あなたの元へ④

<h3>夢①</h3>

私はいつもより気持ちよく、朝、目がさめました。

昨日楽しい時間を過ごしたからかも!

だけど、夢は見なかったな!

私は近くで寝てる、もちちゃんのところに行きました。

だけど…。なんだか苦しそう。

起こした方がいいかな…?

私はどうするか迷ってると、もちちゃんは起きました。

「おはよ!みなかちゃん。」

「良かった…!」

「え、何が?」

「今日夢見たかな?」

「なんでわかったの?」

「苦しそうにしてたから…。」

「あぁ…。苦しそうにしてたんだ、わたし。」

「心配してくれてありがとう。みなかちゃんはゆっくり眠れた?」

「うん。とってもスッキリした!」

「そう、それは良かった。」

それから、一緒に歩きながら、もちちゃんは言います。

「今日ね、夢の中で、夢の王様って言う人達とあってたの。」

「夢の王様?」

「うん。白いお城に住んでるんだ。」

「わーお城!いいな。」

「凄く立派だったよ。偶然、他の国の王様も3人居て。」

「そうなんだ。」

「うん。
それでね、色々な性格の王様がいたんだ。」

「楽しそう。私も会ってみたい。」

「夢の中にしか居ないと思うから厳しいかもね…。」

「そっか。」

「夢の中には、7つの国があってね…。」

もちちゃんは夢の中のことを沢山話してくれました。

私は楽しい気持ちだったのです。

それから、ゆうくんのところに行きました。

「話しに来たよ!」

「それで、話すことって?」

「私の過去のこと。」

「そういえば何があったの?」

「私は夢があるんだ…。」

「夢?」

「うん。私の大切な人、そらちゃんと一緒に暮らすこと。」

「そらちゃんって、やきょうちゃん?」

「うん。」

「そういえばその子はどうして居ないの…?」

「それはね、最後まで、伝説を見れなかったんだ。」

「うん…。」
私は頷いた。

「そらちゃんは病気だった…。あんまり遠くには行けなくてね…。」

「そんなときに、伝説のことを知ったの。」

「七不思議って言ってたけれど、それを全部見たら永遠に生きられるって…。」

「私はそらちゃんと出かけた。」

<h3>夢②</h3>

だけど、結局分からなくてその時は帰ったんだ。

でも、数日して、私はやっぱり気になるって思ってね。

一人で色々探してたの。

けれど、迷っちゃって。

そんなときに、一軒の家があって。

そこに住んでたのが、さかちゃんだった。

「さかちゃんって、あの?」

「うん。そう。」

「あの子のおかげで家に帰れたんだ。」

「わー!良かったね。」

「うん。他の日に行って、お礼したり、友達のこと、紹介したんだ!」

私は微笑んだ。

「それでね、さかちゃんが七不思議のこと、教えてくれた。」

ゆうくんは話す。

「え、じゃあ、7つ行ったら永遠に生きられるってこと?」

「決まってるって訳じゃないらしいから…。でも、私の時はそうだったよ。」

「そして、今回もそう。」

「あといくつなの?」

「いくつだろうね…。」

「気になるな…。」

「私はやきょうちゃんのことが気になる!」

「永遠に生きられなかったの…?」

ゆうくんは続けて言います。「二人以上はできないとか?」

「それは分からない。だけど、見れなかったら…。」

「もしかしたら、可能性はあるかもね。」

「私もゆうくんと一緒に永遠に生きられるかな?」

私は目をそらす。「どうだろうね…。」

「とりあえず、続きを話すね。」

「うん、お願い!」

「さかちゃんには、伝説について色々教えてもらった。」

「そこに行ったら、妖精さんだったり、不思議な世界があって。」

「私が一人で行ったときには見られないものが沢山あったの。」

「とても驚いた。だけど、それよりも、永遠に生きたい。そらちゃんと一緒にって思いが強かった。」

「でもね…最後まで行く前に…。」

もちちゃんは悲しい顔をした。

「そうだったんだ…。」

「最後はとても弱々しいことを言ってね…。」

私は頷いた。

「私はいくつかそらちゃんと約束した。」

「約束って…?」

「私がもし長く生きられなかったら、どんなことがあったかとか色々話を聞かせてほしいって。」

「いいね!」

私は微笑む。

ゆうくんは何も言わずに、ずっともちちゃんを見てました。

<h3>休み!</h3>

私は家で眠ってました。

病気で遊びにはいけないのです…。

みんなはどうしてるかな…。

行く前に、もちちゃんと話しました。

「本当にいいの…?」

「うん…。ゆうくん達に悪いし、行って欲しいんだ…。」

「でも一つだけ言いたいことがあるんだけど…。」

「どうしたの?何でも言って。」

