少しずつ
プレイ中は、技も全て常連のそれであり、はじめて殆ど経たないとは思えないものだった。もっと昔から居たのだろうか──
疑問を頭の片隅に残しておきながら、エターナルを終えると、手紙が届いてることに気付いた。
前に送った挨拶手紙の返信だ。
さっきのエターナルプレイの感謝も含めて返した。シェパードさんは、チームでは、とても人気なようで、彼女の話題が飛び交っている。
少し詰まるものを感じながらも、チャットを覗いていた。aランクの話から、ズワイガニ♪さんが参加し、エターナル常連や、昔おこった事などさまざまな話をする。
それをスクロールし、ずっと眺めていた。チャットが比較的活発なチームはとても楽しく、チャットで話す人が限られるチームは、時が経つにつれて、利用する人も減っていく。そこには、寂しさだけが残されるのだ。
僕の作ったエターナルアディクト改め、ミークチームがその最たる例だろう。僕が戻った時には、メンバーが限界まで殆ど埋まっていたのにも関わらず、チャットはそれらがもぬけの殻を思わせるように、がらんとした雰囲気(ふんいき)を醸し出していた。
新しいチーム加入者で無ければ、話すらしない。今いるチームは真逆で、多分、対人戦ランキングの上位層と同じくらいにチャットが活発なチームだろう。
人が多く行き来するチームや、複数と専門に分岐しているところも、楽しそうではあるが、やはり、僕にはエターナルが1番だった。
最近は、対人戦にもハマりつつある。最強クラスの廃課金でフレンド申請してくれた
ノウさんが時々チャットで、対戦を貼って見せてくれるからだろう。
課金キャラで、圧倒的な強さを見せるそれは、明らかな隔たりを見せた。
少し前までは、aaaaランクを使うのに抵抗があったが、今使うととても面白く感じた。いつも使っていると、久しぶりに使うからの楽しさは全く反対であったからだ。
その後、負け、勝ちと続きながらも、何度もプレイしたのだった───
新しい始まりか、終わりか
何度もプレイしていく内に、とあるパーティとあたった。それは、昔に使えないとしまったあのキャラだった。aaaaランクがいないにも関わらず、勝ち抜いたものだけがなれる部類へと浸かっている。さらに、それは自分でも組めそうな構成だった。
僕は、直ぐにそれに似せたパーティを作った。だが、すぐに試す気力はなく、対戦はしなかった。
トップ画面に戻ると、手紙が届いていた。フィックチームの人だ。
その人は、エターナルで見かける高レベルの方と似た名前にしていた。その事について、サブなのかと聞くと、なんだかとてもややこしい話だ。
サブ垢であり、本垢のサブではない。僕はその返信を済ませ、チームに向かった。
チャットはいつも通り運行し、メンバーのところを確認しにいった。
そこでは、レーティングが確認できる。チームメンバーはある意味で、切磋琢磨(せっさたくま)するためのライバルであるのだ。
レーティングは、ノウさんが圧倒的に高かった。ランキング上位は目指していないらしく、殆ど対人戦は遊びでしかやらないようなのだが、10000に近く、上位層にあたる。
他のプレイヤーは、僕と同じくらいだ。彼を見て、やる気が湧き上がった。
自分も負けてはいられない。
さっき見たパーティから研究を重ね、あの領域に足を踏み入れるんだ───
僕は直ぐに、ダークエネルギーを入れたパーティを複数作って、試しプレイしてみた。すると、最後まで耐え切れれば、なんとか勝てることが分かった。
自分の最強パーティには程遠いが、まだ改善の余地がある。僕はボックスにいるキャラを色々に変え、もっとより良いパーティに仕上がらないか、検討に検討を重ねた。
自分のパーティの弱点、相手がこう来たら、どう返せばいいのか?
