<h3>夢①</h3>
私はいつもより気持ちよく、朝、目がさめました。
昨日楽しい時間を過ごしたからかも!
だけど、夢は見なかったな!
私は近くで寝てる、もちちゃんのところに行きました。
だけど…。なんだか苦しそう。
起こした方がいいかな…?
私はどうするか迷ってると、もちちゃんは起きました。
「おはよ!みなかちゃん。」
「良かった…!」
「え、何が?」
「今日夢見たかな?」
「なんでわかったの?」
「苦しそうにしてたから…。」
「あぁ…。苦しそうにしてたんだ、わたし。」
「心配してくれてありがとう。みなかちゃんはゆっくり眠れた?」
「うん。とってもスッキリした!」
「そう、それは良かった。」
それから、一緒に歩きながら、もちちゃんは言います。
「今日ね、夢の中で、夢の王様って言う人達とあってたの。」
「夢の王様?」
「うん。白いお城に住んでるんだ。」
「わーお城!いいな。」
「凄く立派だったよ。偶然、他の国の王様も3人居て。」
「そうなんだ。」
「うん。
それでね、色々な性格の王様がいたんだ。」
「楽しそう。私も会ってみたい。」
「夢の中にしか居ないと思うから厳しいかもね…。」
「そっか。」
「夢の中には、7つの国があってね…。」
もちちゃんは夢の中のことを沢山話してくれました。
私は楽しい気持ちだったのです。
それから、ゆうくんのところに行きました。
「話しに来たよ!」
…
「それで、話すことって?」
「私の過去のこと。」
「そういえば何があったの?」
「私は夢があるんだ…。」
「夢?」
「うん。私の大切な人、そらちゃんと一緒に暮らすこと。」
「そらちゃんって、やきょうちゃん?」
「うん。」
「そういえばその子はどうして居ないの…?」
「それはね、最後まで、伝説を見れなかったんだ。」
「うん…。」
私は頷いた。
「そらちゃんは病気だった…。あんまり遠くには行けなくてね…。」
「そんなときに、伝説のことを知ったの。」
「七不思議って言ってたけれど、それを全部見たら永遠に生きられるって…。」
「私はそらちゃんと出かけた。」
<h3>夢②</h3>
だけど、結局分からなくてその時は帰ったんだ。
でも、数日して、私はやっぱり気になるって思ってね。
一人で色々探してたの。
けれど、迷っちゃって。
そんなときに、一軒の家があって。
そこに住んでたのが、さかちゃんだった。
「さかちゃんって、あの?」
「うん。そう。」
「あの子のおかげで家に帰れたんだ。」
「わー!良かったね。」
「うん。他の日に行って、お礼したり、友達のこと、紹介したんだ!」
私は微笑んだ。
「それでね、さかちゃんが七不思議のこと、教えてくれた。」
ゆうくんは話す。
「え、じゃあ、7つ行ったら永遠に生きられるってこと?」
「決まってるって訳じゃないらしいから…。でも、私の時はそうだったよ。」
「そして、今回もそう。」
「あといくつなの?」
「いくつだろうね…。」
「気になるな…。」
「私はやきょうちゃんのことが気になる!」
「永遠に生きられなかったの…?」
ゆうくんは続けて言います。「二人以上はできないとか?」
「それは分からない。だけど、見れなかったら…。」
「もしかしたら、可能性はあるかもね。」
「私もゆうくんと一緒に永遠に生きられるかな?」
私は目をそらす。「どうだろうね…。」
「とりあえず、続きを話すね。」
「うん、お願い!」
「さかちゃんには、伝説について色々教えてもらった。」
「そこに行ったら、妖精さんだったり、不思議な世界があって。」
「私が一人で行ったときには見られないものが沢山あったの。」
「とても驚いた。だけど、それよりも、永遠に生きたい。そらちゃんと一緒にって思いが強かった。」
「でもね…最後まで行く前に…。」
もちちゃんは悲しい顔をした。
「そうだったんだ…。」
「最後はとても弱々しいことを言ってね…。」
私は頷いた。
「私はいくつかそらちゃんと約束した。」
「約束って…?」
「私がもし長く生きられなかったら、どんなことがあったかとか色々話を聞かせてほしいって。」
「いいね!」
私は微笑む。
ゆうくんは何も言わずに、ずっともちちゃんを見てました。
<h3>休み!</h3>
私は家で眠ってました。
病気で遊びにはいけないのです…。
