後悔と小舟⑦

アンチ

ランキングではコモンセンス、クロコ、パーと並ぶ中、僕は真ん中でマリモと同ランクに位置づけされていた。

そのスレを見てすぐに匿名で投稿した。スレ主こそがそれだ。アンチめいた投稿を複数回する。僕の投稿に他の匿名気付いたようで、暗さを指摘してきた。

僕はすぐにこの掲示板に明るいやつがいるのかと返した。当然ながらも冷静な指摘だったのかもしれない。
彼は僕の考えを肯定し、僕をカルトンではないかと言う。

コモンセンスもそこへ乱入してきた。だが、匿名は僕のことをカルトンだと疑わず、コモンセンスにカルトンだと話した。

それを信じたようで、彼はカルトンと話している時のように話しかけてくる。

僕は投稿の手を緩めた。
返せるはずがない。フレンドや自分を攻撃されたからとはいえ、僕のやった行為結局はアンチと変わらないのだ。

その後投稿を辞め、掲示板を後にした─。

戻るとチーム承認されていた。チャットは賑わいをみせ、皆新しいメンバーが入ってきたことを喜び、歓迎した。僕は挨拶を済ませ、少しチャットをながめる。
彼女の送信が見当たらないのが残念だった。しかし、これより知ったこともある。

僕が入った同時刻に送信がはじまった。つまり、入った時からチャットが反映されるということだ。それ以前のものはどうやっても見ることが出来ない。
その後彼女に手紙で感謝を告げた。

掲示板に戻り、ランキングスレを確認した。これを不満に思う匿名もいたようで、新しくランキングを構築していく。
これらには納得がいかない。僕は匿名の行為を批判した。
もう終わったことでしかないのだ。なのに何故不特定多数のプレイヤー達はほじくり返そうとする。何故彼らはこんなにも執着するのだ。

すると、一通の返信が目に飛び込んできた。そこにはスレ主はカルトンだと書かれていた。理由や何故そうなのか?何の証拠も示さない文だったが、僕はそれにのっかって投稿することにした。
僕は昔のことをまだ根に持っていたのだ─
 

成り済まし

ランキングに一人一人何をしたのかの概要(がいよう)がないとする匿名投稿の指摘から、スレ主は再びランキング一位から順々に書いていく。
スレ主は記名だったため、僕はその名前をパクって自虐的な自己紹介した。

自分は、この掲示板ランキングの最たるもの。一位を超越した存在だ。こう言ってしまえば制作者も自重し、荒らしと揶揄される自分含めた彼らへの文も止むだろう。

だが、その投稿を一切見ていないのかランキングが昇順に更新されていく。
僕はそれに負けじとスレ主を卑下させる文を書き連ねる。
だが、質問者の投稿は止まらない。
ランキングの理由付けは中盤に入り、僕の以前のプレイヤー名も入れられる。マリモと同じ位置づけをされていた。

僕は一旦、止めようと思った原因、記名のプレイヤー名を名前に書き込み、もう一度再開した。

カルトンへの復讐(ふくしゅう)も兼ねていたため、書き込んでいくうちに僕の心はスッキリした気がした。
これでも辞めようとしないスレ主はとうとう一位のコモンセンスのところまで、説明を書き込んだ。

僕は諦めて投稿をやめる。彼がカルトンという証拠がない。これでは自分を叩いていた連中と同じだ。少し罪悪感を心のうちにひめながらも、他のスレを確認した。
驚いたことに自叩きスレが上に持っていかれていた。

マリモの仕業だ。アイコンの色、執拗な仕返し。僕は確信した。そして、彼への攻撃のため立てたスレに投稿した。
投稿したスレは上へとあげられていく─

戻った僕へ手紙が届く。彼女からだった。少し安心した様子で、僕の心も安心感に包まれた。だが、僕にはちょっとした苦手意識があった。多くのプレイヤーの前で何かを発信する。

