世界の全て⑬

未完の思想②

私には思想がある。

偉人、天才というものについてが多くを占めるが、それを肯定し、逆に否定もしている。

何故、その両方の感情が共存しているか、それについて語っていこう。

偉人と言えば、多くの業績を残してきたとても偉大な人物のことを指す。

しかし、彼らが皆素晴らしい人間性であったかは、必ずしもそうとは言えない。

多くの業績を残してきた人物は、その反面として、暴力的であったり、現在においては、とても悪い人間だとされたりする。

反面教師とは言ったものだが、そればかりになると、どうしても周りにいる9割、いいやそれ以上の人が同じように影響を受けることになるだろう。

良い例を知る必要も充分あるのだ。悪い例ばかりで、何をしろと言うのか。

偉人であろうと、絶対的な存在ではなく、誰か1人のことを信じすぎると身を滅ぼすことになる。

尊敬したり、参考にしたいと思うことはもちろんいい事だ。しかし、それによって自分がおざなりになってしまうのなら良くはない。

あくまで自分はその人がいいと思うくらいの距離で、考えすぎないことが大事なのである。

人は自分のなりたいものを、心の中か、相手、存在しない何かに求める。

その中にも、偉人を目標とすることもあるだろう。

それは、現実にまだ存在している誰かを目標にするよりかはいいだろう。

存在しているそれは、いくらでも失敗し、奢りたかぶり消えていく。

どれだけ絶対的存在に見えても、未来どうなるか分からないのだ。

それなら、過去、存在した偉人を見習うこと、そして、もっと言えば、心の中にある現実的であり理想の自分を目標とする、それこそ、誰からも裏切られず、幸せを掴める思想だと考える。

自分内にとどめておけば、自由に変えられる。目標を他人にしてしまうと、なし得た時にその人は終わってしまう。

意見を変えていく、それは悪いことにも考えられるだろう。

だが、私はこう思うのだ。

絶対的なものがないからこそ、変えていくのである。と

私は偉人に対して、批判的であり、肯定的だ。今までのことを見ていくと、批判が大部分を占める。

そう、私は偉人という分類を独立していないものと考えるし、欠陥部分も多いものだと考えている。

何かを成し遂げだからといって、それ以降何も成し遂げず、他者に対して過去の栄光を言い続けたり、相手を下げる人を素晴らしいとも思わない。

偉人はもうこの世に存在しないものであるからだ。

だが、それと同時に敬意を評している。

歴史を見れば、不変的な誤ちに1歩下がることができる。

ことわざを知れば、世界に対して向ける方向性も変わってくるだろう。

名言は心の支えをくれる。とても高い山に登る過程の人間は、強靭な肯定を自らにかけ、それが人々の胸を掴む。

私は先人達の知恵の上に立つ。

人ではなく、その言葉を信じ、私の心を掴んだそれを共に連れ、更なる上へと向かっていく。

山は頂上があるが、私は山すらも越え、新しい道を作りどこまでも進んでいく。

進む道がない?