「みんなに楽しんできて欲しいな…。」

もちちゃんは優しく微笑んだ。

「うんっ。」

「あ、もう一つになっちゃうけど、帰ってきたらお話聞かせて!」

「みなかちゃん、もちろんだよ!」

そして、今があるの…。

お母さんが私の部屋に来た。

「体調はどう?」

「いいよ!」

「そう、良かった。」

そして、そばにいてくれた。

───────

私は目を覚まします。

「眠っちゃってた…。」

窓の外を見ると真っ暗です。

「もちちゃんは…?」

「みなかちゃん。」

ひょっこりと出てきました。

「あー!もちちゃん。嬉しい。」

「元気になった?」

「うん!もちちゃんに会えたし、眠って元気になった!」

「そう、良かった。」

「えへへ!もちちゃんはどうだった?」

「みんな楽しそうだったよ!」

「わー!それは最高!」

「あと!もちちゃんはどうだったの?」

「私も…楽しかったよ。」

私は笑顔でもちちゃんを見つめました。

「やっぱり、みなかちゃんはいい子だね。」

「そうかなー?」

「うん。私はそう思うよ。」

「褒められちゃったー!嬉しいなー!」

「そういえば、どんな場所だったの?」

「えっとね…。人それぞれで見たものが違うみたい。」

「そうなんだ。気になる!」

「うん。私が見たものと、他の人が見たものは違うみたいだったから。」

「それぞれ聞いてみると楽しいかもね。」

「明日以降聞いてみようかな!」

「うん、それもいいよ。」

「もちちゃんは何が見えたの?」

「あ…わたし?実はね…。」

「そらちゃんが見えたんだ。」

「そらちゃんが!」

「そうなの。あの子がただ私の前に居て、私と昔一緒のときのように優しく微笑んでた…。」

「私はこれからしなきゃって思ったんだ…。」

<h3>みんなが見たもの</h3>

次の日です。

私は朝早く出かけました。

「せわちゃん!」

「あ、みなかちゃん。元気になったんだ。」

「うん。とても元気!」

「良かった。」

「えへへ、ありがと!」

「それで何か用?」

「昨日、どうだったの?」

「昨日ね。昨日も変わってたよ。みんなそれぞれ違うものを見たらしいけど。」

「うん!」

「その前にね、少しあったんだ。」

「えー何があったの?」

「カメレオンさんが虫を追いかけててね。」

私は頷く。

「その後ね、2匹の犬をつれた男の人と、女の人が話し合ってたの。」

「何をしてたんだろう?」

「女の人はうしとわしを連れてたかな。話の内容はわからないんだけどね…」

「それから、二人は別れて、女性の方が私達のところに来て。」

「うんうん。」

「ゆうくんと女の人が話してて、その人の後についていったの。」

「ゆうくん社交的だね!」

「思えばゆうくん凄いよね…。」

私は頷いた。

「それでね、例の場所に到着したんだ。」

「それぞれ違うものがっていうところだね!」

「うん。最初に言ったのはかきくんだったかな…。」

「恐竜が見えるって言ってたよ。私は別のものが見えてた。」

「あと、るほちゃんは喋る人形さんって。」

「なんだかとっても楽しそう!」

「びっくりしたよ!」

「せわちゃんは何が見えたの?」

「先生になってる私だと思う…!」

「未来の姿!せわちゃんだったらいい先生になってそう!」

「ありがとう。」

「冒険、次は行きたい!」

「うん。一緒に行けたらいいな。今回のことで、楽しみになったかも。」

私は笑います。

ゆうくんのところに行きます。

何が見えたのって聞くと、へびさんと、飲み物が見えたって言いました。

だけど、急にそれが消えて、真っ白な世界に変わったって言ってました。

少し寂しい気持ちになったけど、湧いてきた気持ちがあったそうなのです。

なんていう気持ちかは分からなかったけれど、また進んでいくのが楽しみって。

ゆうくんらしいって思いました。

そして、私は家に帰りました────────

<h3>あれれ‥</h3>

それから、時間が経って、また冒険の日がやってきました。

ずっと待ってた楽しい日。

今日はどんなところに行けるんだろう!

私はドキドキしながら、もちちゃんと一緒に向かいます。

「そういえば、もちちゃんこれからどんなところに行くのか知ってるの?」

下を向いていった。

「どうだろうね‥。中には行ったことのない場所もあるから‥。」

「そっか!じゃあ、更に楽しみかも!」

「みなかちゃん明るいね。」

「えへへ!そうかな?」

「うん!」

それから、みんなが集まってきました。

今日は前のが楽しかったから一杯で行きました。

そして、何事もなく出発します。

今日はどんな冒険が待ってるんだろう!