みんなはどうしてるかな…。
行く前に、もちちゃんと話しました。
「本当にいいの…?」
「うん…。ゆうくん達に悪いし、行って欲しいんだ…。」
「でも一つだけ言いたいことがあるんだけど…。」
「どうしたの?何でも言って。」
「みんなに楽しんできて欲しいな…。」
もちちゃんは優しく微笑んだ。
「うんっ。」
「あ、もう一つになっちゃうけど、帰ってきたらお話聞かせて!」
「みなかちゃん、もちろんだよ!」
そして、今があるの…。
お母さんが私の部屋に来た。
「体調はどう?」
「いいよ!」
「そう、良かった。」
そして、そばにいてくれた。
───────
私は目を覚まします。
「眠っちゃってた…。」
窓の外を見ると真っ暗です。
「もちちゃんは…?」
「みなかちゃん。」
ひょっこりと出てきました。
「あー!もちちゃん。嬉しい。」
「元気になった?」
「うん!もちちゃんに会えたし、眠って元気になった!」
「そう、良かった。」
「えへへ!もちちゃんはどうだった?」
「みんな楽しそうだったよ!」
「わー!それは最高!」
「あと!もちちゃんはどうだったの?」
「私も…楽しかったよ。」
私は笑顔でもちちゃんを見つめました。
「やっぱり、みなかちゃんはいい子だね。」
「そうかなー?」
「うん。私はそう思うよ。」
「褒められちゃったー!嬉しいなー!」
「そういえば、どんな場所だったの?」
「えっとね…。人それぞれで見たものが違うみたい。」
「そうなんだ。気になる!」
「うん。私が見たものと、他の人が見たものは違うみたいだったから。」
「それぞれ聞いてみると楽しいかもね。」
「明日以降聞いてみようかな!」
「うん、それもいいよ。」
「もちちゃんは何が見えたの?」
「あ…わたし?実はね…。」
「そらちゃんが見えたんだ。」
「そらちゃんが!」
「そうなの。あの子がただ私の前に居て、私と昔一緒のときのように優しく微笑んでた…。」
「私はこれからしなきゃって思ったんだ…。」
<h3>みんなが見たもの</h3>
次の日です。
私は朝早く出かけました。
「せわちゃん!」
「あ、みなかちゃん。元気になったんだ。」
「うん。とても元気!」
「良かった。」
「えへへ、ありがと!」
「それで何か用?」
「昨日、どうだったの?」
「昨日ね。昨日も変わってたよ。みんなそれぞれ違うものを見たらしいけど。」
「うん!」
「その前にね、少しあったんだ。」
「えー何があったの?」
「カメレオンさんが虫を追いかけててね。」
私は頷く。
「その後ね、2匹の犬をつれた男の人と、女の人が話し合ってたの。」
「何をしてたんだろう?」
「女の人はうしとわしを連れてたかな。話の内容はわからないんだけどね…」
「それから、二人は別れて、女性の方が私達のところに来て。」
「うんうん。」
「ゆうくんと女の人が話してて、その人の後についていったの。」
「ゆうくん社交的だね!」
「思えばゆうくん凄いよね…。」
私は頷いた。
「それでね、例の場所に到着したんだ。」
「それぞれ違うものがっていうところだね!」
「うん。最初に言ったのはかきくんだったかな…。」
「恐竜が見えるって言ってたよ。私は別のものが見えてた。」
「あと、るほちゃんは喋る人形さんって。」
「なんだかとっても楽しそう!」
「びっくりしたよ!」
「せわちゃんは何が見えたの?」
「先生になってる私だと思う…!」
「未来の姿!せわちゃんだったらいい先生になってそう!」
「ありがとう。」
「冒険、次は行きたい!」
「うん。一緒に行けたらいいな。今回のことで、楽しみになったかも。」
私は笑います。
ゆうくんのところに行きます。
何が見えたのって聞くと、へびさんと、飲み物が見えたって言いました。
だけど、急にそれが消えて、真っ白な世界に変わったって言ってました。
少し寂しい気持ちになったけど、湧いてきた気持ちがあったそうなのです。
なんていう気持ちかは分からなかったけれど、また進んでいくのが楽しみって。
ゆうくんらしいって思いました。
そして、私は家に帰りました────────
<h3>あれれ‥</h3>
それから、時間が経って、また冒険の日がやってきました。
ずっと待ってた楽しい日。
今日はどんなところに行けるんだろう!
