後悔と小舟⑧

態度の変化

スレには、この一連のエターナル常連晒しや荒れがおきた原因。それはK&Eさんが立てたスレが発端だと書いてあった。

僕はスレを遡る。

当時PLの低かった彼は、誰それ構わず荒らし行為をするクロコの被害にあった。
だからこそ、その話題に関心があり、クロコ被害者の会と作っていたものに興味をよせられた。

疑問がスレ立ての要因になった。
当初は何も思っていなかったようだが、パースレを見てこれはいけないと自分が作ってしまったことを話し、謝罪する。

格好の的だった。
僕はそっとスレを閉じ、ゲームに戻った─

ちょうどフレンドから手紙が届く。
りかさんからだ。
年下と少し驚きながらも続けた。
そこには、以前僕に見せた彼女の文章は何処にもなかった。

僕は考えた。もしかしたら、自分が彼女より年下だから気をつかっているのだろうか。今までしてきたことを恥ずかしく感じているのではないか。

もう、自分を頼ってくれないのではないか?
そう思うと、とても苦しかった。

だからそこ、僕は決意した。
彼女に相応しい人間になる。
そうすれば、彼女も考えてくれる可能性がある。
僕は手紙で大学を目指すと伝えた。

そうすれば、また彼女が見せてくれる。そんな気がした─。

僕はいろんなブログを徘徊し、まずは情報を集めた。最善手で苦なく域に達したい。

僕がサーチした内容は、自分でも出来る。そう思わせてくれるようなものばかりで、とても自信をつけさせてくれた。

すぐに、コモンセンスにも話した。
ゲームをやる時間を減らして、目標達成に努め頑張ると。

無理だと返ってくるが、僕は反論した。

彼が何も言い返してこないのを感じとると
長く続くであろう道のりを歩きはじめたのだった──


あれは何処へいってしまったのか?

小舟は追い続けるうちに、岸に流れ着いた。周りには、沢山の船があり、多くの人達が乗り込んでいく。

小舟はそれらを羨ましく思った。

だが、小舟は流されるだけで何も出来ない。

欲していたものが消えてしまったかなしみに増して舟はとても孤独感に包まれた。

すると、流れ着いた沢山の貝殻等がへばりつき、綺麗に装飾されていった。

自然とそれを見た人は小舟に乗っていく。

小舟はそれがとても嬉しかった。

一杯になると、再び大海に向けて出発をはじめた。

その時の小舟には、あの光を求めていた感情は消えていき、孤独も癒やされていった──

不安

それから1カ月が経った。
その期間ずっと勉強をしていた。だが、彼女のことがずっと頭から離れず集中力が途切れることが多々あった。

この最中にも彼女は辞めてしまうのではないか‥?もしかしたら、フレンド切られてしまっているのではないか?不安が募った。

禁止をとき、すぐに手紙を確認した。
誰からも来ていなかったが、僕の不安はとまらない。

フレンドを確認すると、一ヶ月あけていただけあって、一人消えていた。
りかさんではないかと確認したが、彼女は相変わらず僕の心を刺激するメッセージ
で名前を連ねていた。

それを見て安心し、すぐに手紙を送り感謝を告げる─

僕は一ヶ月前にフレンド切る基準を聞いた。彼女の話では、丁度、一ヶ月だと言っていた。自分もそれに含まれるのかと聞いたが、僕だけは特別だと嬉しいことを言ってくれた。

コモンセンスの返信を確認する。
会話が終わった時以降は、大体が僕から話さなければ来なかったが、時間が経った今でも殆ど変わらなかった。

一つ返信を送ってみると、コモンセンスはすぐそれにこたえた。
そのまま話が続き、りかさんの話題へとうつった。

どうやら僕がいない一ヶ月の間で彼女にフレンドを切られてしまったらしい。
エターナルで、周りを考えない技でストレス発散していた時、メンバーの中に彼女がいたようだ。
どうするのかと話すと、もういいや。と言った。

彼女のことを思うと突っ走っていた彼がどうしてこうなったのか。僕には分からなかった。
とりあえず、りかさんに手紙を送ると、その行為がとても嫌だったらしく、長くは語らなかった─

