後悔と小舟⑫

続く加入

その後、チームに向かうと、角馬会の話がされていた。以前あった出来事の詳細、少し気になっていたことだった。

角馬会は、マキャヴェリズム加入後に何かいざこざがあり分裂した。僕が知っているのはそこまで。確か、いつの間にかに居なくなっていて、エターナルで最初にフレンドになったプレイヤーがそれに関係する可能性がある。
後半のことは僕の勝手な想像。

だが、グループメールで見たあれが、関係ないとは思えない。僕は浮かんでくる妄想を払いながら、スクロールして内容を確認した。

そこには、とあるプレイヤーが不適切な送信をし、リーダーであるカルトンがチームを他のプレイヤーに任せた。
そして、カルトンは新しいチームを設立する。
多くのプレイヤーが再度入ってくると思えたが、僕の見た時には、殆ど見たことのないプレイヤーで構成されていた。

残された角馬会チームでは、内部で角馬会を残すことを指示する女プレイヤーの名前からシェパード派と、チーム名すらも変えて新しくリニューアルさせることを念頭におくフィック派にわかれて対立していた。

だが、カルトンを不信に思っていたプレイヤーが多かったらしく、過半数は、フィックさんのもとへついていたのだ。

多数決では確実にフィック派の圧倒的優位のはずだったが、今、リーダーの権限を持っているのはシェパードさんだった。だから、フィック派は、彼女を説得しなければチームの実権は握れない。

いくら主張しようとも折れない彼女の精神に負けたフィックさんは、新しいチーム『フィーリング』を設立することを宣言し、チャットで同士を募り、そのチームから脱退した。

彼女の後を追うようにプレイヤー達が抜けていく。残ったのは、シェパードさんを含める数人のプレイヤーだけだった──

その解散の日から多くの時間が過ぎたが、今も顕在でチームは残っている。
幾日か、シェパードさんがyayoチームに遊びにくるらしい。
それを聞いた時、一抹の不安が胸の奥底をぬけた。

僕は、フィックさんにフィーリングチームに入れてほしい!と言ってしまったことがある。
大丈夫だろうか───

限定キャラ

続けてスクロールしていくと、1週間後くらいにくると話した。
僕はとりあえず安心し、フレンドを確認した。5人~程の@フィックチームのプレイヤーがいる。

下にいくと、シェパードさんの角馬会チームプレイヤーがいるのも確認できた。カルトンも同名のチーム名としていることを知ってか、古角馬会としている。

今、僕のフレンドの中にいると言うことは、まだ知られていない。分裂したので関わることも殆どないのだろう。

安心し、大きく息をついた。しかし、フィックチームに入ることを諦めてはいない。
あのチームは、今まで見てきたチームの中で指折り、いや、断然トップと言っていいほど楽しいと思えた。

そんなことを考えながら、毎日無料ガチャをひきにいった。このゲームに於いて、無料ガチャというのは特に有益なキャラクターが手に入る可能性のある貴重なオアシスだ。エターナルで使えるキャラクターが入るのはとてつもなく大きい。しかも、確率は低いが、aaaや、aaaaランクキャラが手に入る可能性がある。

僕は欲しくないのだが、手に入れることにより、フレンドになってもらえる可能性があがる。新しい交流が増えるのだ。

だが、確率が低いので無心でガチャをした。すると、突如、このガチャが期間限定キャラだと言うことを思い出す。
aaaランクの王の名をもつ強キャラクターだ。強さはaaaaランクと同等程度で、技を見る限りでは対人戦にしか使えない。

僕とは無縁のキャラクターだ。ぼくはすぐに忘れてガチャで何がでたのか確認した。

すると、今まで見た事のないキャラクターが僕の視界に入ってきた。

これはなんだ?