数時間掛けて、ようやく自分のパーティが出来上がった。
それは弱点も克服した、自分の持てる最高の仕上がりで───
いくつか運に頼っていたが、順々に、そして、これが上手く行けば、確実に勝てる。僕には、確信があった───
最高の時間
編成を終え、対人戦の画面へ向かった。記念すべき一戦目。
相手はテンプレパーティで、ダークエネルギーの技反射キャラもいた。
僕の予想では、順々に技が決まっていけば必ず勝てる。
シュミレーション通りの技を淡々と選択していき、全て終えると、画面に注目した。はじめて戦うパーティだからか、相手は選択に時間をかけていた。
初戦のドキドキと、これから未知の領域へと足を踏み入れるワクワク。
考える時間は秒数なのだが、とても長い時間に感じられた。
そして、ようやく、相手の選択が終わり、キャラ行動の時間へと移り代わった。
思った通りに、最初は反射技を使ってくる。
ダークエネルギーの弱点を熟知しているようだ。しかし、そのすぐに分かる弱点は克服してある。少し頬に笑みを浮かべながら、対戦をまじまじと見つめていた。
その後も、相手の方が全体的に行動速度ははやいようで、僕のキャラが行動する前に、全て行動を終えた。
ここから、僕のターンだ。相手はダークエネルギーは封じられていると錯覚していることだろう。キャラは、順々通りに行動していく。
最初の2体で、全体に状態異常からの反射技を消し去る。僕はそれが上手く決まると勝ちを確信した。
最後に待つ2体は、全体に大ダメージを与える最強キャラ。
最初のキャラで、ゲージを殆どを削り。最後に余ったダークエネルギーでトドメをさす。今回は上手くこれが決まった。
こちらにターンを渡してしまった。それが相手の敗因だ。
僕のパーティはまだ未完成で、もっとより良いものにアップデート出来るだろうが、現時点では、最高の仕上がりである。
完璧だと思った。
この一通りの流れが出来れば、負け無しであるだろう。ただし、要キャラが一体でも落ちれば、勝てない可能性があるが───
それから数度やるが、9割近い確率で勝利を掴む。ランクもいつの間にか、最強クラスになっていた。ここからは、レーティングの減りも気になる要素となる。
格下に負ければ、1回勝ちと1回負けの和が負の値をとる───
止まらぬ対人戦
そんな事はどうでもいいと、僕は何度も対戦に興じた。廃課金パーティーとも当たるが、耐えきれれば、金星(きんぼし)をあげることが出来、廃課金、無課金関係なく、対戦(キャラクター)が強い方が勝つ構図になっていた。最高ランクになっても勝ちは続き、8割以上の勝率をだした。今まででは考えられない程の連勝と言う喜びに、やる気に火がついた。
レーティング、その機能は、ただの勝率よりも、目に見えて、その風景を見せると、本当は素晴らしいものだと教えてくれる。
自分はようやくこれの良さを知ったのだ。
僕は何度もプレイした。再びこの“勝ち”という喜びを得たいがために。それから何度もプレイしていくと、ノウさんの背中が見えてきた。
もうすぐで、チームの人全員を越えられる…。その喜びを噛み締めた。
ダークエネルギーは僕にとって要らないキャラでは無かったのだ。
前の自分の考えを改めなければならない。僕に素晴らしい景色を見せてくれる、最高のキャラクターだ。
一旦、対人戦を辞めチームに戻ると、違和感に思ったのか、僕のレーティングの話がされていた。
1000以上も上がっていたので、言われてもおかしくはなかったが、どうするべきかその時のことは考えているはずがない。
ダークエネルギー対人戦使用アドバイスのおかげで連勝が続いた、ダークエネルギーパーティーの使い方、組み方等を見て、自分にも出来ると確信しプレイに及んだ。すると、思ったよりも合致していたので、続けていると、殆どが連勝で、調子に乗ってやり過ぎた。
前者は木に竹を接いだような説明かもしれないが、後者はどうだろうか?
少し考えたが、そのことについては言わず、組んだパーティーが運良く勝ち進んだとだけ言った。
その後、もう一度メンバーを確認しに行くと、やはり、レーティングに違和感があった。他プレイヤーは2000前後で平均的であるに対しては。
そのまま、メンバーを眺めていると、フレンドにいないメンバーが目に入ってきた。
この人はどんなプレイヤーだったか…?