エターナルに行くと、相変わらず常連の方々が部屋を作っている。僕は適当に部屋に入り、キャラクターを選択した。

彼らの要求は変わらず、いいキャラが揃うまでお預けだ。gpが実装されたが、彼らはエターナルで見るばかりで、やっている気配が全くない。

エターナル好きとgpは無縁なのだろう。協力と敵対、相容れないものだ。
僕もやはりエターナルが好きだった─

取ろうとしても取り払えないもの

 
勉強しなければならない。僕はそう思いながらも、彼女の言葉が欲しくてたまらなかった。

毎日、彼女に手紙を送った。
手紙が返ってこないこと、ログイン1日ないことがあるたびに僕の心は不安になり数度手紙を書く。

しかし、彼女は必ず戻ってくる。
それを見るたびに僕の不安は消えていった。

ある日、君のことばかりに頭がいって、どうすればいいかと彼女にたずねた。
しかし、彼女はこたえてくれなかった。

もどかしさが募った。
どうして、彼女は返してくれないのだろうか?

僕は手紙を送る。

すると、一言だけ。
なんと返せばいいのか分からないときた。

それを聞くと、とても苦しかった─。

掲示板にいき、掲示板を見る。ランキングサイトは消えていた。
不適切投稿があったのだろう。僕は安心し、他のスレを見た。

1カ月あけたことあってか、コモンセンススレや、チーム叩きスレは埋もれていた。

僕は戻りチームを確認した。一ヶ月の期間中、チームに入ってはいない。そろそろいいのではと、再びりかさんのいるチームに戻る。

そして、殆どせずに承認された─。
2度目だったからか、挨拶は少なくチャットが続いた。少し思いながらも、りかさんと同じチームに戻れた喜びを噛み締めた。

ところで僕は、jpnから名前を変えていない。もう変えるのもいいだろうと、今度はりかさんに名前を考えてもらった。

“え~っと、スッパゲティだから。

パスタなんてどうかな??”

少し淡泊(タンパク)に思いながらも、@〇〇をつけていいかと返し、許可がくるとすぐにそれに変えた。

♪を中に交えた名前。女性と勘違いされるのではないかと少し危惧したが、衝動が勝った。

彼女が考えてくれた名前、時間が短かろうが適当だろうが関係ない。

名前を変えたことはフレンドに言わずに、すぐにエターナルへ向かった。
待機中や、プレイ中は変わらずだったが、僕の心は喜びで満ち溢れていた──

数日後、掲示板に新たなスレが立つ。

それは、ネカマや、女性プレイヤーについてのことだった──

傍観

スレの内容は、ゲームをやっているプレイヤーの中に、女はいるのかとのことだった。
ネカマと言う存在。それらは名前で自分を女性と錯覚させ、フレンドを集める。
 
スレ主の要求では、フレ申し、手紙のやり取りで仲良くなり、リア凸から恋愛関係にもっていきたいとのことだ。レスの中には、頻用されている名前、女性しか入れないチーム名をつけるプレイヤーなどが挙げられた。

しかし、そのチームや名前の中には、ネカマも含まれると否定される。
代わりとして出されたプレイヤー名、それは僕のフレ枠にもいる人だった。

エターナルの女性プレイヤー名晒し。僕は批判しようと思ったが、以前のことで萎縮した。

掲示板はもうどうする事も出来ない。そう踏んだ僕は、彼女に手紙を送ることにした。

初めて話すプレイヤー。少し文に気をつけながらも、よく書くテンプレ文を並べていった。

名前はmio@mio派♪さん。記憶が正しければ、サイキさんと出会った後、常連と思われるプレイヤーに適当にフレ申請した時、なってくれたplのそこそこ高く優しい人だったと認識している。

返ってくる間、返信のことを考えた。掲示板のことを言ってしまおうか、いや、僕自体が掲示板を見ていることは、同類とみられ、以前のようにフレンドを切られてしまう可能性がある。

それらの事象が、僕の頭を悩ませた──

時間が経つとmioさんから返信が届いた。
♪使いの文だ。
ネカマかどうかは分からないが、異性と話せたこと、とても嬉しく感じた──

返信が思いつかなかったため、僕はエターナルへ行った。
久しぶりにりかさんと会った。可愛い系キャラクターを選択し、嬉しいを押す。とても些細なことだが、その時間が僕にはとても至福に感じた──

