あなたの元へ③

<h3>覚えてる?</h3>

そこには、おじいちゃんや、おばあちゃんが沢山いました。

みんな、とてもふわふわしてる感じで、そばにいる人など話したりしてました。

「ここなの?」

ゆうくんに話します。

「うん。聞いた話だと。」

「みんな普通のおじいちゃん、おばあちゃんばっかりだけど。」

すると一人が‥

「おばあちゃん!」と言いました。

そして、一人の元へ走っていきます。

目には涙があふれていました。

「え、おばあちゃんって‥。」

とても驚いていました。その子のおばあちゃんはなくなってたからです。

「本当みたいだ‥。凄い。こんな場所があったんだ。」

「まもちゃん、ここに来ればいつでも会えるね!」

「そうだね‥。でも、いつもじゃ‥」

そういいかけた時、一方向を見て固まってました。

「どうしたの、まもちゃん?」

私もその方向を見ました。

すると‥。

「さかちゃんだ!」

ゆうくんは「えっ!」と言います。

私は走ってその子の元に行きました。

そして、「わっ。みなかちゃん?」と言います。

「あー!ホントだ!」

ゆうくんもやって来ました。

「さかー!どこに行ってたんだよ。探したんだぞ。」

「引っ越しかな。」

「久しぶり。」

後ろからまもちゃんが言いました。

「あなたは‥。」

「覚えてるかな。」

「もちろん‥。忘れる訳ないよ‥。」

まもちゃんは続けて言う。

「ぬいぐるみ懐かしいね。」

「うん。」

「ところで、あの‥。」

「どうしたの?」

「やきょうちゃんはどうしてるかな?」

「元気にしてるよ。でも、今、ここには、居ないみたい。」

私は少し戸惑ってた。

「さかちゃん待っててくれてたの?」

「ううん、みなかちゃん。実は私はね、この世界には居ないんだ。」

「え‥?」

私はゆうくんを見た。

とても驚いてる。

「どういうことなの?私と会った時からそうだったの?」

「ううん。詳しいことは私の口からは言わないことにするよ。」

「もし、大丈夫なら‥まもりちゃんから話を聞いて欲しい。」

「まもちゃんから‥?」

「うん。」

私はまもちゃんの方を見る。

すると、目をそらした。

<h3>正直に</h3>

ゆうくんはまもちゃんに行って聞いた。

「どういうこと?」

「分かった。いずれ、話さないとって思ってたから‥。」

「聞きたいこと聞いて。言える範囲で話すから。」

「じゃあ、さかがどうしてここに居るのか。」

「さかちゃんはね、この世の人じゃなくなったの‥。」

「あなたが一つ目に行ったから。」

「一つ目って?」

「さかちゃんにここに行くようにって言われなかった?」

「言われたかも。だけど、なにもなかった。」

「私の時もそうだったよ‥。だけど、そこから始まったの。」

「よく分からない‥。」

「そう‥。なら、ちゃんと話すね。」

「私とさかちゃんは永遠の命を持ってるんだ‥。さかちゃんはもってただけど‥。」

「え!?どういうこと?」

「私はどんなことをしても死なないんだ。年もとらないし‥。」

私は近付いていく。

「え!?まもちゃんそうだったの‥?」

「うん、そうだよ‥。」

「でも、じゃあ、なんで‥。」

「一つ、方法があるんだ‥。それは新しく永遠の命を得ようとする人‥。あなたの存在だよ。」

ゆうくんはとてもショックを受けていた。

「じゃあ、僕のせいで‥?」

「ううん。さかちゃんはとめられた。だけど、あなたをって‥。」

ゆうくんは下を向いた。

「私も知ったとき、ショックだったよ‥。」

「永遠になっても、殆ど人のままで、完全じゃないから‥。間違いもするし‥。」

ゆうくんは悲しくて話を聞けてないようだった。

「これからどうするかはあなたが決めて。どっちにしても、もうさかちゃんは戻ってこない‥。」

そう言って、さかちゃんの方に。

私はゆうくんのそばによる。

だけど、とても悲しそうで、かける言葉がなかった。

私は、今は、そっとしておくことにした。

「まもちゃん。」

「みなかちゃん。」

「ずっと生きてたから知ってたんだね‥。」

「うん。そうだよ。そして、私が住んでたのも二人と同じ‥。」

「え!?そうだったの?」

「うん。だけど、その事はまた帰ってから話そう。さかちゃんとは今しか話せない。」

「そうだよね。」

私とみなかちゃんはさかちゃんの元に‥。

<h3>また会おうね</h3>