私はドキドキしながら、もちちゃんと一緒に向かいます。
「そういえば、もちちゃんこれからどんなところに行くのか知ってるの?」
下を向いていった。
「どうだろうね‥。中には行ったことのない場所もあるから‥。」
「そっか!じゃあ、更に楽しみかも!」
「みなかちゃん明るいね。」
「えへへ!そうかな?」
「うん!」
それから、みんなが集まってきました。
今日は前のが楽しかったから一杯で行きました。
そして、何事もなく出発します。
今日はどんな冒険が待ってるんだろう!
自然とスキップになってました。
────────
「今日も楽しかったね。」
私はせわちゃんに言いました。
「そうだね。みんなとこうして遊びに出かけるのも楽しいなって思った。」
みんなは楽しそうにお話してます。
せわちゃんは言いました。「ところで、なんで私達、冒険しようって思ったんだっけ?」
「えっと‥。なんでだっけ?」
「確か、ゆうくんが行きたいって言ってたような‥」
二人でゆうくんの元に行きました。
ゆうくんは言います。
「確かまもりが‥。」
今度は三人でまもりちゃんのところに。
「そうだよ‥。冒険楽しいからって私が誘ったんだ。」
「そうだったんだ。」
「けど、何もなかったみたいだね。」
私は笑います。「でも、楽しかったからいいよ!」
「そうだね、みなかちゃん。楽しかった。」
「ありがとう。」
それから、町に到着しました。
せわちゃんと別れる前、少し話します。
「こうしてたまにみんなで遊びに行くのもありだね。私も連れていってくれてありがとう。」
「えへへ!せわちゃんと出かけられて楽しかった!」
そして、他のみんなと別れて、もちちゃんと家に帰ります。
「冒険楽しかった!」
「そうだね。楽しかった。」
「またいつかみんなで行きたい!」
「うん。」
家では冒険のこと沢山話しました。
だけど、その日ずっと、もちちゃんは元気がなかったのです。
<h3>どこに行くの!</h3>
私は朝早く目が覚めました。
でも、眠くなくて、スッキリしてました。
「今日は沢山もちちゃんとお話しよう!」
私は家の中で、もちちゃんを探します。
「もちちゃん!」
お母さんにも聞いたけど、見つかりません。
もちちゃんどこに行ったんだろう‥。
私は外を探してみることにしました。
「ゆうくん。」
「あ、まもり。朝はやいな。」
「あなたこそ。何かあったの?」
「なんか、今日、変な夢を見て。」
「そうなんだ。どんな夢だった?」
「なんか、変な笛みたいな音がきこえてきて‥。」
「そっか‥。」
「ねえ。」
「なに?」
「せっかくだから、二人でお出かけしよっか。」
「いいよ。」
町の中を探したけど、見つかりません。
「どこへ行ったんだろう‥。」
すると、せわちゃんが来ました。
「みなかちゃん。今日はみんなはやいね。」
「もちちゃんを見なかった?」
「まもりちゃん?えっと‥さっきゆうくんと一緒に出かけていったよ。」
私はせわちゃんが指差す方へ走っていきました。
その時の私は、なんでか、はやく行かないと‥って気持ちで一杯だったのです。
「まもりー。どこに行くの?」
「木かな。」
「木?もう一杯あるけど。」
「一つ大きな木があってね。」
「そうなんだ。」
「私の方から聞かせて。」
「なに?」
「あなたは永遠に生きたい?」
「生きたい!」
「それはもう友達と会えなくなっても?年をとらなくても?」
「うん!」
「そう‥それなら‥。」
まもりはそのまま進んでいった。
それから、誰かの声が聞こえてきて振り返る。
「もちちゃん!ゆうくん。」
「あ、みなか!どうしたんだよ。」
