後悔と小舟⑭

対人戦④

完全に解消された訳ではないが、何かを変えてみる。ただそれだけのことが自分の内面的な問題を軽減してくれた。

解決とは至らないまでも、気持ちが幾分か楽になった。そのまま続けていると、同じランクにいるプレイヤーとあたった。

今回も頼むと運営に願いながら、技を選択していく。
すると、対戦が起こる前に勝率となった。僕は一瞬戸惑った。

何故、相手は辞退したのだろうか?自分のパーティーを見て勝てないと踏んだのか…それとも、通信切れだろうか…?

対戦終わりにそのことについて少し考えていると、名前のことを思いだした。

勝たせてくださいと言う名前、自分では対象が違うと思えども、これは傍から見れば、相手に言っているようなものだ。

そう考えた時、罪悪感が僕の心を襲ってきた。自分は運要素について、名前で運営の方に少なくして欲しいと願っているだけだ。

何も、相手に負けて欲しいと言っているのではない。僕は必死に心の中で言い訳した。

だが、このままにするにもいかず、名前を元に戻した。

そして、また対戦へと出掛けた───

やっている最中、前に会ったカプレカさんとも対戦したが、1度も勝つことは出来なかった。

数度、動画で見るが、矢張り強い。そのパーティーを使いたいと思ったが、キャラクターが居なくて断念した。

数日が経ち、ランキングを覗いた。何戦もやった甲斐あって、ランキング50位以内に入っていた。このままキープ出来れば、10~100位までの称号を手に入れることが出来る。

モチベーションが更に上がった。もっともっと、僕は上へ行きたいと欲求が高まった。

このまま頑張れば、1~10位も目ではないと何度も何度も対人戦をする。

しかし、上位層の壁はあつく、途中から停滞の一途を辿った。

日付を確認するとあと1週間。
上位層は僕の非にならない程やっている。もう上位を狙うのは無理だろう…。

ここからは~100以内にキープ出来るかが勝負だ。僕は今日も対戦に向かう───

かにチーム

少し前のこと、yayoチームにいる人がフレンド承認した。

僕はその人には2回程申請した。

放置しているのか確かめるため、フレンド申請を数度送る。数回放置していることが確認出来たが、最後に送ったものは時間が切れていたようで再び送られた。

2回のフレンド申請とチームメンバーということもあったのか、フレンドになることが出来た。

一応、手紙を送ってみると、一応返信は届く──

ところで、ズワイガニ♪さんが作るチームはどうなっているだろうか?
僕はふと思いだし、彼に聞くと、yayoチームを抜けて来るように言われる、僕は彼の言う通り抜けてチーム名を聞いた。

だが、まだ準備は出来ていないらしく、yayoチームに戻るように言われた。戻ったあと、もう大丈夫と言われ、向かうもまだと言われを数度繰り返した。

いつの間にか、yayoチームの数回フレ申でフレンドになった人、しけれさんが居なくなっていた。僕のフレンドからも消えていた。

彼は僕とフレンドになるのが嫌だったのだろう。チームメンバーだったから、仕方がなくなったのだ。僕はそう思った。

だが、申し訳なさよりも、憤りが僕の心にあった。なりたくなかったのなら、断固拒否か、放置で良かったはずだ。

なのになぜ…?