「さかちゃん。」

「二人ともどうしたの?」

「一緒にいられるのは今だけって聞いたから、少しでも長く居たくて。」

「ありがとう‥。だけど、ごめんね。」

ゆうくんの方を見た。

「悪いことをしちゃったかも‥。」

「でも、さかちゃんはどうして‥?」

「その時、本当に求めてても、叶わない結果で叶っちゃったってこともあるんだ‥。」

まもりちゃんは少し下を向く。

その時、それがなんだか、私には頷いてるように見えた‥。

「永遠に生きられるって凄いね!」

「凄いよね。」

さかちゃんは微笑む。まもちゃんも続けて言いました。

「改めて考えるとそうかもね。折角だから、さかちゃんと話したいこと、聞きたいことがあったら今のうちに。」

「あなたはないの?」

「うん。」

「そう。」

私は微笑む。

「ねぇねぇ、さかちゃん!」

「なに?」

「永遠に生きるってどんな感じー?」

「どんな感じ…?」

さかちゃんは上を見て考えてた。

「例えるなら…木かな。」

「木?」

「気持ちが弱ければ消えてしまうし、強ければあり続けられる。」

「よくわからない。」

まもりちゃんを見ると頷いてた。

「どういうことなの?」

「私はね、次の人が来るまでは色々なところを見てたの。」

「色々なところ?」

「うん。この島や、ここ以外の場所も。」

「楽しそう!」

「うん。とても新鮮だったよ。」

「どんなところがあったー?」

「楽しそうに家族と過ごしてる人、遊んでる子達も居たかな。」

「もちろん、喧嘩や、悲しいこともあったけど…。」

「そうなんだ…。」

「木はこの星と繋がってる感じがしない?」

「するかも!」

「色んな場所を見れたのは、繋がってるからなのかなって。」

「人も繋がってるけれどね、木はもっと深く繋がってる気がして…。」

私は「ふふふっ。」と笑って言う。

「いいね。」

それからさかちゃんは言った。「そろそろ時間かも…」

「そうなんだ…。」

「うん、ごめんね。」

「大丈夫だよ。」

私は微笑む。

「少し安心したよ。」

さかちゃんも自然と笑顔になる。

「良かった!」

「また…会おうね。」

「うん、会おう!」

<h3>求めること</h3>

それから、私達は帰りました。

まもりちゃんと私と…ゆうくん以外はわいわいと話してました。

ゆうくんを見ると…ずっと元気がなさそう。

「ねぇ、まもちゃん。」

「どうしたの?」

「ゆうくんのせいになっちゃうのかな…。」

「ううん。さかちゃんも、私も…求めてた結果だから…。」

私は黙って下を見た。

「そういえば、ゆうくんが行く前、まもちゃんはどこに居たの?」

「分からない…。だけど、さかちゃんが言ってたことだと思う…。」

「世界と繋がってるって。」

「なるほど…。」

私達は家に到着しました。

別れる前、ゆうくんのそばにせわちゃんがそばにいるところが見えます。

相変わらず、元気がなさそうでした…。


「今日も色々あったね。」

まもちゃんは頷いて言います。

「そうだね。明日、少しゆうくんのところに行こうと思うのだけど。」

「私も行きたい。」

「分かった。」

次の日…。

昨日言ったように、私とまもちゃんはゆうくんの元に行きます。

ゆうくんは相変わらずでした…

「まもりどうしたんだよ。」

「大丈夫かなって…。」

「なんであんなことしてしまったんだろうって…。こうかいしてるんだ。」

「私も思ってたよ…。だけど…。」
 
「まもりも同じことしてるんだ。」

「うん。私は永遠に生きれるから…。あなたも永遠に生きたいんでしょ?」

「もう分かんないよ…。永遠じゃないじゃん…」

「確かにそう…だけど、選べることは大事なんだ…。」

「僕は行きたくない…。」

「そっか…それでもいいと思う。」

私は言う。

「ゆうくん、冒険にはもう行かないの?」

「うん。行きたいならみんなと行って。」

私は何も言わないでゆうくんを見てた。

「今日は帰るね。」

私とまもちゃんは家に帰った。

「ゆうくん悲しそうだった…。」

「そうだね…。当分はそっとしておいた方がいいかも…。」

「うん…。」

「ところで、みなかちゃんは冒険には行くの?」

「私は…ゆうくんを待ちたいかも!ゆうくんが楽しそうに笑ってるところが好きだから!」

「そう。じゃあ、私も待つよ!」

<h3>昔の町</h3>

私は休みの日、のんびり過ごしてました。