僕の疑問は高まる。ランクを見てみると、普通はbやa、aaランクからはじまるキャラが多いのだが、最初からaaaランクで、見たことのない技ばかりで構成され、その中で最も強そうな技名、エンドオブデスティニーとある。

お知らせなどを確認する。それは、さっき考えていた限定キャラだった。

僕の中に喜びが込み上げた。
「限定」それは特別なもの。すぐにチームへ報告に向かった。

このキャラが幸福をもたらすか、不幸をよぶものか知らずに───

弱い

チームのチャットにつくと報告をいれた。何に使えるのかそれを聞くと、レベル上げにいった。進化が限界だったので、すぐに最高まで達する。

フレンド設定キャラとの対戦機能を駆使し、どの程度に強いのか試した。だが、キャラ選びのセンスがなかったからか、かならずそのキャラを狙われ、技が試せない。

これは不味いと思った僕は、その後ずっと試行錯誤していたが、中々いい編成が出来ず、諦めてチャットに戻った。

そこには、思った通り対人戦では使えるがエターナルでは全くと言っていい程使えないキャラクターだと書かれていた。
だが、技を確かめるためには、エターナル他で試さなければ分からない。

他のみんぼうではすぐに終わってしまうため、とりあえずエターナルへ向かった。
常連の部屋では使えないので、なるべくランクの低いところを探し、そこで、そのキャラクターを出し完了した。

主はこのキャラクターを知らないのか、人数が集まると出発した。
対戦の最中、このキャラの弱点を知ることとなった。まずは技使用時のmp消費量だ。このキャラはmpが多い訳ではないので、少し技を使えば、もう殆ど使い物にならない。最強技がそれ程までにmpを要するからだ。

最強技と言っても、確実に相手を殲滅させる技ではない。通常のプレイヤーが持っているキャラクターの半分と少し程のダメージを与える。エターナルで敵は、所持キャラクターの倍以上も高い。だから、その技を使ったとしても4分の1いや、もっと少ないダメージしか与えられない可能性がある。mpの殆ど全てを使用し、攻撃も微程度しか与えられないので、エターナルでは全くと言っていい程使えないのだ。

だから、大ダメージを与えた後、他者に全てを頼るしかない。mp回復というものもあるがそれは1回きりで、終えるとやはり何も出来なくなる。
それら事が今回の対戦で強く身に染みて分かった。

多分、このキャラクターは永遠に使うことはないだろう。僕はそっと心の中でそう思ったのだった────

変わらぬ対人戦

それから少し経って、対人戦の報酬がリセットされた。僕はいつも通りに前にいたチームプレイングを参考にしたプレイで順調に勝ち上がっていった。

はじまってから数時間経っていたためか、上位入賞狙い、最初だけランキングに名前をいれようというものは殆ど最大ランクに駒を進めたのか、僕と同等レベルのプレイヤーとあたることが多かった。

下位ランクは勝ちポイントが高いので勝ち負け勝ち負けと続いても、次のランクにポイントの差で進める。

だが、ランクが進まるにつれ、相手のレベルや、ポイントの差がどんどん縮まっていく。あともう少しで最高ランクに進める手前でそれがおこった。

初日ということもあるのか、廃課金であろうレベル最大の高ランクキャラ持ちプレイヤーと疎らにあたり、僕の行く手を阻む。

どんな策を応じようとも、レベルの差には勝てなかった───

これでは永遠に次にいけない。そう思った僕は、使うことはないだろうと、しまっておいた限定キャラクターを引っ張り出して、適当に編成し、実戦で試した。

だが、キャラクター編成がおかしいのか、全く上に進める気配がない。
それからも、パーティーを編成しなおしては実戦投入を繰り返した。

しかし、どんなパーティーにしてもすぐに負けてしまう。そればかりか、このキャラクターの弱点を見つけてしまったのだ。

mpを殆ど消費する技が反射できることだ。これが致命的に痛いところ。
これを知っていれば、この限定キャラを完全に無力化出来る。

この対人戦はウェイト制をとっており、ランクが高いほどウェイトが高くなる。廃課金が最高ランクを占める可能性を排除し、無課金や、微課金でも楽しんでもらうようにとの運営側なりの配慮だろう。

今使っているキャラクターはaaランクの中でもウェイトがaaaランクに近くとても高い。だから、殆どこのキャラでウェイトを占め、残りにはいいのがいれられないのだ。

数度やっても一勝をあげることが出来なかった僕は、前のパーティーに戻し、限定キャラをしまった。ふとそのキャラの名前が気になり確認すると、ダークエネルギーと書かれてあった。