だが、その答えが考えて分かるはずもなかった───。

手紙のところへ向かうと、またズワイガニさんから届いていた。数度同じことの繰り返しだったので、飽き飽きしていた僕は、チーム名教えなければ、抜けないと言う。

すると、もう大丈夫だとチーム名を教えた。T boteチーム。それを聞いて僕は再び、yayoチームに抜けることを告げ、すぐに検索入力してチームに入った。

余り気にしていなかったが、チームリーダーはしけれさんだった。さっきの今で、承認制だったらいれてくれなかったかもしれないが、自由だったので一応入ることは出来た。

再びフレンドを確認すると、矢張り、しけれさんはいない。それに追加して、もう1人いなくなっているプレイヤーがいた。

それはノウさんだった───

改名と再開

入った後に、そのことについてズワイガニ♪さんに話した。

多分、抜けて入ってを繰り返したから消したのだと。それか、対人戦のことか、ファムチームの人のことか…。

いずれにしても、もう彼と会うこともあるまい。何故なら、彼がフレンドを切ったという事は、yayoチームにはもう“戻れない”という事だからだ。

ズワイガニ♪さんにもそれを言われた。だが、その前に、もう戻れないことは分かっていた。何度も何度も抜け入りをし過ぎだ。

これを繰り返してはいけない。戻りたい気持ちを抑えながら、話していた。

ズワイガニ♪さんとは、エタノールで限定プレイなど頻繁に関わった。彼と話さない時は、対人戦などで時間をつぶす。

彼と話している時、話題を作らなければと昔起こったことなど思い出していた。

フレンドさんが秘密にして欲しいと言っていた事など、僕はディープなところまで話した。

もう何ヶ月も前のことだからいい。僕はそう思い、いろいろなことを彼に話した。

ある時、このチームにフリーさんがやってくると聞く。僕は彼のフレンドを切ってしまったので、その事を話した。

すると、名前を変えるようにと言われる。僕のセンスでは気付かれてしまうため、ズワイガニさんに考えてもらった──

そして、時が経つ。フリーさんがやってきた。僕は初めて会う人のように、彼にはじめましてを言う。

その前にズワイガニ♪さんが僕のことについて、フレンドになるよう話していたらしい。

僕はその事が少し気がかりだった。

少しして、悪い予感は当たった。すぐに自分が同一であると分かったらしい。

それもそのはず、ズワイガニ♪さんがその事について話しすぎた。矢張り、それについて何故話すのか、疑問に思わずにはいられないはずだ。

チームには、近いレベルのプレイヤーもいないし、彼とフレンドだった時の自分と今の僕はレベルの大小はあっても、それは極端に大きい訳ではない。

僕はゲンナリした。もう駄目なのかと。

だが、それを知っても彼は抜けることはしなかった───

終わりか…?