「暇だね。」

まもちゃんを見ます。

「そうだね。」

「折角だから、昔の町のこととか教えて欲しいな。」

「あ!いいよ。何がききたいかな?」

「どんなところだったのー?」

「昔はもっと家が少なかったかな…。同い年の子もあんまり居なくて。」

「そうなんだ!どんな人が居たの?」

「ごめん…覚えてない。だけど、一人だけ強く覚えてる子がいるんだ。」

私は頷いた。

「その子は、今、どうしてるんだろう!大人だったり…?」

私は胸をおどらせました。

「もう居ないよ…。」

「あ…ごめんなさい。」

「ううん。いいの。でもね、その子と約束したんだ。」

「また会おうって…。」

「わー!いいね。」

「うんっ!私はまたあの子と会うんだ。そして、楽しく一緒に暮らす!」

「ふふふっー!」

「まもちゃんができるよう願うよ!」

「ありがとう。嬉しい。」

まもちゃんはとても嬉しそうに笑います。

私はそれがとても嬉しかったのでした。

「他にも何か聞きたいことがあったら。」

「えっと…。昔の町の好きだった場所はある?」

「沢山あるよ…!空気がキレイとか…。でもね、私はどうしても永遠の命が欲しかった…。」

「一緒にお話したり、町中を散歩したかった…。」

「さっきの子と?」

「うん、そうなの…。」

「名前は何ていうの?」

「やきょうちゃんって言うよ。」

「可愛い名前。」

「ありがとう。私の大好きな友達なんだ。」

「そういえば、  まもちゃんはこれからどうするの?」

「私?」

「うん。」

「折角、生きられるなら、自由に楽しく生きようかなって。」

「わー!それいいね。一緒に楽しく暮らそう!」

「それもいいかも!だけど、お父さんや、お母さんは大丈夫かな?」

「優しいから大丈夫だと思う!」

「時が経つうちに分かると思うよ…。私は年をとらない。」

「そうだった!でも、私のお父さんお母さんはね、とてもメルヘンチックなの!」

「物語のこと、よく話してくれるからかもだけど。」

「そうなんだ。いいお父さんお母さんだねっ。」

「まもちゃんも褒めてくれてありがとう!」

まもちゃんは何かを考えるようにつぶやきます。

「お話か…。」

<h3>来てくれた!</h3>

それから、数日経ちました。

「ただいま!」

「おかえりなさい!」

「こんなふうにまもちゃんにお迎えしてもらうの嬉しいな!」

「そうかな?」

「うん!友達と学校で会えて、家でも仲良しの友達と会える!」

「とっても幸せ!」

「きっと、みなかちゃんがいい人だからだね。」

私は嬉しくて笑います。

「そういえば、学校でもいいことがあったんだ!」

「え、なに?」

「それがね…。」

私がそういったとき、家に誰かやってきました。

私とまもちゃんはドアのそばに行きます。

そして、少しずつあけていきました。

「あ、ゆうくんだ!」

「みなか。」

「今ね、まもちゃんにゆうくんのこと話そうと思ってて!」

「そうだったんだ。」

「ごめん。まもりと話があるんだ。」

「え、なに?家の中で話そう!」

ゆうくんと私達は中で話すことにしました。

「ずっと考えてたんだけど。」

「うん。」

「永遠の命が欲しい!冒険するの楽しいし、色々なことを知るのも楽しい。」

「と言うことは?」

「できたら、また冒険がしたいんだ…。」

「うん。勿論大丈夫だよ。」

「ありがとう!」

「でも、何かあったの?」

「冒険が急にしたくなって…。」

「そうなんだ。気持ちに素直なんだね。」

「でも、さかは何て言ってた?」

「この世界には、色々な人が居るって言ってたかな。」

「僕のこととかは?」

「悪いことしたって言ってたよ。」

「僕もそう思ってる…。」

「二人とも思ってるなら…」

ゆうくんは続けて言った。

「だけど、わいてくるんだ。なにかあついものが。」

「色々知りたい、進んでいきたいって。」

「そっか。うん。一緒に行こう。」

「でも、一つだけ聞きたいんだ。」

「なに?」

「もし、永遠の命を手に入れたとしても、もう二度と友達と会えないかもしれないよ。」

私は言います。

「え…それは悲しい…。」

「それでもいい。」

「分かった。」

「まもちゃん、二人以上永遠の命を手に入れることできないの?」

「分からない。できるかもしれないね。」

まもちゃんは小さく呟く。「だけど…。」

少し悲しそうな顔をしてた。