もう再び使うこともその名を呼ぶことはないだろう───

その後、連勝が続きなんとか最高ランクまでいけたのだった───

新加

それから数日経ち、シェパードさんがチームにやってくる日になった。

今日もいつも通り、ズワイガニさんがチャットで話している。彼はアイコンを頻繁に使うので、振り返っても半分以上が彼のアイコンで埋まっていた。

僕はそれをただながめていると、yayoさんがチャットに顔をだす。シェパードさんがチームにきたらしい。
話終えると、チャットで挨拶した。

ランクや、キャラを確認したが、エターナルでは見たことがない。
僕の辞めていた間にエターナルをはじめた口だろう。

一応フレンド申請を送った。

エターナルへ向かうと、aランク部屋が作られていた。僕はまだ1度しかクリアしていない。
数度クリアさせておくのも悪くはない。aランクの適当なキャラクターで完了した。

出発するが、一度クリアしているとはいえ、aランクでのエターナル難易度は変わらない。一つの運要素で、いとも容易く瓦解してしまう。
僕は慎重にプレイを考え、毎回本当にこれでいいのか確認をいれた。

1人1人の力がとても重要なのだ。
もし、ここで、適当に技を選んでしまえば一巻の終わりだ。
その緊張感を忘れずに熟考した。

aランクプレイの熟練者になると、殆ど毎回+になる技ばかりで、無駄がないし、一緒にやっていて安心感がある。運が絡まなければ、絶対にクリア出来る。
彼らはそう思わせてくれるのだ。

ユーモアのあるaランクの上級プレイヤー達のいろいろな技の試みで、なんとか序盤を乗り越えることができた。

しかし、ここからが大変だ。序盤は運要素が比較的少ないのだが、ここからは、それが爆上がりする。
運がなければ、安定してクリア出来るのだが、エターナルはそれを許さない。

しかし、それが協力や、達成した時の喜びを最高潮に高めてくれるものでもある。
これだからどれだけ時間をかけても辞められない…。そう思わせてくれる。
aランクとは、無駄に見えて、僕等、エターナルプレイヤーにいろいろなことを学ばせ、与えてくれるものなのだ───

エターナル

戻ると、フレンド承認されていた。
僕はすぐに手紙を送る。
中には承認についての感謝を言った。

その後、フリーさんに手紙を送る。中には最近見なくなったプレイヤーについて話した。

マキャヴェリズム、その他多数のプレイヤー達が時間が経つにつれ、エターナルで見かけなくなっていく。
それはさながら、新陳代謝のように、時は古参を厄介者と蔑む。

そして、最近、めっきり低ランク荒らしプレイヤーは見なくなったが、低ランクプレイヤーは顕在で部屋を作り、来て欲しくない時に必ずあらわれる。

掲示板で晒されたりといろいろあってから、完全に荒らしから足を洗った僕は、彼らが来ると必ず、クリア出来るキャラクターにするか退室するようにしている。

当時の行為が悪いことだったのか、今となってはもう分からない。
だが、あれをやり続けても、永遠に新規はあらわれ続ける。無意味なものだった。

だが、その中にも、自分を成長させてくれた何かがあったのは確かだ。
そして今の自分があるのは、あの出会いがあったからこそ───

書き終わったあと、久しぶりに掲示板へ向かった。

相変わらず対人戦の話題が持ち切りで、エターナル系のスレが見当たらない。
特に今の人気は、遅延や、切断プレイヤー晒しスレだ。以前のことでもうなくなったと思っていたが、スレ主は性懲りも無く晒し続けている。

少し言った方がいいだろう───

そう思っても、すぐにやる気にはならなかった。昔、マキャヴェリズムが普通に話していた掲示板にいくと、彼の姿はなかった。ある時期からか彼は掲示板、エターナルと姿を見せなくなった。

掲示板で、彼がいるとスレが荒れると言われたのが原因だろうか、それとも───

本人には聞く気になれなかった。最近は何故か彼と話すと気まずい空気を感じたからだ。これはネットのはずだ。だから、顔を見合わせている訳ではないのにどうしてだろうか?