りかさんの補助のおかげで、数人初心者プレイヤーがいても、なんとかクリアすることが出来た。終えるとすぐに彼女に手紙を送る。

余り話せなくなっていたが、話のきっかけが出来たことが嬉しかった。

そこで、感謝を告げる。
彼女から返信が来るのを楽しみに待つ。

この2人でお話する時間が永遠に続いてほしい。僕は心からそう思っていた──

込み上げる感情と新しい喜び

手紙は返ってきた。
いつもと変わらない。
最初は嬉しいと思っていた手紙もだんだん感情が薄れてきた。

最初に感じたあれは何だったのだろうか。どうすれば、もう一度あれをあじわえるのだろうか。

何でもない手紙を沢山書いた。書いている最中何度も心を過った。これでは立場逆転だ──

数日経つも返信は来ない。嫌われてしまったのではないか‥。無理しているのではないだろうか‥。

そんなことを思いながらも、翌日、彼女から返信が届く。
リアルでのちょっとした出来事。それを見て僕は、まだ、終わっていないのだと安心する。

だが、それは長く続かず、再び不安が募る。
僕は少し考えた。いつの間にか彼女のことばかりを考えていたことに気付く。
これ以上、彼女に関わり続ければ、精神的にもたない。

目標も全て分散してしまう。僕は、フレンドを消すようにと要求した。これ以上はお互いによくない。

そう思ったが、彼女はフレンドを消そうとしなかった。
僕は疑いの目を向けた。彼女はコモンセンスのサブ垢ではないか。掲示板で散々、自演と言われ続けているのを見てきた。彼のことを信じていない訳ではないが、何故か僕は、そうにしか考えられなかった。

彼に聞いた時、自演はしていないと言っていた。ずっと話してきた、ネットで出来た友達を疑ってしまっている。

何かに飢えていたのだ──

最近、エターナルの新しい遊び方を発見した。aランク縛り、同じキャラ縛り等の縛りだ。以前から常連はaaランク縛りを暗に示していた。

それの発展した形だ。今注目しているのが、aランク縛り。少しのプレイミスや、運要素などで、いつ失敗するか分からないスリルがたまらなく面白い。

ここでは、一人欠けては、ほぼクリア出来ないと言って過言出来ない程、全員の一度一度のプレイがとても重要となる。

協力プレイを一番しているのがこのaランクでもある。

しかし、難点があり、aランクは作っていないプレイヤーは常連でも複数人いることだ。

大体出発出来るまで30分以上はかかる。しかし、クリアした時の嬉しさは尋常ではないものだと思っている。

僕は、その達成感を求め、aランク募集の主部屋で完了したのだった──

初めての挑戦

時間がかかったが、なんとかメンバーが揃い出発した。
全員ランクが低いため、一度攻撃を受けただけで瀕死状態になり、回復が間に合わなければ負け確定だ。

運要素も多々あるため、クリア出来る可能性はとても低いと踏んでいる。
mioさんに聞いた話では、数回経験があると言った。

クリア出来ない訳ではない。
僕はすぐに作れ、エターナルで使用者をたまに見かけたキャラクターを使う。

補助は何も出来ないが、育成はマックスだったため、足を引っ張ることはないだろうと確信していた。

だが、序盤の運要素で、僕のキャラクターは退場した。
生き返らせることのできるキャラクターはいたのだが、回復をやめる訳には行かず、それらをひたすらに眺めるだけしかできなかった。

この時思った。このまま続けていても、最後まで見ているだけで最終的には全滅するだろう。その前に抜けることができる。諦めるを押せば、もう見る必要がなくなる。新しいエターナルへ出発できるのだ。

残った僕のキャラクターは生き返っても、オートに任せられる。だから、いなくてもいいのではないか──

思うと、僕は諦めるを押した。
掲示板のことで、名前を辞めると話すと、ちゃんとした新しい名前を考えてくれるらしく、期限を決め、いくつか候補を考えてくるから、その中で気に入ったのがあれば、選ぶようにときた。

ワガママな要求をしてしまったが、僕の彼女と手紙で話す喜びを渇望する欲求が止められなかった──

取り敢えず、名前を一つ前のjpnと変え、エターナルへ向かった。
すると、偶然aランク募集の部屋を見つけた。

僕はすぐさまそこに入った。
名前は変えていたため、諦めるを押しさっさと戦闘放棄した僕を、解散や厄介者として困ったを連打し、追い出そうとはしないことは分かっていた。