少しその場で考えていた───
求めるもの
エターナルではたまに見かけるが、余りよくは知らない。昔に、yayoさんと同じフリーズチームに所属していた。yayoさんと仲が良かったのだろう。だが、チャットでは殆ど顔を出さない。自分のプレイヤー名に自らを異端者とし、aランクや、廃課金の人気のないaaaaキャラ使用で、などさまざまなキャラクターを使い、エターナルをエンジョイしている。
昔にいたクロコを寵愛しているようで、メッセージにはその事を書いていた。だが、その人は荒らしとは違い、プラスになることがなくても、いることでマイナスになることはない。
荒らしではないが、その人には何か魅力を感じた。キャラクターがいい訳でもないが、僕はフレンド申請をしてみることにした。
人とちょっとズレた世界にいるようなプレイヤーを見てしまうと、申請したくなってしまう。僕の悪い癖だ。
その後、ズワイガニ♪さんと手紙で話していた。特に理由があった訳ではないのだが、いつの間にかよく話すプレイヤーとなっていた。
今日の話題はチームについてだ。兼ねてより、新しいチームを設立しようと思っていたのだが、一緒にどうかとのお誘いだ。
yayoチームでは話していないし、僕は唯唯諾諾(いいだくだく)で、彼と同じチームに入ることに決めた。
まだ誰が来るかは決まっていないため、少し時間を置いてからにすると言う。
しかし、なぜ、yayoチームに定住しないのかと聞くと、メンバーによく思われていないからと言った。
そんな感じを受けたことはないのだが、彼がそう思っているのならそうなのかもしれない───
その時はそう思った。
対人戦でダークエネルギーを使いはじめてから、エターナルにいかなくなってきた。今、自分にとって1番楽しいもの、それは対人戦だった。最強パーティーとは言えども、負ける可能性はあるし、あることをされただけで勝てないことなんてままある。
それでも、もう1回、もう1回と求めてしまう。勝つことの喜びを知ってしまったから───
強者とのマッチング
それから何度もやっていくが、些細な負けはあっても、避けられようのないものだとして無かったことにし、次へと向かう。長く対人戦をやると、気付くことがある。それは、マッチングだ。
対戦は自分以外の強いプレイヤー、同じランクのプレイヤーなどの動画が見れるのだが、上位入賞者は決まって動画がある。上に行くには全勝なんてことは絶対にありえない。1位のプレイヤーだと、勝った時の喜びからか、必ず皆その対戦動画を録って、自分のチームチャットにのせる。
丁度、最初の対人戦で1位入賞を果たし、称号を高らかにその身に宿(やど)している最強プレイヤーとマッチングした。
ほぼ毎回、ランキングにその名前を並べている。著名な漫画家作品の1つであったため記憶に残っていた。動画で見た感じだとLvMAXが殆どを占めたが、限定キャラは通常レベルと同じだった。廃課金に近い微課金プレイヤーだろう。
僕は慎重に技を決めた。対戦は着々と進んでいく。先手はやはり相手方だ。ランキング上位にいただけあって、全て相手側のキャラクターが行動した。尋常ではないダメージに瀕死寸前にまで追い詰められる。
もう駄目か…?諦めかけた丁度その時、僕のターンがまわってきた。味方キャラクターはボロボロで、あと1回何かされたら全滅してしまうほどに危険な状態にある。
僕のキャラクター達は最後の力を振り絞り、技をこなしていく。MAXキャラクターが並ぶからには、体力も多いだろう…。一抹(いちまつ)の不安を心の中に止めながらも、最後のダークエネルギーまでいくと、相手キャラクターのゲージも、もう少しのところまでいき、僕の不安は解消された。
最強と称されるであろう、いや、対人戦と言えば、彼の名前を耳にしないことはないプレイヤーに勝てたのだ。
僕は心の中で歓喜した。このパーティは途轍(とてつ)もなく強い。これなら、どんなプレイヤーと当たっても勝てるだろう。