いいや、進む道は自分で作り出すものだ。

現在、そしてまた未来へ歩きだそう。

私の思想、それは言うなれば…

未完の思想③

私はふと机から顔をあげた。

そして、なんのために書いてるのか、ふと心の中に浮かんできた。

するとそれを考えてみると、子供の頃のことが浮かんでくる。

私は毎日、かかさず日記をつけていた。そこでは、その日に体験した宝石のように貴重な時間を文にして楽しいと遊んでいたのです。

でも、ある日のこと、私は小説に出会いました。

そこには色々な物語が書かれています。

その時間だけは、全く違う人の人生を歩んでいるようで、今とはまた違った幸せな時が流れていきました。

それを真似て、友達と行ってみたいと思っていた場所の物語を書いたり、動物さんやお花に囲まれて楽しく過ごしているところなどを書いていました。

でも、途中で書けなくなったり、飽きてしまったりしましたが、1つだけ完成したお話があったのです。

それが『3人の友達』です。

仲の悪い2人の男の子が、残った一人の子によって、みんなで仲良くなるお話でした。

書き終わった事が嬉しくて、誰かに見せたい気持ちになりました。

飼っていた猫に聞いてもらいましたが、反応が分からなくて、今度はお母さんに話します。

でも、それによって、私はとても悲しい気持ちになりました。

「こんなことをしてないで、勉強をしたらどうなの。」

泣きそうになりましたが、私は読んで欲しいとお願いしました。

でも、お母さんは見向きも
しないで、私を自分の部屋へとかえします。

私はとても悲しくなりました。

もう誰にも見せない…それでもうお話なんて書かない…と思っていました。

丁度、その時、家のインターホンがなります。

お母さんは友達の男の子が来たと呼びに来ました。

そして、ノートを持ったまま、その男の子の元へと向かいます。

外に出ると、よく来るあの友達でした。

「こんばんは」

2人だけの空間になりました。

男の子が目に入ったのは、私の持っていたノートです。

見せてと言われました。

「誰にも見せないって決めたもん!」

それに「分かった!」と男の子は言いました。

「それで何しに来たの?」と言うと、遊びに来たんだと笑います。

「遊ぶって言っても勝負でしょ…!
今はしたくない!」

「そうか…」彼はそう言って、少し寂しそうにしていました。

私は困ってしまって、彼に自分のノートを渡します。

「読んでいいよ」

「ありがとう。」

彼はそう言ってノートを開きます

さっき言われてほとんど経たないで、どんなことを言われるのか怖くて仕方ありませんでした。

すると、彼は顔を上げて言いました。

「面白かったよ。3人の友達、仲良くなって良かったな!」

私は彼の言葉に、顔を隠すために後ろを向きます

「そんな事ないもん!他の本と比べたら全然書いてないし、知識も少ないし…」

私がそう言うと彼は

「誰かと比べる必要なんてない、自分が思う通りに書いたもの、それはとても特別なものだから…」

彼のその言葉に振り返りました。

すると彼は「仲間くんにも聞いてみよう」と。

「恥ずかしいからやだ!それに、こういうところ見せたくないよ…おかしい子って思われるかも…。」

「そうか。じゃあ勝負だ!」

彼はそう言って、仲間くんが褒めてくれるかどうかを勝負にしました。

けれども、私は、その時はしない!と言ったのですが、好きな人で、とても気になったので、ある日、こっそり、彼にノートを見せました。

すると、彼は「とてもいい話だね」と言います。

私は嬉しくて一杯になりました。

「こんな風に、仲良くなれたらいいんだけどな…」

彼はそう言います。

私は「きっと仲良くなれるよ!」と笑いました。

「そうだよね。ありがとう」彼はそう言って、笑顔で返します。

私はその時がとても嬉しかった

─────────

忘れていたとても大切なもの、こんな時に思い出すなんてね。

私は書く、たとえ、考えてる世界が嘘であっても。

心の底から望んでいる未来だから、勝ち負けなんて関係ないよ。

この気持ちには嘘はないから、私はただ、その世界を見ていたい。

その物語は終わったとしても、私は描き続ける。考えてる限り、3人のこの物語は嘘にならないから…

そう…これは私の大切な…

────未完の思想────

なんだ…。

最後

首をかしげている君!

もしかして、こう言った悩みをかかえていませんか?

どうして、自分は変われないんだろう…。

どうして、自分は繰り返してしまうんだろう…。

そこで登場するのが僕の考えである!

人間はホメオスタシスです!

一定の温度に保とうとする、それだけじゃありません!

人の心、思考だって、一定に保とうとして、大きく変わろうとはしないのです!

だからこそ、大きく変わろうとせず、少しずつ変えていけばいいんですよ!

1つだってできれば、とても大きな一歩!それは貴重なもの!

だから、悩まなくて大丈夫なんですよ。

依存してるものだと、辞められなくて、なんで自分は何度も繰り返しちゃうんだろう…って悩むでしょう。

いつもダラダラ過ごしている人は活発な人を見て、あんなふうになりたい!と思いながら、続かないことも多いでしょう。

しかし!

それを責めないであげてください。あなたは何かになりたいと思ったのでしょう?

それは大きな一歩です。

もし、次にまた一歩踏み出せたとしても、責め続けていれば、後ろに下がってしまうでしょう。

人は恒常性を維持するため、否定がなかった前の状態に戻ろうとするのです。

あなたはただ、自分を肯定し、その目標に進んでください。

そして、恒常性のため、肯定した分だけ、人は何かでその思いを発散しようとします。

目標という、少しの苦痛こそ、その均衡を保つために必要なものなのです。

あなたはきっと悩みを解決することができるでしょう。

僕はそう思います。

ところで、最近、何かの争いがはじまる予感がしています。

私の思想的には特に欠点な部分ですが、きっと、その争いがすぐになくなることを信じてる…。

だって、人は、苦しみの中に快楽を見出しながら、本当の意味では苦しみを求めていないのだから…。

そして、私の属する思想がとても大きな役に立つと信じてます。

この思想は平等であり、平和を求めるものであるから。

兄さんならできるよ。

心の中立主義こそが理想だと僕は思うから。どれだけ、否定されても、決して、怯まないで…。

───────

ある場所では、1人の男が大勢の人を前に何かを語っていた

今日、我が宗教に反する男との決着をつける。

これが最後の戦いだ。

あの男の思想を全て飲み込み、消し去ってしまうのだ。

そうすれば、理想の世界は訪れ、新しい今ではない本当の未来が待っている。

もう止まらなくていいのだ。今まで、ずっと待ってきた。だからこそ、その分を全てここで解き放ち、ともに歩いてゆこう。

理想の世界へと。

───────

私はふと考えた。

この世界は普通であるのか?

物語を見れば、多くのものが存在し、それは一体性がなく、統一性がある。

大きな視点から見れば、どちらも存在し、存在しないものであるが、どの世界にも何かしらの決まりがある。

私の世界にも、きっと何かの法則性があるのだろう。

それは、この世が全て知識でできている。といったように…。

どんなものにも意味が必ずある。無くても新しく作り出せばいい。

それこそ、言語のはじまりではないかと考えている。

だが、世界はそんなに単純なものでもなく、自分と全く違う考えの人が居る。

彼が間違いという訳でも、私が間違っている訳でもない。

しかし、その中には、どこか同じ直線上、正確に言えば芋づるにある何かを感じてしまう。

ところで、私は、子供の頃、自分の考えを肯定していたのに、少し経つと私の考えが間違いだと考えるようになっていた。

つい最近までもそうだった。

自分の考えはとても恥ずかしいもので、間違っているものでもある。と。

だが、今では、肯定的に捉えている。

その違いはなんだろうか…?