だが、少しの不安を感じながら周りを窺った。僕のaランクキャラは、結局、補助なしの前も使ったキャラ一択なのだ。
 
常連フレの話では、キャラ選、使える技、ランク、フレンドの有無で前どんなプレイヤー名だったか分かると言うのだ。

そのまま、何事も起こらないようにと、メンバーが集まるまで待つのだった──

繋がりと感銘

メンバーが集まると、何事もなく出発された。
キャラクターはaランクだからか、殆ど変わらずテンプレ化されている。僕の使っているキャラクターもその中の一体。
  
課金でなくても手に入り、補助をつければ、とても役に立つ。
そんなキャラだ。補助出来ないことをもどかしく思いながらも、部屋は出発された──

序盤は前と同じで、安定せず毎回瀕死状態でヒヤヒヤだ。攻撃役達が少しずつ敵の体力を減らしていく。

すると、後少しのところで僕以外の攻撃キャラがやられてしまった。回復役で生き返らせることはできるだろうが、ギリギリで全滅なんてことにもなりかねない。

やられたプレイヤーは、もう抜けてしまうだろう‥。僕は少しがっかりしながらも、周りを見ながら行動を選択した。

一つ目を終えると、全キャラ少し体力が回復した。これは、エターナルの難易度を考えた配慮だろう。

次のステージへ移行する前、どうしても回復が追いつかない可能性がある。運、パーティーなど様々な全滅の原因となる要素があるため、この機能はとてもありがたい。

やられたキャラも少ない体力だが、生き返ることができる。
回復した直後、やられたキャラを確認した。

すると、そのキャラはオートとならずに復活した。僕は少し驚いた。
自分は見ているだけは、無駄な時間だとすぐに抜けたが、そのプレイヤーは、無駄をいとわず居続けた。

僕は深く感銘をうけた。自分のことよりも、周りのプレイヤーを気遣う。あのまま全滅すれば、いるかいないか分からない状態で、マイナスイメージのまま戦闘は終了していただろう。

aランク制限、それはほぼ不可能と言っても過言ではない難題だ。だが、これをプレイすることは、sランク縛り以上の「仲間との協力プレイ」が必要となる。
現時点では、一人欠けてもクリア出来ない。

クリア出来るまでやろうと、今度から僕も、自キャラがやられても全滅するまで抜けるのはよそうと強く思ったのだった──

消えぬ欲求

aランククリア。それが今の僕のエターナルでの目標となった。
これをコモンセンスに話すと、自分もたまにやるとの話だ。

クリアはまだのようで、僕と同じく無料で手に入るキャラクターで挑戦してるらしい。

彼より先にクリアしたい。僕はその思いをそっと心の中にしまいながら、手紙へ向かった───

手紙を確認すると、りかさんからの手紙は届かなかった。彼女は忙しいから‥。僕はそう思いながらも、彼女と話したいと言う欲求がおさまらなかった。衝動的に、嫌いになったか、もしそうなら、フレンドを切って欲しいと要求した。

それがお互いのためだと思った。僕から消しても、まだ彼女との繋がりはある。自分から再度繋がりを求めれば、もう一度フレンドになってくれると言う余裕がうまれる。

もう一度なりたいという欲求、あの喜びが欲しいと衝動的な行動は止めらなくなり、フレンド申請をしてしまう。彼女は優しいから、許可するだろう。
それでは、いたちごっこだ。

彼女に任せてしまっている。酷なことだが、それが一番いいと僕は信じていた。
しかし、何度お願いしても、彼女は切ろうとはしなかった。

僕はとても苦しかった。
手紙を送った。何度も何度も。
その中であることを思いついた。

自分が悪いことをすれば、悪いことをしてきた人間だと知れば、彼女は切ってくれるのではないか。  

思いつくと、すぐに手紙書きに取り掛かった。昔、自分は、虐められていた。
それを彼女に告白した。

事実かどうか、そんなことはどうでも良い。現状を全て消し去りたい。その思いで、僕は、文を連ねた。

書き終えて数分後、彼女から手紙が返ってきた。
それは今までの手紙とは異なり、冷たい文に感じた。
 
その手紙に返すが、直後、彼女の手紙がフラッシュバックのように頭を過る。
苦しさから、すぐに、彼女のフレンドを切った。

そして、僕は逃げた。
コモンセンスに引退することを告げると、データが勿体無いと言う。
僕は彼にそれを渡し、辞めたのだった──

辛い日々

僕は早速物事に取り掛かった。
しかし、上の空でそれに集中出来ている気がしない。

ちょこちょこと、コモンセンスと話をしにいった。
そこで聞いた話によると、グループでメールが出来るらしい。少数のエターナル愛好家らとコモンセンスは、グループで繋がっていると言った。