自然とスキップになってました。

────────

「今日も楽しかったね。」

私はせわちゃんに言いました。

「そうだね。みんなとこうして遊びに出かけるのも楽しいなって思った。」

みんなは楽しそうにお話してます。

せわちゃんは言いました。「ところで、なんで私達、冒険しようって思ったんだっけ?」

「えっと‥。なんでだっけ?」

「確か、ゆうくんが行きたいって言ってたような‥」

二人でゆうくんの元に行きました。

ゆうくんは言います。

「確かまもりが‥。」

今度は三人でまもりちゃんのところに。

「そうだよ‥。冒険楽しいからって私が誘ったんだ。」

「そうだったんだ。」

「けど、何もなかったみたいだね。」

私は笑います。「でも、楽しかったからいいよ!」

「そうだね、みなかちゃん。楽しかった。」

「ありがとう。」

それから、町に到着しました。

せわちゃんと別れる前、少し話します。

「こうしてたまにみんなで遊びに行くのもありだね。私も連れていってくれてありがとう。」

「えへへ!せわちゃんと出かけられて楽しかった!」

そして、他のみんなと別れて、もちちゃんと家に帰ります。

「冒険楽しかった!」

「そうだね。楽しかった。」

「またいつかみんなで行きたい!」

「うん。」

家では冒険のこと沢山話しました。

だけど、その日ずっと、もちちゃんは元気がなかったのです。

<h3>どこに行くの!</h3>

私は朝早く目が覚めました。

でも、眠くなくて、スッキリしてました。

「今日は沢山もちちゃんとお話しよう!」

私は家の中で、もちちゃんを探します。

「もちちゃん!」

お母さんにも聞いたけど、見つかりません。

もちちゃんどこに行ったんだろう‥。

私は外を探してみることにしました。


「ゆうくん。」

「あ、まもり。朝はやいな。」

「あなたこそ。何かあったの?」

「なんか、今日、変な夢を見て。」

「そうなんだ。どんな夢だった?」

「なんか、変な笛みたいな音がきこえてきて‥。」

「そっか‥。」

「ねえ。」

「なに?」

「せっかくだから、二人でお出かけしよっか。」

「いいよ。」


町の中を探したけど、見つかりません。

「どこへ行ったんだろう‥。」

すると、せわちゃんが来ました。

「みなかちゃん。今日はみんなはやいね。」

「もちちゃんを見なかった?」

「まもりちゃん?えっと‥さっきゆうくんと一緒に出かけていったよ。」

私はせわちゃんが指差す方へ走っていきました。

その時の私は、なんでか、はやく行かないと‥って気持ちで一杯だったのです。


「まもりー。どこに行くの?」

「木かな。」

「木?もう一杯あるけど。」

「一つ大きな木があってね。」

「そうなんだ。」


「私の方から聞かせて。」

「なに?」

「あなたは永遠に生きたい?」

「生きたい!」

「それはもう友達と会えなくなっても?年をとらなくても?」

「うん!」

「そう‥それなら‥。」

まもりはそのまま進んでいった。

それから、誰かの声が聞こえてきて振り返る。

「もちちゃん!ゆうくん。」

「あ、みなか!どうしたんだよ。」

「もちちゃんを探してて!朝居なかったから。」

「心配かけてごめんね。」

「どこに行くの?」

「ちょっとゆうくんと散歩かな。」

「私も行きたい!」

もちちゃんは少し目をそらしたあと、「いいよ!」って言った。

「やった!」

そして、三人で話しながら歩きました。

「これも冒険だったり?」
 
「うん。そうだね!」