「もちちゃんを探してて!朝居なかったから。」
「心配かけてごめんね。」
「どこに行くの?」
「ちょっとゆうくんと散歩かな。」
「私も行きたい!」
もちちゃんは少し目をそらしたあと、「いいよ!」って言った。
「やった!」
そして、三人で話しながら歩きました。
「これも冒険だったり?」
「うん。そうだね!」
そして、まもちゃんは小さな声で言います。
「今日で最後‥。」
「じゃあ、楽しまなきゃだね!」
私はスキップしました。
<h3>穴</h3>
進んでいくと、大きな大きな木が現れました。
「ついたよ。ここがさっき言った木。」
「わー大きいね。」
「うん。大きいね。」
私はゆうくんを見ました。
「あれれ。ゆうくんは?」
「確かに‥そばに居たんだけど、どこに行っちゃったんだろう‥。」
それから少し探したけど見つからなかったので、私達は帰ることにします。
もしかしたら、家に先に帰ってるかも!って。
でも、居ませんでした。
ゆうくんどうしたんだろう‥。
「こんにちは。新しく来られた方ですね。」
「あなたはどこかキラキラしてる。なんででしょう。」
「まぁ、いいでしょう。ゆっくりしてくださいね。」
「ずっと飽きることなく、知と触れ合える、この時間を。」
「あなたは世界と一つです。」
夜になっても、ゆうくんは帰ってきません。
ゆうくんのお父さんお母さんはとても心配して、探してました。
「ゆうくんどうしたんだろう‥。」
お母さんは言いました。
「子供の頃ね、私の親が言ってたんだけど‥。」
「ずっと昔、女の子が神隠しにあったって。その子はよく外に出かける活発な子だったんだって。」
「うん‥。」
私は頷く。
「ある日、帰って来なかったんだ。全く消息を絶ってね‥。そこに住む人みんなが探したんだけど見つからなかった。」
「お母さんが生まれる前の事だったらしいし、迷信だと思ってたから‥。」
「今になって思い出したのは何でだろう‥。」
私は何故か、もちちゃんを見ます。
「ゆうくん見つかるといいな‥。」
「うん。」
それから、心にぽっかり穴があいたように、日々が過ぎて行きました。
あれから、ゆうくんは、いろいろな人たちが協力して探しましたが結局見つかりません。
もちちゃんとはいつものように過ごしています。
ある日、私はふと思いました。
「もちちゃんは私の妹だっけ‥?」
「ううん。迷子で、家がなかったんでしょう?」
「そういえば、上の名前も違う‥。」
お母さんは「大丈夫?」と優しく触れました。
「うん!少しもちちゃんと話してみる。」
<h3>私のすること</h3>
「もちちゃん!」
「どうしたの?」
「私と出会ったときのこと、覚えてる?」
「どうかしたの?」
「それが、何故か思い出せなくて‥」
「そうだよね‥。」
「何か知ってる?」
「黙っていようと思ったけど、いずれ気付かれちゃうから‥。」
「私は学校に行ってないでしょ?」
「確かに行ってない。」
「私は年をとらない。ご飯も食べなくていいんだ。」
「それでも永遠に生きられるの。」
「え!そうなの?」
「うん‥。でも、本当は永遠じゃない。」
「どういうこと?」
「友達と約束したから‥。私はこれからこの世界ですることをって‥。」
「友達‥?」
「うん。」
「大事な人なの?」
「とっても!」
「できることがあったら協力したい!」
「え?」
「私にできることがあったらなんでもいって!」
「どうして‥?」
「もちちゃんは私にとって大事な人だし、大事な人のことをって言ってたから!」
「ありがとう‥。でも、特にないかも‥。」
「もちちゃんこれから何をするの?」
「色々なところに行って、お話をって思ってて。」