それに加わらないかと誘われた僕は、すぐに加入した。中では、ジャスティスさんや、カルトン、エターナル低ランク駆除の同士が話をしていた。

僕はチームと変わらず挨拶をいれると、他者の会話を見る。
そこでは、リアルの会話が多く、エターナルの話は少なかった。

途中、フレンドでないプレイヤーも混ざった。ギャランティさんと言うらしい。
ちらほら、エターナルでも見かけた名前だ。

有名人に会ったことがあると、驚きを話す。その時の僕は、安心があった。
一人で孤独を頑張る糧になった気がした

だが、数日経つと、その気持ちも消えてなくなる。
自分の顔の話になり、彼らは自分の画像をのっけた。

それを見た僕は怖くなった。何故、平然と出来るのか。そのまま成り行きを見ていると、カルトンがグループを抜けた。
彼もこれに関わっているのは、苦痛と感じたのだろう。

他の人が晒せば必然的に自分も晒さなければならない状況へとなりえない。当然と言えば当然の帰結なのかもしれない。

これに気付き、カルトンの不満を話はじめる。いなくなった人間に対して、何故‥。
僕は抜けようと少し迷っていると、コモンセンスの話になった。

カルトンチームにいた時、何かあったようで、最初にフレンドになった顔文字常連の批判をして、コモンセンスを慰めていた。

それから、話は続き、カルトンはチームをほったらかしにし、無責任だと再び戻ってくる。

そこにあったのは、暗闇だった。
僕は何も言わずに抜けた。
殆ど話さなかったが、このままずっといても何も変わらなかっただろう。

抜けた直後戻って来ないか?とコモンセンスが心配そうに送られてきたが、どうせ同じく不満をはいているだろうと、戻ることは出来なかったのだった──

未来と過去

彼女のフレンドを切ったが、彼女への気持ちはおさまらなかった。
これ以上何をすればいいのか、僕にはもう分からなかった。  

ゲームを引退しても尚、この気持ちが続くのでは、完全に遮断する他ないだろう──

そう思いながらも、僕はコモンセンスを切ることが出来なかった。
数日経ってもそれは変わらない。送信しても、いつも付き合ってくれる。
切ろうと思えども切れないものだった──

だが、ある日、その思いは消え去った。
些細なことだった。彼は学校に通いだしたのだが、授業中にゲームをやり、何度も呼び出しをくらった。

それを聞いた時、再び僕と同じようになってしまうのではないか。自分と関わっているせいで彼が悪い方向へ進んでいるのではないかと、不安が過った。
そして、すぐにメールをブロックした──


それから一ヶ月が経つ。
僕の欲求は止められなくなり、ブロックを解除した。話しかけると、何もなかったように返信がきた。
久しぶりにやりたいと話すと、彼はすぐに返してくれたのだった──

その間強いaaaaキャラが少し入ったらしいので、僕はそれを使いエターナルを何度もプレイする。
その前には、プレイヤー名を変えることを忘れなかった。
リーリーと一時的につけた。

楽しさは我慢した分だけ倍増していた。
僕は、メシアを自称し、低plの部屋で回復キャラで何度もプレイした。 

昔自分がやってしまった贖罪(しょくざい)でもある。
全滅してしまったところもあったが、複数回クリア出来たので、辞めると久しぶりに掲示板へ行ってみることにした。

昔あったスレは殆ど埋もれていた。
エターナル叩きは終わったのだと安心する
と、チームを見にいった。今は、ミークチームで、リーダー以外の平メンバー。

コモンセンスはどうやら山犬隊を抜けてしまったようだ。前に話したことでは、ミークをとても好いていると言った。

僕は抜けると、山犬隊を確認した。彼女はまだチームにいた。だが、ログインはこのところしていないようだった──