そして、まもちゃんは小さな声で言います。

「今日で最後‥。」

「じゃあ、楽しまなきゃだね!」

私はスキップしました。

<h3>穴</h3>

進んでいくと、大きな大きな木が現れました。

「ついたよ。ここがさっき言った木。」

「わー大きいね。」

「うん。大きいね。」

私はゆうくんを見ました。

「あれれ。ゆうくんは?」

「確かに‥そばに居たんだけど、どこに行っちゃったんだろう‥。」

それから少し探したけど見つからなかったので、私達は帰ることにします。

もしかしたら、家に先に帰ってるかも!って。

でも、居ませんでした。

ゆうくんどうしたんだろう‥。


「こんにちは。新しく来られた方ですね。」

「あなたはどこかキラキラしてる。なんででしょう。」

「まぁ、いいでしょう。ゆっくりしてくださいね。」

「ずっと飽きることなく、知と触れ合える、この時間を。」

「あなたは世界と一つです。」


夜になっても、ゆうくんは帰ってきません。

ゆうくんのお父さんお母さんはとても心配して、探してました。

「ゆうくんどうしたんだろう‥。」

お母さんは言いました。

「子供の頃ね、私の親が言ってたんだけど‥。」

「ずっと昔、女の子が神隠しにあったって。その子はよく外に出かける活発な子だったんだって。」

「うん‥。」

私は頷く。

「ある日、帰って来なかったんだ。全く消息を絶ってね‥。そこに住む人みんなが探したんだけど見つからなかった。」

「お母さんが生まれる前の事だったらしいし、迷信だと思ってたから‥。」

「今になって思い出したのは何でだろう‥。」

私は何故か、もちちゃんを見ます。

「ゆうくん見つかるといいな‥。」

「うん。」

それから、心にぽっかり穴があいたように、日々が過ぎて行きました。

あれから、ゆうくんは、いろいろな人たちが協力して探しましたが結局見つかりません。

もちちゃんとはいつものように過ごしています。

ある日、私はふと思いました。

「もちちゃんは私の妹だっけ‥?」

「ううん。迷子で、家がなかったんでしょう?」

「そういえば、上の名前も違う‥。」

お母さんは「大丈夫?」と優しく触れました。

「うん!少しもちちゃんと話してみる。」

<h3>私のすること</h3>

「もちちゃん!」

「どうしたの?」

「私と出会ったときのこと、覚えてる?」

「どうかしたの?」

「それが、何故か思い出せなくて‥」

「そうだよね‥。」

「何か知ってる?」

「黙っていようと思ったけど、いずれ気付かれちゃうから‥。」

「私は学校に行ってないでしょ?」

「確かに行ってない。」

「私は年をとらない。ご飯も食べなくていいんだ。」

「それでも永遠に生きられるの。」

「え!そうなの?」

「うん‥。でも、本当は永遠じゃない。」

「どういうこと?」

「友達と約束したから‥。私はこれからこの世界ですることをって‥。」

「友達‥?」

「うん。」

「大事な人なの?」

「とっても!」

「できることがあったら協力したい!」

「え?」

「私にできることがあったらなんでもいって!」

「どうして‥?」

「もちちゃんは私にとって大事な人だし、大事な人のことをって言ってたから!」

「ありがとう‥。でも、特にないかも‥。」

「もちちゃんこれから何をするの?」

「色々なところに行って、お話をって思ってて。」

「そっか‥。一緒にいれないのかな‥。」

「何度もあいにくるよ!」

「うん‥。」

「あ!」

「みなかちゃん、どうしたの?」