「そっか‥。一緒にいれないのかな‥。」
「何度もあいにくるよ!」
「うん‥。」
「あ!」
「みなかちゃん、どうしたの?」
「関係ないの!お父さんよくね、みんなにお話を聞かせてて。」
「お話をって聞いて思ったんだ。」
「そっか‥。お話‥。」
まもりは思う。
生きたあかし‥。
「ねぇ、みなかちゃん。」
「どうしたの?」
「協力して欲しいんだ。物語を作りたい。」
「物語?どういうこと?」
「私の願い‥。もし叶わなくても、その中では叶ったらって‥。」
「もちろん、完璧じゃなくてもいい‥。お話だもん。楽しくなきゃ‥。」
「分かんないけど‥お話作るの大賛成!」
「早速、お父さんに話そう!」
「みなかちゃん、ありがとう‥。」
「こちらこそ!大事なもちちゃん。」
「私も、みなかちゃんのことが大切‥。」
二人で笑い合いました。
それから、お父さんに色々話しました。
うまくいくかな‥と不安になってましたが、受け入れてくれたのです。
そして、お話も作ってくれるって言ってくれました。
私は良かった‥って思ったのでした。
<h3>遠出</h3>
私はみなかちゃんと別れて、少し遠くへ出かけました。
やきょうちゃんとまたあった時に楽しくお話するためです。
だけど、探してみたけれど、何もなかったのでした。
これなら、もうちょっとみておくべきだったかな‥。
そして、私は色々なところをめぐりました。
ある日のこと。
私はある一人の男の人と出会いました。
人が集まる中で、「未来は必ず明るい!」と笑う男の人が居たのです。
そして、みんなの話を嬉しそうに聞いていたのでした。
私はその人のところに行きました。
「あ、あの‥。」
「どうしたの?」
「未来は明るいですか‥?」
「そうかは分からない。だけど、いつも希望はある。だから僕は明るいと思ってるよ。」
私は笑う。
「ありがとうございます!」
私はその人が気になった。
それから、たまに彼に会いにいったのでした。
そして、私はみなかちゃんの家に帰ります。
家に入ると、迎えてくれました。
「もちちゃん!」
「みなかちゃん、久しぶり。少し身長伸びた?」
「うん。お姉さんに見えるかな?」
「見えるよ!」
「えへへ。やった!」
「そういえばね、みなかちゃんが言ってた物語完成したよ!」
「え、ありがとう。とっても嬉しい。」
私の中で少しずつ何かが動き出してる気がした。
「これからする事が決まったんだ。」
「そっか。これからお互い頑張ろうね!」
「うんっ。」
それから何年も時が経つ。
私は毎日色々なものを、自分の目で見てきた。
そんなある日、ふと私は一つ、お話をしてる男の人の元に。
そこには沢山の子供達がいた。
その中に、一人、目をキラキラさせて夢中になってる子が。
そして、物語が終わると、大きな声で言った。
「楽しい!憧れる!」
私はそれを見て微笑んだ。
私はあの木の元に行った。
沢山の不思議をもう一度見る。
何も起こらなかった。
私は最後に紙に色々なことを書いていった。
今まであったこと。最近目に入ったこと。
私は嬉しかった。だけど、もうちょっと‥
そんなときに手が止まった。
あともうちょっと‥。
<h3>もう一度‥。</h3>
大人になってある日のことです。
私はふと思いました。
もちちゃん、今、どうしてるんだろう‥?
最近、連絡がないのです。
元気に過ごしてたらいいな。
私は心の中でそう思いました。
今日は少し、気分転換に遠くへ散歩に行こう。
懐かしい日々、頭の中に浮かんできます。
なんだか、自然とあの頃のように、スキップになりました。
今日はいい日!