これは以前散々掲示板で叩かれ、トラウマ気味だからだ。ここでそんなことが起こるはずがない。それは分かっているが、どうも送信までに至れない。

掲示板のことは伏せながらこのことについて、彼女に相談した。

終えると枠を確認する。サイキさんの名前だけaaaaランクの特定キャラを非難するものに変わっていた。

僕は思った。彼はエターナル常連ではない。何故だろうか─

対人戦

その後も逐一確認したが、名前は一切変わっていなかった。
何があったのだろうか?
攻撃的な名前に威圧され僕は手紙を送ることを躊躇っていた。僕のトップアイコンは、aaaaランクキャラであったため、批判される怖さもあった。

僕は取り敢えず、新機能の対戦へ向かった。ウェイト制限とキャラクターの重さが指定され、勝つと50、負けると-10とポイントがもらえる。連勝ボーナスとして+5で最大75まで増える。

ランクは5つにわかれていて、上へ進むたびに報酬がもらえる。最高ランクまで達成するとそこから先はランキング上位の方限定勲章しかもらえないのだが、何がなんでも欲しいと猛者達がしのぎを削っていた。

対戦募集をかけ数秒程度でマッチングされる。相手キャラクターはスピードリーダーにaaaaランクキャラを当て込んだなんとも羽振りのいいパーティーだ。
テンプレかもしれないが、これは参考にさせてもらうのもいいかもしれない。

その後、僕のパーティーは疾風雷神のごとく画面から姿を消したのだった─。

パーティーを構成し、再度挑戦すると先程のリーダーにサイキさんが非難していたキャラクターが肩を並べていた。
最初は何も考えていなかったが、それの技がとんでもなく強いものだった。攻撃や魔法を数ターン全て跳ね返すバリア。

一度あてればほぼ確実にやられる技。その強さは僕の3体分くらいに相当した。
すぐに分かった。彼が名前を変えていた原因。この無敵すぎるキャラクターに嫉妬してのことだ─。

フレンド対戦で今の彼のパーティーを見てみると、サイキさんは矢張りあのキャラクターを編成していなかった。
あのキャラは合成してなくても十二分に強い。つまり彼は一体も持っていないのだろう。

サイキさんと長い付き合いでもあるroseさんに手紙を送る。少し経って、サイキさんは引退したと告げた。

2人は対立しながらもまだメールで繋がっていたようだ。僕は少し吃驚(びっくり)しながらも、残念です。とだけ伝えてほしいと言った。

自分

★モーギス☆に手紙を送った。新しく立ったスレのことについてそれとなくいれておくと、ネット上の人間関係や非難轟々にはあまり関心がないときた。

続いてコモンセンスや叩かれているプレイヤー上位陣や僕の昔の名前について聞いてみると、コモンセンスは凄いプレイヤーだと、強いプレイヤーだと褒め自分では弱すぎて足を引っ張ってしまうと彼の部屋に入れば抜けることを余儀なくしているらしい。

このことを本人に伝えると、彼はなんだか心をうたれているようだった。
★モーギス☆をチームに誘うかどうか相談した。okがでる。

僕はチームにはいないが、コモンセンスがチームにいるので大丈夫だろうと送ったのだった。

続いてりかさんに手紙を送った。チームに入ったはいいものの、話すことがなく顔を出せていないと伝えた。皆が楽しく会話している最中に、話の腰を折るのは悪いからと付け足す。
彼女は大丈夫だよと書き、チームチャットに一度投稿する。

僕は安心し、さっき一度やって勝った対人戦を貼り付けた。
上手くプレイ出来た訳ではないのだが、どちらが勝つか分からない、ハラハラ、ドキドキの白熱したバトルだった。

数分後、励ましの送信がきた。
僕は嬉しくなり何度かバトルし、面白ければ貼っていく。

手紙をみにいくと、roseさんから返信がきた。彼に伝えてくれたようだ。

僕は安心しコモンセンスのところへと向かった─。

チームはどうなっているのかと聞くと★モーギス☆が入ってきたと来る。人数もそれなりに集まってきたが、もう少しほしいところだときた。

適当なフレンドに声をかけ、彼を少し手伝った。
そして掲示板に向かうと、ランキング以外に新しいスレが立っていたのだ。

ミークは荒らしチーム。それをみてすぐに内容を確認した。何故掲示板連中にチーム作っていることがバレたのかは分からないが、投稿者は皆揃って否定をいれた。
そこへコモンセンスが乱入する。名前の後には@ミークとつけていた。