「関係ないの!お父さんよくね、みんなにお話を聞かせてて。」

「お話をって聞いて思ったんだ。」

「そっか‥。お話‥。」

まもりは思う。

生きたあかし‥。

「ねぇ、みなかちゃん。」

「どうしたの?」

「協力して欲しいんだ。物語を作りたい。」

「物語?どういうこと?」

「私の願い‥。もし叶わなくても、その中では叶ったらって‥。」

「もちろん、完璧じゃなくてもいい‥。お話だもん。楽しくなきゃ‥。」

「分かんないけど‥お話作るの大賛成!」

「早速、お父さんに話そう!」

「みなかちゃん、ありがとう‥。」

「こちらこそ!大事なもちちゃん。」
 
「私も、みなかちゃんのことが大切‥。」

二人で笑い合いました。

それから、お父さんに色々話しました。

うまくいくかな‥と不安になってましたが、受け入れてくれたのです。

そして、お話も作ってくれるって言ってくれました。

私は良かった‥って思ったのでした。

<h3>遠出</h3>

私はみなかちゃんと別れて、少し遠くへ出かけました。

やきょうちゃんとまたあった時に楽しくお話するためです。

だけど、探してみたけれど、何もなかったのでした。

これなら、もうちょっとみておくべきだったかな‥。

そして、私は色々なところをめぐりました。

ある日のこと。

私はある一人の男の人と出会いました。

人が集まる中で、「未来は必ず明るい!」と笑う男の人が居たのです。

そして、みんなの話を嬉しそうに聞いていたのでした。

私はその人のところに行きました。

「あ、あの‥。」

「どうしたの?」

「未来は明るいですか‥?」

「そうかは分からない。だけど、いつも希望はある。だから僕は明るいと思ってるよ。」

私は笑う。

「ありがとうございます!」

私はその人が気になった。

それから、たまに彼に会いにいったのでした。

そして、私はみなかちゃんの家に帰ります。

家に入ると、迎えてくれました。

「もちちゃん!」

「みなかちゃん、久しぶり。少し身長伸びた?」

「うん。お姉さんに見えるかな?」

「見えるよ!」

「えへへ。やった!」

「そういえばね、みなかちゃんが言ってた物語完成したよ!」

「え、ありがとう。とっても嬉しい。」

 私の中で少しずつ何かが動き出してる気がした。

「これからする事が決まったんだ。」

「そっか。これからお互い頑張ろうね!」

「うんっ。」


それから何年も時が経つ。

私は毎日色々なものを、自分の目で見てきた。

そんなある日、ふと私は一つ、お話をしてる男の人の元に。

そこには沢山の子供達がいた。

その中に、一人、目をキラキラさせて夢中になってる子が。

そして、物語が終わると、大きな声で言った。

「楽しい!憧れる!」

私はそれを見て微笑んだ。


私はあの木の元に行った。

沢山の不思議をもう一度見る。

何も起こらなかった。

私は最後に紙に色々なことを書いていった。

今まであったこと。最近目に入ったこと。

私は嬉しかった。だけど、もうちょっと‥

そんなときに手が止まった。

あともうちょっと‥。

<h3>もう一度‥。</h3>

大人になってある日のことです。

私はふと思いました。

もちちゃん、今、どうしてるんだろう‥?

最近、連絡がないのです。

元気に過ごしてたらいいな。

私は心の中でそう思いました。

今日は少し、気分転換に遠くへ散歩に行こう。

懐かしい日々、頭の中に浮かんできます。

なんだか、自然とあの頃のように、スキップになりました。

今日はいい日!