その時‥。私は出会いました。
「あなたは‥。」
小学生くらいの男の子です。
知らない人‥そんな気がするのに‥私はその子を知ってる気がしました。
「もしかして、みなか?」
「あなただったんだね。」
私は微笑みました。
ぽっかりあいてしまった穴。
寂しい気持ちはあっても、悲しい気持ちはなかったのです‥。
ようやくあえた‥。
私はその男の子と話しました。
「みんな大人になったよ。」
「そうみたいだ!」
「うん。知ってる?せわちゃん先生になったみたいだよ。」
「うん!」
男の子は頷きます。
「せわちゃん凄い‥。子供の頃からずっとなりたくて本当になっちゃうんだから‥。」
「望んでる未来に進めたのは良かった!」
「うん。そうだね。それが何よりだよ!」
「あ、そういえばせわにはあったよ!」
「何か言ってた?」
「泣いてた。」
「え、何があったんだろう!」
「分かんない。」
せわちゃんのことだから、嬉しくて泣いてたのかも‥?
「今までどうしてたの?」
「冒険してた!」
「子供の頃と変わらず?」
「うん!楽しかった!」
「そっか。」
私は微笑んだ。
「でも、逆に悲しい気持ちにもなったりするんだ。」
「その後に湧いてくるんだ。キラキラした気持ちが、明るいピカピカした世界が‥。」
「だからこそ、僕は前に進んでいきたい。」
男の子の目はキラキラと輝いてました。
いいな‥。
私も一緒に‥。
私は言いそうになって辞めた。
「これからもキラキラ楽しく過ごせるといいな。」
「みなか、ありがとう。」
───────
最後の日‥。
あなたはずっと一人だったのかも‥。
寂しいけれど、明るく居ようって強くて‥。
そばにいれたら‥。
私は願った。
もう一度冒険をって‥。
<h3>あなたの元へ</h3>
これはとある村での話です。
そこには、一人、可愛い女の子が住んでいました。
スキップして、いつものように向かって行きます。
「来たよ!」
友達の女の子は嬉しそうに笑います。
「ありがとう。」
穏やかに笑った。
「私、この村で一番かわいいのよ!」
「うん。一番可愛い!」
友達の女の子は穏やかに笑いました。
「にゃ‥。どうしてそんなに大人っぽいの‥?」
「そうかな?」
「落ち着いてる感じとか。」
「ありがとう。」
私の友達が、村で一番可愛い女の子です。
私達はいつも仲良くお話しています。
ある日はこんな話をしました。
「ねぇ!行ってみたいところはある?」
「えっとね‥。お話の世界かな。」
「お話の世界?」
「うん。いつも話してくれるのが楽しいなって。ただ、その時間が続いたら‥。」
「つまり、どこにも行かなくていいってこと?」
「そうなるかも。」
「そっか‥。じゃあ、私が色々見てくるよ!そしたら、一杯話せる!」
友達の子は何も言わず、微笑んでた。
そして、口を開きます。
「行きたいところあるの?」
「私?私は沢山あるよ!この島にどんな人が住んでるのかとか、海の向こう側に何があるのかなって。」
「沢山あるね。楽しそう!」
「もし、行ったら、話したい!」
「楽しみにしてるね。」
私は微笑んだ。
それから、ある事があって沢山冒険した。
悲しいことがあったけど、私にはある目的があった。
どうしても達成したい‥。
でも、その時、ちゃんと周りを見れてなかったんだ‥。
私は心の中で謝る。
ごめんなさい‥。
だけど、またいつかきっとあえるから‥。
その思いからずっと進み続けた。
色々な世界があって、色々なものも見れて‥。
そんな気分じゃなかったから、嫌なふうに見えた。
その中でも、友達もできたんだ‥。
沢山の笑顔があって‥。
優しい人たちも居て‥。
これは私の物語。
約束が守れるかなんて分からない‥。
だからこそ、私は叶えたい。
叶ったと信じれば、それは本当に叶ってるから‥。
目の前には友達の姿があった。
私はあなたの元に行くよ‥。