舟はそのまま進んでいった。辛く荒れる波をかけ分けながら真っ直ぐに。舟はそれに楽しさを感じていた。

沈まずにずっとずっと前へ、荒波に逆らって、動じずに進んでいく。船体の1部が欠けていきボロボロになっても気にならなかった。

そして、どのくらい経っただろうか。舟は違和感に気付いた。とても軽く、孤独なのだ。前までは重さを感じながらも、寂しさは無かった。

だが、船脚を止める訳にも行かなく進み続けた。

もう少しでこの苦しみは終わるのだ。

舟はそのまま進む───

それから数日進み続け、ようやく荒れる海を抜けた。

その後、舟は孤独を払拭するためにいろいろな島に行った。

だが、ボロボロの舟はどこへ行っても突き返され、再び寂しい海へとぷかぷか船体を浮かべる。

舟は再び暗い海で行く宛てもなく彷徨(さまよ)うのだった───


フリーさんはそのままチームに居てくれるらしいが、フレンドにもう一度なってはくれなかった。

当然と言えば当然なのかもしれない…。そんな中、チームに1つの対人戦動画が貼られた。

リーダーの人が貼ったらしい。メインaaaaランクキャラは使用せず、比較的地味なパーティーで勝利する動画。

僕はそれを見て、貯まっていた対戦をいくつか貼った。僕はこの間にも、対人戦だけは辞めていなかった。

今使っていたパーティーが使えなくなると、他のパーティーを見て自分にも作れそうなパーティーならそれに編成し、数回試した。

僕は負けたもの、勝ったものと動画をのせる。不満や、駄目だったところなど、チャットでボヤキ何度も対人戦にいった──

そんなことを数日続けていると、ある日リーダーがチャットで僕の名前を発した。

…を除名すると──

それを見た瞬間焦りが襲ってきた。この人は僕が何度も何度もフレンド申請してきた、だから除名しようとしているのだと。

僕はチャットで反論しようと思った。

直後、リーダーは理由を話す。僕が動画を沢山貼っていた。

それのせいで、チャットの流れを見れないと批判があったらしく、この結論に至ったらしい。

チーム

それを聞いた瞬間焦りが襲ってきた。チームメンバー全員が敵なのだと。

言い返したい気持ちを必死に抑えながらチャットに発言した。そうなんですねと。

その後、抜けることを匂わせると、ズワイガニ♪さんが少し僕の肩を持った。

だが、このチームには、僕のことを疎ましく思っている人の方が圧倒的に多いだろう。

すぐに抜けると言う。そして、のべつ幕無しにフレンドを切っていった。僕には全員が敵にみえたのだ。

特に、T boteチームのプレイヤーを。ズワイガニ♪さんも、yayoチームの人も全員切った。

yayoチームの人はノウさんがいるから、いつ切られてもおかしくない。だから、こちらから切っておいた方がいい。そう考えた。

削除で、フレンド枠はがらんと寂しくなっていた。新しいチームに入ろう…。

僕はそう思った。とは言っても、どのチームに入ろうか?エターナルチームだとyayoや、T boteに繋がる人もいるだろう。

僕はふと思い出し、フィックチームの人も消しておいた。だが、エターナル常連全員を消すことは出来なかった。

長い期間やってたからだろう。僕には思い入れがあるのだ───

その後、エターナルへ行った。部屋は少しどれにするか考え選んだ。なるべく、切った相手の部屋には気まずいので入りたくない。

丁度その時、yayoさんチームの人が部屋を作っていた。僕は他の適当な部屋に入り、出発を待っていた。すると、ズワイガニ♪さんが入ってくる。

抜けようとも思ったが、対戦がしたかったのでそのまま出発を待った。

そして、対戦が終わると、彼からフレンド申請が来ていた。僕はすぐに承認した。

拒否することも出来たが、彼だけは庇ってくれた気がした。
だから、一応話は聞いてみよう。

その後、数回手紙でやり取りした。殆どT boteチームや、yayoの話だった───

新しいチームはすぐに決まった。

それは、掲示板に向かった時のこと。1人の名前が僕の目を過ぎったところから始まる───

対人戦⑤

ところで僕は、後もう少しで、勲章が貰えるところまできていた。

だが、対戦後半と言うこともあり、勝率はあまりよく無く、放置気味になっていた。上位と言うこともあり、ランキングの波は大きく押し寄せてくる。

30位程にいけたのが、今では70位。後半に行けば行くほど、スパートを掛けてくる輩もいる。

残りは3日。このまま持ちこたえることは、はたして出来るのだろうか…?

勝てないながらも、少しずつ着実に点数をのばしていった。マッチングが功を奏し、負けて勝っての皮1枚でギリギリ繋がっていた。

残り1日になると、放置した。ラストスパートをかける人が多い。それが最終日。それを考えると僕にはとても出来なかった───

ランキングを見ると、80位になっている。大丈夫だろうか…?不安に思いながらも、自分のランキングを離れる。

ついでに上位陣を見ると、エターナル会と言う常連チームの人が1人名を並べていた。

確か、数度当たったことがある。その人もダークエネルギーをパーティに組み合わせて、1度も勝つことも負けることもなかった。毎回引き分けで、その戦闘は必ず最後お互いに守り一択の攻めなしで、早く終わらせようとしていた。

エターナル重視のチームと思いきや、対人戦もやる。
エターナルが上手く、対人戦も強い正しくオールラウンダーではないか。

そんなことを考えながら、対人戦を後にした。もう対人戦をやる気力はなかった──

戻ると、チーム承認されていた。すぐに挨拶を済ませる。

エターナル系のチームと変わらず、チャットは対人戦の話題で賑わっていた。殆どの人が動画を貼っていく。

僕もそれに乗じて前にとってといた対戦をはった。前のようなことにはならいだろうと分かっていたので、気軽にできた。

他のプレイヤーの動画をみたりで、1日が過ぎていった───

次の日、目が覚めると、すぐにランキングを確認した。

僕は “やった…” と思わず声をもらした。これでようやく、念願の勲章を手に入れることが出来たのだ───

掲示板と嫉妬

その勲章が入るとすぐに付けた。ただただ嬉しかったのだ。対人戦を頑張って頑張ってようやく手に入れる。

僕の中ではかけがえのないものになっていた。そして、対人戦は僕にいろいろなことを教えてくれた。辛い時期が多く、嫌いだった音楽をきくと、さながら、名曲のように僕の耳の中に留まった。