その時‥。私は出会いました。

「あなたは‥。」

小学生くらいの男の子です。

知らない人‥そんな気がするのに‥私はその子を知ってる気がしました。

「もしかして、みなか?」

「あなただったんだね。」

私は微笑みました。

ぽっかりあいてしまった穴。

寂しい気持ちはあっても、悲しい気持ちはなかったのです‥。

ようやくあえた‥。

私はその男の子と話しました。

「みんな大人になったよ。」

「そうみたいだ!」

「うん。知ってる?せわちゃん先生になったみたいだよ。」

「うん!」

男の子は頷きます。

「せわちゃん凄い‥。子供の頃からずっとなりたくて本当になっちゃうんだから‥。」

「望んでる未来に進めたのは良かった!」

「うん。そうだね。それが何よりだよ!」

「あ、そういえばせわにはあったよ!」

「何か言ってた?」

「泣いてた。」

「え、何があったんだろう!」

「分かんない。」

せわちゃんのことだから、嬉しくて泣いてたのかも‥?

「今までどうしてたの?」

「冒険してた!」

「子供の頃と変わらず?」

「うん!楽しかった!」

「そっか。」

私は微笑んだ。

「でも、逆に悲しい気持ちにもなったりするんだ。」

「その後に湧いてくるんだ。キラキラした気持ちが、明るいピカピカした世界が‥。」

「だからこそ、僕は前に進んでいきたい。」

男の子の目はキラキラと輝いてました。

いいな‥。

私も一緒に‥。

私は言いそうになって辞めた。

「これからもキラキラ楽しく過ごせるといいな。」

「みなか、ありがとう。」

───────

最後の日‥。

あなたはずっと一人だったのかも‥。

寂しいけれど、明るく居ようって強くて‥。

そばにいれたら‥。

私は願った。

もう一度冒険をって‥。

<h3>あなたの元へ</h3>

これはとある村での話です。

そこには、一人、可愛い女の子が住んでいました。

スキップして、いつものように向かって行きます。

「来たよ!」

友達の女の子は嬉しそうに笑います。

「ありがとう。」

穏やかに笑った。

「私、この村で一番かわいいのよ!」

「うん。一番可愛い!」

友達の女の子は穏やかに笑いました。

「にゃ‥。どうしてそんなに大人っぽいの‥?」

「そうかな?」

「落ち着いてる感じとか。」

「ありがとう。」

私の友達が、村で一番可愛い女の子です。

私達はいつも仲良くお話しています。

ある日はこんな話をしました。

「ねぇ!行ってみたいところはある?」

「えっとね‥。お話の世界かな。」

「お話の世界?」

「うん。いつも話してくれるのが楽しいなって。ただ、その時間が続いたら‥。」

「つまり、どこにも行かなくていいってこと?」

「そうなるかも。」

「そっか‥。じゃあ、私が色々見てくるよ!そしたら、一杯話せる!」

友達の子は何も言わず、微笑んでた。

そして、口を開きます。

「行きたいところあるの?」

「私?私は沢山あるよ!この島にどんな人が住んでるのかとか、海の向こう側に何があるのかなって。」

「沢山あるね。楽しそう!」

「もし、行ったら、話したい!」

「楽しみにしてるね。」

私は微笑んだ。

それから、ある事があって沢山冒険した。

悲しいことがあったけど、私にはある目的があった。

どうしても達成したい‥。

でも、その時、ちゃんと周りを見れてなかったんだ‥。

私は心の中で謝る。

ごめんなさい‥。

だけど、またいつかきっとあえるから‥。

その思いからずっと進み続けた。

色々な世界があって、色々なものも見れて‥。

そんな気分じゃなかったから、嫌なふうに見えた。

その中でも、友達もできたんだ‥。

沢山の笑顔があって‥。

優しい人たちも居て‥。

これは私の物語。

約束が守れるかなんて分からない‥。

だからこそ、私は叶えたい。

叶ったと信じれば、それは本当に叶ってるから‥。

目の前には友達の姿があった。

私はあなたの元に行くよ‥。