少しだけ疑問に思いながらも、さっきの晒しスレに向かった───

荒れ

晒されているプレイヤーは10人を越す。反発する声も全て右の耳から左の耳へと通り抜けるように、主には届かない。

昔にもこれをどこかで見た気がする。自分を被害者と妄信し、これは正当だと主張し、加害者へと変貌をとげる。

だが、思い出そうとすると、頭に激痛がはしり考えるのをやめた。
とりあえず、今はこれを辞めさせるべきだ。手始めに、やっていることが荒らしと変わらないと言った。

だが、聞きながすことに慣れているのか僕のレスをスルーし、こんな荒らしがいたと並べていった。

僕も負けじと言い聞かせようとするが、彼は辞めようとしない。そればかりか、どんどんと晒しの手をのばしていった。

この中には、何か理由があってやむを得ずに迷惑行為をしているプレイヤーもいるはずだ。それを無視し、こいつは自分に対して嫌がらせをしていると勝手な想像で平然と誹謗を重ね、自分を被害者と信じて疑わない。

エターナルプレイヤーへの批判は無くなったが、やられる対象が変わっただけで、根本的なところは変わってないのだ。

僕は、これを変えなければならない。それを使命と感じながら続けた。
だが、一向に変わらない状況に嫌気がさした僕は、スレを立てた。不満を言いつつも、実は皆このゲームが好きなのだと、だからこそ、続けてしまうのだと。

それを書き終えると、ゲームに戻った。僕の思いが伝わるようにと心の中に願いを込めて───

ボックスを確認すると、一通手紙が届いていた。

シェパードさんからだ。そういえば、彼女にいつも通りの挨拶を送っておいたのだ。
何でもない手紙のやり取り、僕はそれが嬉しかったのだ。

その後、数回彼女とやり取りしたが、フィーリングさんのことや、フィックチームの話題は彼女の口から出なかった。

もう、忘れようとしているのだろうか。新しい気持ちでエターナルをしたい。彼女にはそれがあるような気がした。

最近は、フレンドと話す時間が昔と比べ増えてきた。いろんなフレンドと話したい。
僕には、その思いが強くなっていたのだ────

エターナル②

フィックチームのフレンドになった人。
僕は、このチームに入りたいがために、沢山の人にフレンド申請を送った。

だから、このチームのフレンドは、10人近くいる。あとどのくらい経てば入れてもらえるのだろうか?

あれから長い時間が経った。だが、未だに募集する気配がない。
もしかしたら、今いるyayoさんチームよりもずっと楽しいかも知れない。それがチームフィックだ。今までエターナルをプレイした中で随一の楽しさや、飽きない、もう一度すぐにでもやりたいと感じさせてくれたメンバー達。

もうエターナルをプレイしてから1年経つが、同じようなパーティには、少し飽きを感じていた。だが、彼らとプレイすることによって、はじめたばかりの頃の楽しさや、こうしたらどうなるだろうと試みようとする好奇心が再臨した気がした。

勿論、aランクでも、楽しいと感じた。時間はかかるが、あれをクリアした時の達成感は尋常ではない。
しかし、このaランクは、時間がとても要する。なので、見かけても、部屋に入るのを躊躇うことがある。
1度入ってしまえば、部屋主に抜けるのが申し訳なくなるためだ。僕も1回くらい作ったことがあるが、aランク部屋は人が致命的に集まらない。

クリア出来る可能性が低いのもあるが、時間がかかりすぎるという点、そして、aランクという、殆ど使い道がないだろうと作られにくいキャラクターを必要とするからだ。だから、部屋に来てくれ、aランクで待っててくれるプレイヤーがとても貴重なのだ。

経験したことだが、待ってくれる人には嬉しくなるが、同時に苦しくもなる。いつ抜けるか分からない怖さ、もし抜けたとしても、僕は何も言えない。待ってくださっているのだから。