そっと、心の中でダークエネルギーに感謝した──
対人戦
勝ったあとも数日間、対人戦にのめり込んでいた。強く何度もプレイするプレイヤーとは1日1回しかマッチングしないらしく、度々前のプレイヤーとあたった。矢張り、ランキング上位で、勲章持ちの実力は伊達ではなく、もう一度やるとマイキャラが行動する前に全滅する。
だが、それでも、勝てる可能性はあった。また他の日にやると、勝ち、次は負けと五分五分で、自分の中ではいい勝率だった。
相手は最強のブレイヤーであるから、それ以上を思うことは烏滸(おこ)がましい。レーティングはいつの間にか1万を超えていた。
チームメンバーを確認すると、1人だけ突出して高い。違和感で目を疑うレベルだ。だが、あの喜びを止められるはずもなく、対人戦を続けた。
僕が使う前はちらほらと見るだけだったが、最近はダークエネルギーを使うプレイヤーが増えてきた。
厄介なことに、自分と同じようなパーティに出会うと運が絡んでくる。それが格下だったりすると、負けた時のレーティングがマイナス値を取るため、取り返すには2戦勝たなければならない。
些細な事に過ぎないかもしれないが、僕にとっては深刻な問題だった。
他にも、このパーティには弱点があった。それは耐久してくるパテと出会った時だ。
耐久重視されると、完全攻撃系の僕のパーティではほぼ勝てない。そして、耐久重視は勝率がそこまで高くなく、1戦に多大なる時間を費やす。
そのため、上を狙うプレイヤーに耐久はいない。だから、格下に湧きやすいのだ。普通に見かけるのも少ないため、このパーティから変えることはないが、連続であたる場合もあったので、この問題が僕の頭を悩ませた。
エターナルをプレイしていると、前者のダークエネルギーパーティに出会った。良かったことに、ランクが低く、パーティも被っていない。そして、対人戦に於いては格下ではない。
僕は勝ちを確信した。そして対戦画面に行くと、ルーティーンワークのように技を決め行動を待った───
対人戦②
相手のパーティは課金した痕跡が見当たらなかったので、それも要因となった。そして、行動がはじまる。初めて結構経っていたため、そこそこレベルの高かった 僕のキャラクター達は、相手よりもはやく行動した。だが、hpが高かったらしく一ターンキルは叶わなかった。
悔しさを心に残しながらも、勝ちは揺るがないと高をくくる。すると、次のターンで、相手のダークエネルギー、その後に続くaaランクキャラで衝撃を受けた。
ダークエネルギーの攻撃は想定内だったが、その後の…aaランクキャラクター。
それが予想を遥かに超える程の強さを見せたのだ。
通常、半分くらいのダメージを与えるダークエネルギーの技は、バリアを張っていたので、減少させることは出来ていたが、もう一体の方で、あともう1つ何かされれば全滅してしまう寸前まで追い詰められた。
3ターン目の完全回復で勝てる。そう踏んでいた僕にとっては大きな誤算だった。
次のターンで確実に終わる…
その後、僕は相手プレイヤーの名前を覚えた。カプレカ✩希少戦隊✩だ。
また他のチームに遊びに行く時などに、希少戦隊チームに入るのもいいだろう。片隅に入れて置いた。
僕はそのプレイヤーが気になって、しばしば動画などで確認した。その人とはランクは100近く離れているのだが、定式化されたプレイに、同クラスが僕を夢中にさせた。
そのついでとして、強い上位プレイヤーなどもみた。殆ど圧倒的な強さを見せながらも、矢張り、負けることもあるらしく、1つや2つが転がっていた。
強いプレイヤーに勝った時の喜びは尋常ではない。それは、万人に取っても同じだ。
僕は何度もプレイした。悔しさも楽しさも感じたが、何度も何度も。それが原因で、エターナルが疎かになっていた。
チームには、毎回動画を貼っている。エターナル専門のチームなのだが…
同じく、ノウさんも貼っているが、熟練者であり、廃課金であって、とても強かった
───
しかし、フレンドとの会話だけは続けていた。