自然と目に水が貯まり、頬袋へたらりと零れそうになる。チームで、居場所が無くなっていた僕にはそれが心の拠り所になっていた。

今思い返しても、これを手に入れるのは一朝一夕なことではなかった。

思い出に耽りながら、エターナルへ向かう。すると、掲示板にクロコのスレを立てたプレイヤーがいた。彼は、結果的に、掲示板が荒れる原因を作ったものの、性格は、フリーさんがいい人と太鼓判を押すほど。

なので、僕はフレンドになってみたかった。前に数度フレンド申請したが、人気らしく、殆どがフレンド枠が一杯とでる。

今回も終わると、フレンド申請した。どうなるだろうか…?

少しドキドキしながらも、頭の片隅にやった。彼を見て、久しぶりに掲示板を思い出したので向かう──

エターナルチームのフレンドは大体消したので、名前は変えてお忍びでエターナルに行っていた。フレンド内部から漏れなければ、自分が誰かは分からないはずだった。

この時までは───

掲示板に向かうと、相変わらず、エターナル攻略ブログの人、GP遅延、切断が叩かれている。相変わらずだ。

だが、それよりも、僕は片隅にポツンとあるスレに興味を寄せられた。

それは、自分の現プレイヤー名とチーム名が晒され、こいつは昔に荒らしをやっていた。それをおっぴろげにされたのだ。

何故バレたのか?それはすぐに思い出した。前にりかさんから荒らしの手をそらすため、自分のゲームIDを晒したのだ。

掲示板にのめり込んでいる人で、僕をうらんでる人も多いだろう。

すると、ふとサイキさんのことが浮かんできた。彼は嫉妬しやすいのだ。称号を手に入れてから急に晒さすのは明らかにおかしい。

もしかしたら、彼がやっているのではないか───

異端者の排除

だが、彼がそんなことをするだろうか?いや、荒らしだから絶対する。今まで関わってきて分かっただろう。

だが、その中には優しさもあった。

僕は葛藤した。彼がやっているのか?それとも違うのか──

僕と似ている粘着気質で、言うことも荒らし時代に彼が言っていたことと近しい。

全く同じだった。心の中では、違うことを祈りながらも、表面上は彼だと疑っていた。

批判をすれば、本人だとバレる。どうするか。僕はとりあえずチームに戻る。

昨日入った直後に申請しておいたカプレカさんが承認されていた。特に話すことはないのだが、沢山当たった。

ただ、それだけの理由でフレンド申請したため、話すことは何も無いのだが、挨拶だけはいれておく。

期間中沢山あたりはしたのだが、勲章は僕の一つ下のものだった。

対人戦重視であろうチームに入ったものの、1ヶ月と言う長い期間入り浸っていたため、長くは対戦を出来なかった。

1度だけ対戦したところ、たまたまフレンドにあたり、負けを期した。

一応、挨拶を入れておき、勲章を頑張ってとったと喜んだ。

この喜びを分かち合える人はいないだろうから。せめてでも、フレンドさんに有り余る喜びの気持ちを発散させたかった──

それから数日経ち、対人戦ランキングをみると、その人がランキングに名前を並べていた。エターナル重視プレイヤーのはずが、対人戦にも足をのばす。エターナル会にも、同じようなプレイヤーがいたが、今はもう対人戦とエターナルと言ったように、色んな分野を掛け持ちしながらプレイするのがはやっているのだろうか?