僕は頭を抱えながらこれが原因かと理解したのだった─。

チーム叩き

コモンセンスがリーダーのことを執拗に攻撃した。

“こいつがリーダーってw荒らしでも育成するつもりかw”

“絶対チーメンでエターナル部屋荒らしてくるぞwおまいら、チーメン全員の名前忘れずに写真撮っとけよwそんでもって、一人でも入ってきたら解散だ”

“ミークて名前おとなしいて意味らしい
ぞw突出した掲示板荒らしがいるチームの何処がおとなしいんだw”

最悪だ。僕の作ったチームを好き勝手に罵るなんて。少し言い返そうと思ったが、新しくレスがくる。

“ミークチームの元メンです。”

少し長めの文章だったが、僕は上から少しずつ読んでいった。
彼の言う話では、ミークチームにいたが今度はあいつの部屋で荒らししようぜとチャットでコモンセンスらが会議していたのを見て、怖くなりチームを抜けたらしい。

そんな筈がないことはすぐに分かったが、その某プレイヤーは僕がチームを抜ける前からいたのだろうか。少し気になる事柄であった。

その間もコモンセンスは全てに対し反論を返していった。

それに触発され僕はですます調で返信した。
“このチームにはいい人しかいません。”

すぐさま返信がくる。
“荒らしの擁護wエンペラー弱かジャスティスだろww”

勘違いも甚だしい。僕は自分をこのチームの元リーダーと名乗り返す。

彼らは矢張り、さっき言った2人のどちらかだと話す。自分の正体を晒す訳にもいかず、きりがないとコモンセンスと共に元チーメンに最初の話について詰め寄った。

事実無根ではないかと聞くが、荒らしを
喜びとする発言で盛り上がっていたと一貫に主張した。

彼らがそんなことを言うはずがない、本当にチームにいたのか?チームいた時の君のプレイヤー名はなんだと返す。

“エターナルで見つけたら、絶対ミークチーム総出で荒らすつもりだぞ。教えるなよ。しかし、やっぱりこいつら危ねーな…。”

一言言えば更に印象を悪くさせようとしてくる。
これではいたちごっこだと僕は、ゲームに戻ったのだった─

リターン

手紙が届いた。
サイキさんからだ。辞めたとは聞いていたが、最初に手紙を送ってくれたフレンドだったため、切らずにとっておいたのだが特定のキャラクターを不平に感じゲームに愛想をつかしたと思っていた。

僕はその手紙が気になり即座に開いた。
“roseさんとフレンドなのは意外でしたが、戻ってきました。またよろしくお願いしますw”

理由はどうあれ、少し喜びも感じていた。僕はそっと胸をなでおろし、掲示板へ向かった─。

チームスレでは、混戦を極めながらも戦いが続いていた。しかし、途中コモンセンスが戦線離脱し、ミーク非難の声が相次いだ。

何処に行ったのかとトップに戻ると、ランキング掲示板がざわついているのに気がついた。

カルトンさんの成り済ましと僕の話をしていた。
これらをとめるためにやったのだと僕は心の中でうったえる。
しかし、僕がやったことは想像上のことで、スレ主がカルトンであるという確かな証拠がない。そして、掲示板の某某と変わらない。

僕は俯きながら、少し反省をいれた。

ゲームに戻り手紙を確認する。roseさんから手紙が届く。
“サイキさん戻ってきた。”

少し前に手紙がきたと書く。その最中彼女の返信で思い出した。
サイキさんと彼女の間にあった出来事について。

それを後尾に付け足した。過去のことをほじくってしまうのは申し訳なかったが、彼が敵意むき出しに批判していたのは理由があったのだろう。

これから僕も知らず知らずにその状況に陥る可能性も否定出来ない。僕は返信を待った─

少し時間が経ったが中々来ない。まだかと何度も見返すと、サイキさんから手紙がきた。

“対人戦は少し控えときますw
aaaaランクカ〇キャラのせいで、ストレスしか溜まりませんしw”

後半の文は強く頷いた。対人戦は勝者と敗者がはっきりしている。引き分けはないのだ。勝ち続けられるのならいいのだが、そんなことは絶対にない。
そして、敗者は負けただけでなくレーティングが下げられるという苦汁、いや、辛酸をなめさせられるのだ。