手紙
対人戦をやってから、ネガティブになって来ている。手紙のやり取りをしていくと、それを感じるようになってきた。
つい最近、フレンドを切られてから、それを意識するようになった。
フィックチームのプレイヤーに切られてからだろう──
僕はいつものように、エターナルをプレイしていた。すると、偶然、そのプレイヤーと似た名前の人がいた。
ランクは明らかにその人よりも高く、廃課金キャラで待機していた。あちらがサブなのだろう。僕は納得し、その後すぐに部屋は出発される。
終わると、フレンド申請を送った。だが、承認されなかったので、サブの方に謝りに行く。しかし、違う人物のようだった。
それから、数度会う度に手紙のやり取りをするようになった。フレンドで協力プレイに誘ったり、ただの挨拶だったりと、返信をくれたので送った。
しかし、対人戦を境に僕は──
対人戦のストレス解消のためにエターナルで部屋を作った時のこと。その人が入ってきたが、少しして抜けた。僕はそれを拒絶と感じ、何度も手紙で謝った。
だが、許してもらえなかったのか、フレンドからいなくなっていた。それから、僕がエターナルへ行くたびに出会うとその人は抜けるようになる。
他にも、対人戦をやってから、@ファムの人や、フリーランスさんからこなくなった。フリーランスさんは前に実は自分が~であることを話した時、気付いてたと話していた。
僕は、しょうがなくフレンドでいるのだと錯覚する。対人戦のストレスで精神的に辛くなってきたので、返信が来なかったフレンドを消していった。
最近は、チームの人とエターナルもしていないし、いつ消されてもおかしくはない。
自分にはもう対人戦しかないのだ───
僕はそう思うと、再び対人戦にのめり込んだ。時間が経って対抗策がでてきたのか、稀に対処プレイをしてくるものもいた。
だが、変えても、負けが続くだけだと言うことは分かっていたので、そのまま続けた。
何度も何度も───
対人戦③
長くやってきたからか、勝てない時間帯、勝敗がその時のコンディションも関わってくること。特に1敗した時の精神的なダメージは、想像を絶するほどで連敗などざらだ。いつも通りの選択にも関わらず勝てない。
それは、負けたことによって、マッチング操作されたと疑う程だ。精神的な要因、それは密接に関係している。その他にも、プレイ中にいろいろなことを学んだ───
新しい対戦に向かうと、印象的な名前に出会った。それは、“勝たせてください”と言うものだ。
僕は、一敗してもそんなに順位に影響がでないところにいたので、対戦を辞退した。
技を選択しなくても、無慈悲なことにレーティングは下がる。格下だったが、その時は気にならなかった。
逆に、自分如きが、廃課金まじる対人戦で、50%以上の勝利を掴む事自体が烏滸がましいことなのだ。
僕は感謝しなければならない。キャラクターや、対戦した相手、そしてこのゲームの運営者全てに───
そう思いながらも、対戦を続けていく内に、連敗が目に付いてきた。時間的な要因もあり、プレイヤー達もバカではない。
対策をいろいろとこうじてきた。キャラクターを変えることが出来ない僕は、そのまま何度も何度も続けた。
一時を境に、それから目をそらす事が出来なくなった。5連敗したのだ。レーティングが1000~500の間落ち、何回やっても、勝てないのではないかと頭の中を不安が過ぎる。
そこで、前に名前を変えているプレイヤーを思い出した。僕のパーティーは運要素が大きい。だから、僕は運営さんあてとして、勝たせてくださいと名前を変えた。
これは断じて対戦相手のプレイヤーに言っている訳ではない。運要素という1つ違えば全部が終わる致命的なものをなくして欲しいと運営にお願いしているのだ。
心の中で数度、言い訳した。それから数戦したが、勝ったり負けたりで、勝率はそこまで影響はない。前の悪い状態から通常に戻った。
前の精神的なストレスが軽減したので、僕はそのままの名前で続けた───