そして、いつまで待ってくれているのか?そのプレイヤーに呆れさせないよう、何かをすることが出来ない。

低ランクプレイヤーが部屋無視し、準備中や、完了を繰り返しても、ちゃんと名前を見て欲しいとも言えない。

不快に思わせれば、抜けてしまう可能性がでてしまうから───

変わらぬ対人戦②

部屋を解散しようと思っても、待ってくれているプレイヤーに申し訳ない気持ちが募って、簡単には出来ない。

あれだけ待ったのに解散された、もうこいつの部屋に入りたくない。
そんな声が聞こえてくる気がするのだ。
昔に掲示板で晒された時、こいつの部屋に入りたくない、入るのをよそうぜ。そう言われたことをまだ思い出してしまうのだ。

過去に言われたこと、それは、僕の心の中に強く印象づけられてしまっていた。
ただでさえ、来ないaランク限定部屋が、この一つの選択で、より一層疎遠される、嫌遠される部屋となってしまう。

このまま待ち続けてもそれは変わらない。放置プレイヤーと見なされ、いや、いくら経っても出発しようとしない荒らしとして、目前から排除されてしまう。

だが、ここでの最善手が僕の中にはただ1つだけあった。それは、aランク縛りを辞めることだ。これなら、他プレイヤーを待たせる必要はなく出発できる。

aランクを心の底からやりたいと思っていたプレイヤーには悪い気持ちもあるが、待つという長い時間をなくすにはとても適した選択だ。

僕はキャラクターをそれなりの強さに変え、aランク待ちのプレイヤーに変えるよう促した。すると、想いが通じたようで、aランク以外のキャラクターに変えた。
もし、これには行きたくない!と思われるパーティなら、すぐに抜けることを余儀なくされるだろう。

それらを見て僕は安心し、出発した───

数人の低ランクキャラがいたが、高ランクプレイヤー達との連携あってなんとかクリアすることができた。終わる前に忘れずにアイコンのいいねで労(ねぎら)った。

エターナルを終えると、対人戦に向かった。もう報酬は全て貰ったのだが、娯楽としては楽しめる。
いろんなパーティを試したりと、エターナルのように、いろんな縛りで楽しむことができるのだ。

ランクが上がるとポイントが減らないので、レーティングという概念なしのストレスフリーで、回数制限もないので、何度でも楽しめる。

ぼくはaランク縛り、aaランク縛りと様々なキャラ縛りを試したのだった───

会う

対人戦中は、掲示板で騒がれているようなプレイヤーはいず、主がただ自分が勝てない鬱憤を何もしていないマッチング相手で晴らそうとしているのではないかと疑った。

しかし、今は遊ぶことに一生懸命になり考えるのを辞めた。対人戦も、レーティングを考えなければ遊びとしてはとても面白い。負けても、勝っても、更なる面白く新しいパーティ研究出来るので、何度もプレイした。

その中で面白いプレイが出来た対戦は、チャットに貼ってメンバーに見せた。
いいのが撮れたと終わる。
戻る前にランキングを見た。僕とレーティングを比べると常軌を逸している程にかけ離れていた。

1000上げるのがやっとだが、上位人は10000と5桁に足を進めている。勲章を喉から手が出る程に欲しがっている証拠だ。

自分には無縁の世界にいるのだな…。すぐに僕はチームに戻った。面白いキャラ編成だったようで、評価をもらった。

このチームの一人は、対人戦でもaaaや、aaaaに頼るプレイを拒んでいるのか、aランク縛り、aaランク縛りで対人戦に挑み、最高ランクで一勝する対戦をのせていた。廃課金で、aaaaランクを試しプレイや、一人プレイ以外は殆ど使用しない、その心意気にはアッパレと言う他ない。

そして、自分よりも色々な試みをしているところに、とても感銘を受けた。
自分も彼らのように、いろんなプレイを試して、彼らに負けないような面白いパーティをつくりたい。
そう思うようになってきた。

それは、aaaaランクではなくそれより下のランク限定。同じパーティで、ストレスを溜めながらやるよりは余程楽しい。

掲示板のことを少し思いながらも、エターナルへ向かった───

野良で、シェパードさんに会う。流石、常連とだけあって、aaa以上のキャラは使うことを醸さずに待っている。
フレンドになったので、嬉しいアイコンを押すと、それを返してくれた。

きっと、僕の知らない時間に入って、殆どせずに馴染んだのだろう──