彼に火をつけたのは多分僕だ。自慢のように感じたのだろうか…?少し考えた後、他に手紙が届いてるのに気がついた。

カプレカさんからだ。
それは、掲示板のことを匂わすような手紙だった。

僕は、掲示板のことだと断定し、気にしない方がいいと伝えた。

またその数日後、そのプレイヤーからの返信は来ず、僕はチームから除名されていた───

苦しみと新しいチーム

何故、チームから消されたのか、それは考える間もなく分かった。

掲示板それの影響力は絶大なものだ。狭い範囲でのニュースと言っても相違ない。

僕はチーム名を外し、また名前を変えた。次はどこに入るか宛もない旅がはじまる。

だが、次のチームはすぐに見つかった。それは、皮肉なことに掲示板からだった───

自分にとって不利益なことが書いてある掲示板。だが、ずっと通っていたため、それが当然のことになっていた。

ある時、僕の目に他掲示板で叩かれているプレイヤーが流れついてくる。何故、叩かれているのか、話の内容から察しがついた。

それは、前にあるチームがあったのだが、今はもう解散されて無くなってしまったらしい。

@リバイバルと言う名前で、無くなってしまった理由。それが、掲示板に来た人と関係があるようだ。

その人の名前は、オリフィスと言い、そのチームの一員だった。だが、ある時、事が起こった。

状況はよくは分からないが、オリフィスさんがチームリーダー並びに、メンバーを引退に追い込み、チームは解散された。

その憎しみから、そのプレイヤーは掲示板などで叩かれはじめたと。このスレに流れ着いたのは、もっとこのプレイヤーの悪事を知らしめようと、憎しみの権化が行き着いた先なのだ。

他のスレでは、新しいチーム募集をしていた。その人は人気があるのか、メンバーは殆ど埋まっていて、オリフィスさん自身、僕と違う時期に取った同じ称号を持っている。

対人戦では、結構な強さを持っているようだ。僕はなんの気まぐれか、その人を擁護した。

その人自身も、荒らしに反論を返したり、いい人間ではないだろう────

その後、僕はオフィリスさんのチームへ申請をいれた。自分も掲示板で叩かれていたため、その人の事がとても気になっていた。

人数ギリギリ1人、2人入るくらいの空きで、チーム申請したらフレンドになると書かれている。

数分後、チーム承認され、申請が届いたので、僕はフレンドを承認した───

追尾と脱退

このチームでも、チャットが盛り上がっていた。リーダーがそこそこ強い称号を持っていることもあるだろうが、それよりも、このチームに1~10位の称号をとったプレイヤーがいたことが驚きだ。

リーダーを慕って、強いプレイヤーだろうと関係なく入ってくる。そして、チャットの盛り上がりから、このチームに滞在していたいと思える。

それがここなのかも知れない。僕は心の中で納得した。オリフィスさんは対人戦が強いこともあり、企画をやっているらしい。他のチームのプレイヤー達と、リーグ戦形式で上へと進んでいく。

面白そうだとは思ったが、僕には出来なかった。オリフィスさんは他プレイヤーの見本となるために、対人戦の動画を貼った。

それは、圧倒的な強さを誇り、相手を画面上から消し去った。だが、ランキング入賞の上位陣と比べると、少し見劣りする。

しかし、掲示板などで叩かれながらも、彼女に惹かれこの1箇所に多くのプレイヤーが集う理由が分かった気がした───


対人戦チームに入りながらも、エターナルは続けた。結局のところ、辞めることは出来なかった。だが、それでも良かった。

そこには楽しい思い出が沢山つまっていたから。色んな出会い、色んな物語がエターナルを通じて起こっていく。チーム脱退と、晒されることを危惧し、名前は一応変えていった。

エターナル常連と自称していた。それが気になったのか、リーダーがエターナルについて僕に聞いてきた。

1度クリアすればもうやらなくていい、それがエターナルのはずが、何故何度もプレイしているのか?

理由…面白さそして───

だが、それを言う気にはなれなかった。もう全て失ってしまったから。

取り敢えず、対人戦最強称号を持っている人もエターナルをプレイしてるからと言った。

それから数日間チームに居たあと、掲示板のプレイヤーが今度はこのチームを晒しだしたので、僕はさようならと言いリーダーのフレンドを切って、チームを去ったのだった───