ストレスは尋常ではない。
それが数回続ければ尚更酷い。

僕はあることを心の中で決めたのだった─


出来事と反発

すぐにりかさんへ手紙を送った
“対人戦をもうしない。”

サイキさんの手紙を見て、僕は強くそう思った。対人戦をやり続ければ毎月必ず一定のガチャ引き換えに使えるアイテムが貰える。

だが、それは微々たるもので、引き運が良くなければaaaaランクのいいキャラクターはでない。

aaランクキャラが欲しい僕にとっては貴重だ。しかし、それを得るためには苦痛と戦わなければならない。特にサイキさんがストレスを溜め辞めさせた。これは拒絶すべきものだと思った。

少し経ち、roseさんから手紙が届く。
内容は、サイキさんがこうするべきだ、こうあって当然なのだと自分のゲーム内常識
を押し付け、不満に思うところがあると批判文を送りつけてきたのだと言った。

心的負荷で苦しみ、悩み行動に至りそうになったと言った。

それを聞いた時、以前感じていた感情が再来した。
不信感。それは強く僕の心の中にあった。彼は僕にはじめて手紙を送ってくれたプレイヤー、今までの出会いがあったのは彼のおかげだと感謝していたはずだった。

なのに何故…。

こんなにも嫌悪の感情を抱いてしまうのか。僕は必死にそれらを振り払いながら、手紙を返す。そしてトップ画面に戻ると
サイキさんから手紙が届いた。

roseさん以外の低ランク排除メンバーの一人が気に食わないと、僕のフレンド内から消すように言ってきた。
t×tと言うプレイヤー。その人は僕の覚えている限りでは、最初の挨拶以来音信不通で関係をもたなかったプレイヤーだ。

サイキさんへの返信もあるし、書くのに時間もかかるのでこちらからは一回返信しただけで何かしようとは思わなかった。

荒らし行為をする時はいつも決まってプレイヤー名を変える。だから、掲示板で名前晒しが一度もおこっていない。当時ではdeepさんと同じplだったので、荒らし行為を責任転嫁させる狡猾さをもっていた。
フリーランスさんも彼女と勘違いしていた。

僕は彼の言った通りにフレンドから消す。そして、彼に理由をたずねた。

嫉妬

手紙はすぐに届いた。
“t×tさんですかwあいつは、引き強を自慢するロクでもないやつです。無課金のくせにaaaaランクのキャラ最高レベル一体持ってるなんておこがましいんですよw”

キャラクター自慢…。そういえばクロコもエターナルでそれをやっていたのを覚えている。

基本的にaaランクキャラ欲しいと思っている僕にはどうでもいいことだが、僕は同調をいれた。

これによってどうなるか、この時の僕には知る由もなかった─。

ガチャをやると久しぶりにaaaaランクキャラをひいた。
僕はすぐさまコモンセンスに報告をいれる。

“いいな”

その言葉は僕をとても満足させた。 

t×tさんのことを今度はroseさんに聞いた。すると、矢張り自慢ばかりする人だったと言う。
結局最初以外手紙で話はしなかったが、良かったのだろうか─。僕は少し不安な気持ちがあった。

りかさんと同じチームに入ってもうどれくらい経つだろうか。僕は少々居づらさを感じていた。
チャットを書いても、返答が来ないこと。

一応最初返答してくれたプレイヤーには感謝をいれていたのだが、それだけでは会話は続かない。自分の作ったチームなら沢山話せていたのだが、人のチームとなるとやりづらい。特に会話の流れを遮断させてしまうと、とても申し訳なく感じる。

りかさんのチャットを見て安心してやれたのだが、やはりその点は気にしてしまう要素であった。

りかさんに手紙を送った。
そろそろチームを抜けると。すると、彼女は、“私はjpnさんと一緒のチームがいいけど…。jpnさんが抜けたいと思うなら私はとめられない…。”

嬉しさがあった。もっと頼ってほしい。彼女と話したい。チームにいては2人だけでの会話はなくなり、チャットで済ませることになる。僕は、彼女の気持ちを無視し、チームを脱退したのだった─。