そう考え歩いていると、1枚の紙が私の体にひっかかった。

これはなにか…?と開けてみると、そこには

────知識は魔法────

と書かれていた。

どういうことか…?

私は考えたが、その時は思いつかなかったので、考えるのを辞めた。

今日はどこへ行こうか。

私は何も考えずに外へ出た。

ふと子供の頃から持ち続けてきたこの思想について、考えていたらいつの間にかに。

しかし、どこへ行くつもりもない。

それにここはどこだろうか…?

周りを見渡すと、知らない景色が私をつつむ。

家に帰ろう。

そう思って振り返ると、知らない男達が後ろに居て、私が振り向いた直後に歩くのを辞めた。

その様子のおかしさに私は分かった。何かが始まったのだと…。

その中から、見た事のある男が出てきて、私の方へと向かう。

彼はのべつまくなしに「加木という人物と一緒に居た人だね。久しぶり。」と言った。

「あなたは…?」

すると、近くに居た人が、「この方の名前を知らないだと?」そう言って出てきた。

「はい」

「この方は掘多正ニ様だ。」

私はその名前を聞いて少し考える。

「皆無主義…?」私はハッと思い出した。

最近、色々な事が起こりすぎて忘れていた。

会ってから程なくして、加木さんと一緒に聞いた変わった思想の人。

その人がどうして私を…?

疑問にしていると、誰かまた後ろからやってくる。

「加木という男の思想から離すためにやってきた。」

彼はそう言うと、周りに居た人が「彼は正二様の兄、同一さんだ。」と。

今度は全く見た事がない人だ。

「同一さん、どういう事ですか?」

私はそう言ってたずねる。

「加木の考えは間違っている。

この世界に間違いがないと言うのなら、僕の思想、弟の思想以外も全て優劣なく正しいと言える」

私は頷いた。

「彼の思想は存在してはいけない。偏りのある世界に理想など存在しないからだ。」

私は彼の強い言葉に返答に詰まった。

そして、ポケットに手があたる。

そこには、何か紙のようなものがあり、私はそれを取り出した。

そこには“知識は魔法”と書かれていたのだった

───────

2人の男

男は散歩していた。

いつもこの時間になると、何をするでもなく歩いていく。

それを知っていた。

前から沢山の人が彼の前からやってくる。

男はそれを気にすることなく、向かっていった。

そして、沢山の人が男の周りを、円で囲むようにして集まる。

それに、男は何も言わず、ただ空を見上げた。

すると、人の中から声が聞こえてくる。

「ゆういちさん、久しぶりですね。」

男はその声に、「懐かしい声…。」と空を見上げながら呟いた。

「今日が、私たちの因縁の決着となる日。」

「何を決着させる。」男は少しあたりを見渡しながらそう言う。

「思想の破滅です。大きく間違った考えはこの世から抹消しなければなりません。」

「俺の考えが間違いと言うことか。」

「えぇ。間違いのない世界、それは非現実的で、愚かな考え方です。

それが理想なはずがない。」

「あぁ、その思考や、考え方も、この世界に間違いが存在しないということだ。」

それに声の主は少し笑いながら「そう思う考えは存在してもいいと…?」

怒りを顕にした口調で彼は続ける。「もし、間違いが存在しなければ、人のあやまった行為を全て見て見ぬふりをしろと言うことか。」

「加木、いいや、ゆいいつよ。お前は名前だけでなく考えも間違いの人間だ。」

彼が何か言おうとすると、彼はすぐに続けた。

「世界は、常に絶対的な何かを求めている。集団で生きなければ、人は途方に迷い苦しみ続けることになる。」

すると、声の主は穏やかになって続ける。

「だからこそ、唯一無二の絶対的な神という存在が必要なんですよ。」

声が止むと男は言う

「神と言う存在も居ていい。この世に間違いも、正解もないのだから。

俺はそれが理想の世界だと思っている。」

声の主は少し呆れて言った。

「そうですか。あなたと私はここで決着をつけないとダメなようです。」

そう言うと、大勢の人達が、彼に向かい、テストのこと、間違いだらけの思想と罵った。

石を投げるものもいる。彼は異端とされ悪い道に進む極悪人だ。

そこには、それを疑おうと思うものは1人も居なかった

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その時、留置場では、騒ぎが起こっていた。

脱走。殺人犯が逃げ出した。

名前をえおたと。

住民に危害が加わるといけない。警察の焦りはピークにたっする。

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他の場所では、分太という男が、道をいそいだ。

僕の考えとあの人の考え、どちらも違うもの。

だけど、きっと解決できると思うんだ。

僕は僕の思う理想のために、この問題を解決させなきゃいけない。

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