、話を聞いてみよう。」
だけど、中々、情報は得られない。
4人は手分けをして、話を聞いたり、探すことにした。
ナンバーDは一人で歩いていた。
そして、心の中で思う。これが終わったらやっぱり…
その瞬間、一斉に彼を現地人たちが囲む。
「き、きみたちは…?」
「外から来たものだろう?」
「そうだよ…!」
「私達はあなたに数字の悪について、知ってもらうために来た。」
中から、高齢の男が出てきた。
「わしらの国では、住むもの、他から来たもの関係なく、皆、数字の悪について、心得てなければならないのじゃ。」
「そうなんですね…。」
そうして、一斉に数字の悪い部分をナンバーDに言う。
彼は頭をかかえた。
過去の記憶が浮かんでくる。
そして、思わず言った。
「数字差別はやめてほしい…!」
「なんだと!?」
「僕は数字を愛するヒーロー、ナンバーフォーの一人、ナンバーDだ!」
「数字を愛するだと…?」
現地人達は言う。
「しかし、Dとは…。4番目だ。」
「確かに…ローマ数字、漢字では4番目でおかしくされ、意味では死を連想させる…。」
「恐怖症の名前にもなっている悪の権化じゃないか!」
「4、6、13この3つの数字は数字たちの悪の親玉として知られている。そして、長年我が国で受け継がれてきた…」
「な…なんできみたちはそんなに言うんだ…!」
「数字は悪だからだ!4は特に悪魔の数字!」
ナンバーDは思った。どうしたらいいのだろう…。
ナンバーさん達にいれてもらったのに、全然協力できない…。
僕には何もできないのか…。
心の中で謝った。
しかし…
「ナンバーD!待たせたね!」
丁度、その時、他の3人が到着した。
<h3>数字ヒーロー③</h3>
「仲間が来たか。」
「ナンバーAさん達…。」
「僕らに任せて欲しい。」
「ありがとうございます。」
「誰が来ようと、することは変わらない。数字は悪いもの!」
「数字にはいい意味もある!」
現地人は一斉に数字差別を言う。
ナンバーの三人は数字たちのいい意味を言っていった。
三人vs10人以上もあったが、拮抗していた。
「な、なんだと、私達と張り合っているのか。」
「僕はただ、悪い意味だけじゃない。それを知って欲しいんだ!」
「それは無理なことだ!私達は子供の頃から悪いと聞かされている。」
「どれだけ肯定を聞かされても、考えは変わらない。」
ナンバーの三人は劣勢に立たされる。
ナンバーのもう一人は思った。僕にできることはないのか‥!
すると浮かんできた。
自分の昔の記憶、それは数字に関係する悲しい過去だった。
でも、だからこそ‥
「4は悪い数字かもしれない‥」
全員の視線がその方へ。
「だけど、そうだったとしても、悪い数字でしか見えない世界がある‥」
「僕は共感する‥。自分と同じ立場の人たちと。」
「それができて、いい意味もあるから、4。その数字が僕は好きだ。」
「なんだって‥?」
「Ⅳ、四だって、変わっててもいいって共感をくれる。数字の中でかけがえのない大切な一つなんだ‥。」
現地人は頭をかかえる。
「なんだ‥。この4人は‥。」
ナンバーAは言った。
「数字を愛する4人さ。彼の言うとおり、数字は一つ一つがかけがえのないもの‥。」
「意味がないように見えても、全ての数字に意味があるんだ。」
現地人はうなった。
そして、「あれ‥?」と右や左を見た。
「私はどうしてここに?」
「僕らに数字のことを教えるって。」
しかし、そこにいた全員が知らないと話す。
何があったのだろうか?
わからない。
しかし、変わったことがあった。
ナンバーDが僕らの一員として、これからも続けてると言ったこと。
数字を強く愛するものがまた一人立ち上がったんだ。
ただ、ナンバーAの心の中には一つ。
これから何かが起こる。
そんな予感がしていた───────
<h3>出発!</h3>
時間が経って、冒険が大丈夫になりました。
ゆうくんもよくなったらしくて、またみんなで行くことになりました。
そして、その前に忘れずに場所を聞きます。
それから、いつも通り、みんなの集まるところに行き、ゆうくんは誘います。
そしたら、今回は5人の人が一緒に行くって言ってくれました。
ゆうくんはとっても嬉しそうです。
出発の前、せわちゃんがゆうくんの元に来て話があると言いました。
みんなはそれぞれ話して夢中になってます。
私は二人の話をきいてました。
「行くの?」
「うん!今回も止めるの?」
「ううん。止めないよ‥。」
「じゃあ、一緒に来る?」
「行かない!だけど、気をつけてね。」
「せわ優しい。急にどうしたの?」
「行かないで!危険だよ!」
「とめてるじゃん!」
せわちゃんは帰っていきました。
「じゃあ、早速行こう!」
ゆうくんを先頭に出発します。
久しぶりのお出かけ、ゆうくんとても嬉しそう。
私自身も嬉しい。
みんなはワイワイ話してます。後ろを向くと、一番最後にまもりちゃんが居ました。
私はまもりちゃんのところへ。
「まもりちゃん!」
「みなかちゃん。どうしたの?」
「まもちゃんと話したいなって。」
「まもちゃんってなんだかいいね。」
「ふふふっ!」
「何を話すの?」
「えーっとね‥これから行く場所とか!」
まもちゃんは小さな声で言った。
「いいよ。」
「やったー!」
「これから行く場所は亡くなった人たちの集まる場所。」
「なくなった?」
「うん。みんなだと多くなっちゃうけど、限られた人がそこにいるの。」
「よく分からないけど、色んな人に会えるのかな!」
「そうだよ。」
「わー!楽しみっ。」
私は微笑んだ。
まもちゃんは私を何も言わず見てた。
それから、少しして「もう少しで着くよ」と言う。
「えーっ!そうなの!」
私はキョロキョロとあたりを見る。
木が一杯あって、何もみえない。
「ここを抜けたら、そこがあるの。」
まもちゃんの言った通りに、進んでいくと、あたりが真っ白な地面のところに出た。
「あれれ、雪かな?」
でも、最近は雪は降ってなかったのでした。