なんでだろう…。

私は少しモヤモヤしてました。

<h3>冒険!</h3>

みんなのいつも集まるところに行きました。

「冒険再開する!」

そして、また行くことになったのです。

私は嬉しかったのでした。でも…。

「あれれ!」

「わ。みなかちゃん、どうしたの?」

「せわちゃん、どうしてここに?」

「私も行きたいなって思って…。」

「そうだったんだ!嬉しい!」

「今日はよろしくね。」

「うんっ。」

ところで、向かってる最中、話し声が聞こえてきました。

かきくんです。相手はたてくんです。

「前に中学生のお兄ちゃんが遊びに来たよね。」

「あったね。叶うみたいなこと言ってた。」

そういえばあった気がする…。

もしかしたら、ゆうくんは…。

そう思ってたら、一人の男の人が声をかけてきます。

「おや、君たちは?」

ゆうくんは前に出てきます。

「僕はこの近くに住んでるゆう!今は冒険してて!」

「そうだったのか。僕は名もない豆鉄砲つかいだ。」

「この近くに不思議な場所があるんだ。良ければそこを教えようか?」

「え!行ってみたい!」

「分かった。」

そして、その男の人が、場所を教えてくれることになりました。

その人の近くに大きなライオンがよってきます。

「わ、びっくりした…。」

せわちゃんはとても驚いてます。

「このライオンは僕の友達だよ。」

「すごい。どうして仲良くなったの?」

ゆうくんは目をキラキラさせます。

「このライオンは色々な町の人たちを驚かせてたんだ。」

「そこで豆鉄砲使いの僕が、これを使って追い払おうと行ったんだ。」

「それでそれで!」

「戦ってる最中、ライオンは言ったんだ。実は村の人たちと仲良くなりたいんだけど、どうしたらいいか分からないって。」

「そこからだった。このライオンとの仲は。」

「そうだったんだ。」

「うん。今はいい相棒だよ。」

「いいな~。」

私はせわちゃんを見ます。「ライオンさんと仲良くなるなんて凄いね。」

「ね…。びっくりしたよ…。」

「うん。」

私は大きく頷きました。

そして、そういえば…と思います。

後ろを向くと、まもちゃんが一人で歩いてました。

「せわちゃん、ちょっとまもちゃんのところ行くね。」

「うん。分かった。」

<h3>友達!</h3>

「まもちゃん!」

「あ、みなかちゃん。どうしたの?」

「一人でいたから。」

「私のことは気にしなくて大丈夫だよ。」

「でも、話したいなって。ライオンさん驚いたよ!」

「あの人のこと。うん。びっくりするよね。」

「うんうん。びっくりしたー!」

「ゆうくんも凄いね。仲良く話してる。前のが嘘のように元気になってる。」

「ゆうくんはいつも明るいんだ!」

「いい子…だね。」

「うん、ゆうくんはいい人だよ!」

私はゆうくんの方を見ました。自然と話し声も聞こえてきます。


「お兄ちゃんは他にも友達いるの?」

「あぁ。へびの友達や、豆鉄砲の師匠がね。」

「へびに友達いるんだ。」

「うん。へびは面白くて、かにと友達なんだ。彼女もまた、豆鉄砲を通じて知り合ったんだ。」

「そうなんだ。かにと友達って面白いね。」

「豆鉄砲の師匠って人?」

「はとと人間が合体したような種族なんだ。」

「変わってるね。」

「そうだろう。彼らはすごいんだ。様々いてね。」

「中には優しい人もいる。多様性って言うのかな。」

ゆうくんは頷いた。

「変わったこともしてて。狼の毛一本を祭壇に捧げてるんだ。」

二人は色々話してます。

「はとさんの人だって。びっくり…。まもちゃんも色々見てたの?」

「そんなでもないかな。」

「そっか!でも、嬉しいな!」

「こうして、またみんなで出かけられるの!」

「そうね。」

まもちゃんは頷く。

「えへへ!」

そして歩いてるうちに、霧が深くなります。

「わ、なに…?」

私はまもちゃんを見ます。

豆鉄砲使いの男の人は言いました。

「到着したよ。」

「え、そうなの…?」

「うん、そうだよ。みなかちゃん。」

豆鉄砲使いの人はさようならを言って、帰っていきました。

「何もないね。」

せわちゃんはゆうくんのそばによります。

「あると思ったんだけど。」

すると、段々、霧の中に何かが見えてきます。

「あれは何…?」 

うっすらといくつか、白の中に何か違う色のものが見えてきました。

「もしかして、人…?」