その後すぐに新しいチームを探した。これは、ミークチームを発展、若しくは最高のチームするのにとても役立つ。

僕にはチームを脱退、加入することに迷いもなかった─。

待ち時間

すぐに困ったことが起こった。
抜けたのはいいものの、行く場所がない。

僕はフレンド申請を見た。@の後は大体がチーム名となっている。
適当にピンときたチームに申請しよう。

上からざーっと見ていくと、パーさんの名前が入ってきた。掲示板で叩かれていたため、@の後にチーム名を入れていたのには少し驚いたが、同時期に叩かれていたプレイヤーについていたグループ名だったのですぐに納得した。

チーム検索をいれチームを見つけるとすぐに申請を押す。パーさんに入れて貰えるかどうか聞くべきだったが、彼には何故か送りづらさを感じていた。

プレイヤー名は変えているが、フレンドなのですぐに入れてくれるだろう。自分も荒らしとして掲示板で叩かれていた。だから大丈夫だろう。
その時の僕には、少し自信があった─

承認を待つ間エターナルへ行った。最近たまにだが同じプレイヤーが部屋立てしているのを見る。K&Eさんと言うらしい。

PLも高く後半の彼のプレイを見てフレンド申請したが、MAXになっていたのを覚えている。とても人気があるプレイヤーなのだろう。興味をよせられた─

フリーランスさんに聞くと、とてもいい人と言った。彼が言うのだから間違いないだろう。ところで、エターナルで一番はじめにフレンドになった彼はどうなのだろうか?顔文字の人を聞いてみたが、返答は同じだった─

モーギスから手紙が届く。チームに僕がいないことを不審に思ったようだ。
ここのリーダーだったこと、他チームをまわって発展させようと思っていること伝えた。

チーム受理されているか確認したが、拒否されていた。少し寂しさを感じながらも、次のところを探した。フレンドリストには
@とついたプレイヤーはもういなかったが、カルトンのことを思い出す。

すぐに、僕は@角馬会を検索し、メンバーを確認した。エターナルで会ったことのある人がいるかもしれない。僕は上から下へ目を進めていく。
すると中には、コモンセンスが@角馬とつけ、名前を連ねていたのだった─。

無所属

すぐにコモンセンスへ手紙を送る。
“チーム変えたんだ。リーダーどうしたの?”

すぐに返ってきた。

“エンペラー弱さんに任せたよ”

僕はそうかと返し、ゲームに戻った。

結局、僕の求めていたチームはどこにも見つからなかった。

ミークに戻ろうとも考えたが、新しくリーダーになったエンペラー弱さんとは余り会話していない。そして、勝手な思い込みでフレンドを切ったこともある。
戻るのはとても気まずかった。

とりあえずこのままでいようと、フレ枠を眺める。りかさんの名前がちらちらと目に入った。

彼女と同じチームにいたい。もう一度戻って…。しかし、戻っても同じことの繰り返しになってしまうだろう。
僕はりかさんに手紙を送った。
そこで、自分の年齢を打ち明けた─。

エターナルに行くと、今日もK&Eさんが部屋を立てている。僕はすぐに入った。

K&Eさんは矢張りパーティには拘っていないようで、どんなキャラ選でも出発する。序盤の安定感やちょっとしたアイコンでの盛り上げ、とても評価した。

後盤に差し掛かり、後もう少しでクリア出来そうなところまできた。僕は終わりだと適当に選択し、他を待った。
すると、K&Eさんは防御を何度も繰り返し
押し、間を開けてはごめんを連打した。

周りのプレイを見てみると、一人のプレイヤーが味方にあたる可能性のある技を選択していた。
すぐに理解し、防御になおす。

K&Eさんのアイコンが微笑みに変わる。僕はホッとしながら、成り行きを見守った。
矢張り、味方にもあたる可能性がある技とされるだけあり、確率は均等だ。

少し味方に被害が及びながらも、誰一人欠けることなくクリアしたのだった─。

彼のフレ枠は相変わらず一杯になっていた。
僕は掲示板に向かう。

トップにあるスレは変わらなかったが、昔に遡っていくとK&Eさんのスレが立っていた。題名はコモンセンスに負けてK&E逃亡とある。

スレを開き内容を見た。晒されている理由それが知りたかった。

そこには、掲示板に関すること、驚きが書かれていたのだった─。