私達はそこをじーっとみてました。

<h3>ここじゃない世界</h3>

その中の一つにはかにさんがいました。

へびさんととても仲良さそう。

「あれってもしかして…。」

私はゆうくんのところに行きます。

「さっきのお兄ちゃんが言ってた。」

「うん。確かにそうみたいだ。」

他のところでは、鳥の羽を持った人がいました。

豆鉄砲を教えています。

すると、友達は「あー!前に会ったお兄ちゃんだ。」って。

他には、昔に行った妖精さん、さかちゃんと私達もあったのです。

そこら中、一杯に、昔に起こった事などが広がっていたのでした。

「ゆうくん、これって。」

「うん。」

まもちゃんは言います。

「ここはね、過去の記憶。今まであったこと、その一部がここにある。」

「前と同じように、ずっと同じって訳じゃないけれど…。」

せわちゃんが私達のそばにやってきます。

「ここって不思議。」

「うん。」

「みんなこんなところにいつも行ってたんだね。」

「そうだよ!」

「はじめての経験。ありがとう。」

せわちゃんは笑う。

私も嬉しくて笑いました。


まもりは一人でそこら中を見ていた。

何かを探す。けれども…

「やっぱり…」

すると、一つ、目に入ってきた。

「それは…。」

まもりは思う。

さかちゃん…。

知らない男の人と、さか。その二人が居たのだった。

しかし、その中のさかは、まもりとあった時とは違う。

まもりは自然と、その中のさかが何か話してるように感じた。

「僕はな、永遠の命を手に入れたら、自由に生きたいんだ。」

「いいな!」

「さかはどうしたい?」

「私はね…。」

さかは考えていた。

「私はココアとぬいぐるみさんが好きだから…。」

ぬいぐるみさんを片手に持ってね、ココアを飲むの!」

「毎日それをしたい!」

とても明るい笑顔…。

そして、場面がうつる。

さっきの男の人がとても悲しそうな顔をしてる。

「ごめんな…。一人で行かせて。」

涙をこぼした…。

まもりはまた違うところを見る。

そして、呟いた。

「あった…。」

それから思った。

そう…。私はずっと一緒にいたいから…。

そして、その場から離れる。

<h3>また行こう!</h3>

それから私達は家に帰りました。

帰ってる途中、あの不思議な世界のことで一杯話してました。

そして…。

まもりちゃんはずっと何かを考えてるようでした。

「まもちゃん、何かあったの?」

そう言うと、「何でもないよ。ごめんね。」って。

何があったんだろう…。

私はまもちゃんの隣で歩きました。

私は何も言わず、ずっと見てます。

「心配させてしまったかな…?ごめんね。」

「ううん。私はまもちゃんの友達だから。」

「嬉しい。」

まもちゃんは微笑みました。

「実はね…。」

「え!さかちゃんが?」

「うん…。」

「私は見なかったよ。そんなものまであったんだ…。」

「うん。他にも私の大切な友達のもあったよ…。」

「そうだったんだ。そういえば、まもちゃんの友達って…?」

「また今度教えるね。」

「分かった!」

「あと、私のこと、もちって読んでいいよ。」

「下の名前?」

「うん!みなかちゃんは友達だから。」

私は目をキラキラさせます。

「そう思ってくれて嬉しい!」

わーいわーいと喜びました。

もちちゃんは「ふふっ。」と笑います。

「明日以降、ゆうくんと一緒の時に話すよ。」

「分かった。そういえば、ゆうくん元気になったね。」

「そうだね。」

私ともちちゃんはゆうくんを見ました。

そばにはせわちゃんがいました。

「どうだった?」

「楽しかった!けど…。」

「けど?」

「あんまり危険なことしちゃ駄目だよ!」

「せわは変わらない…。」

「私は私だもん。」

「行ってた時もそうだった。」

「何がおこるか分からないから危険だよって言っただけだもん。」

「だけど何もなかった」

「そうだけど、用心は大事だよ!」

「そうかも…。ありがと、いなし。」

せわちゃんは笑顔になります。

それから、町に到着しました。

みんなと別れを言います。

そして、最後にゆうくんにも言います。

「今日はありがとう。また行きたいね!」

「そうだね。」

まもちゃんと家に帰ります。

その時もまた行きたいと話し合いました。

家について、夜になります。

今日はいい夢が見られそうです。