2023-01-24から1日間の記事一覧

思想学部38

<h3>それぞれ</h3> がらんとした部室。 それらを見て、女の子は言った。 「寂しくなっちゃったね‥」 「思想学部はすすむさんを中心としてたからな。」 すると、その中に、ゆめが混ざった。 「寂しいですよね‥。でも、ふら部長、しゅご先輩大丈夫ですよ!」 「またいろ…

思想学部37

<h3>試合Ⅲ⑦</h3> 「どういうことだ。」 「前のお祭りのときのこと、覚えてる?」 「あぁ、会ったな。」 「仲間のこと、思いすぎてるんじゃないかって‥。」 「仲間を大事にするのはいいことだろ。」 「うん。確かにそう。だけど、それによって自分が苦しかったら、その…

思想学部36

<h3>試合Ⅲ③</h3> 2人は向かい合ったまま、試合は中々始まらなかった。 れんかさんの方から「あの…。」と。 すると、「はい…?」と悲しそうな声で返す。 「はじめますか…?」 「はじめたら、この時間が終わってしまう…。」 相手の表情はとても怯えていた。 「でも…。は…

思想学部35

<h3>過去物語9</h3> ある日から私の周りは変わった。 みんなはどう考えてるんだろう…。仲良くしたら…また。 そうはなりたくない。 昔、教えてくれた言葉が、私の中にあった。 そこから私の行動が始まったんだ。 「なうちゃん、遊ぼー。」 「ちょっとまって!先生のと…

思想学部34

<h3>試合Ⅱ①</h3> 3回戦目を突破し、準決勝に駒を進めた。 「頑張ったね!」など声が飛び交う中、1人だけ、くらくなってた。 すすむくんが、しゅごくんによって「僕は頑張ったと思うよ。」と話しかける。 しかし、「過去は変えられないんだ。一度してしまったものは取…

思想学部33

<h3>試合Ⅰ①</h3> 今日は試合がある。 去年は優勝だった。しかし、はじまってほとんどしないためか、シードとかはないようだ。 だから、前回同様、1回戦から決勝まである。 そして、今回はどこまでいけるだろうか? 今日は2回戦するらしい。 1回戦の相手は料悠(りょう…

思想学部32

<h3>大きな変化</h3> 「シソウくん。」 学校で誰かにそう呼び止められた。 振り返ると、違うクラスの人が居た。 名前はユルムくん。 テストで学年で10位以内に入ったことがある勉強ができる人だ。 しかし、関わったことは1度もなかった。 「どうしたの?」 「シソウく…

思想学部31

<h3>過去物語4</h3> それはとても幼い…赤ちゃんくらいの時のこと。 僕の周りに妖精のような何かがとんでいた。 その妖精は僕に言った。 「あなたの夢はなんですか?」 僕は答える。 「全ての人間が平等に幸せなこと。」 それが事実だったか、起こっていないことだった…

思想学部30

<h3>援助</h3> いいことの後には悪いことがあり、悪いことの後にはいいことがある。 僕はそう聞いたことがあった。 だけど… 最近は悪いこと続きだ。 大きな目で見れば、留学したこと。 それは僕にとって幸せな時間だった。 だが…。 創作にある、四面楚歌という言葉。…

思想学部29

<h3>洗脳</h3> 皆さんは、洗脳という言葉をご存知だろうか? 僕はその言葉がよく分かっていない。 異常な考え方を、全員で共有した時、それは洗脳されているというのだろうか? それはともかく、僕が洗脳という言葉を知っているという前提にたち、これから話していこ…

思想学部28

<h3>新入部員!</h3> 「春になった。」 あたりは一面、花の色。思想学部は少し寂しくなったが、相変わらず楽しくやってる。 今年はどんな人が部活に来るかな。 歩いてると、すすむくんと、しずくさんを見かけた。 「昔、言ってた、大事な話って何かな?」 「うん…。今…

思想学部27

<h3>友達の家に</h3> 今日はみちかちゃんと待ち合わせ! 友達の家に行くんだって! とっても楽しみ! しずくはスキップをしながら、待ち合わせ場所へ向かった。 しずくは、はやめに出たつもりだったが、みちかはもうすでについていた。 「わー!みちかちゃんはやい!…

思想学部26

<h3>試合3③</h3> みちかさんは少し驚いていたが、「良かった…」と呟いた。 みちかさんは「あゆみちゃんひさしぶりです。」と言った。 「挨拶はしなくていいよ。今日で終わるんだから。」 「早速始めましょ?」 「分かりました。」みちかさんは頷く。 「私の考えは、あ…

思想学部25

<h3>夏休み</h3> 新しい顧問の先生が来た。 これでなんとか、次の試合に参加出来る。 最初は、前の顧問の先生が、部活にほとんど来なかったから、少し戸惑っていた。 だけど、少しすると、みんな馴染む。 夏休みの少し前、先生は、思想学部を集めて言った。 「夏休み…

思想学部24

<h3>抗えないもの</h3> ある日、僕は謎の生物に捕まった。 言い方がおかしかったかもしれない。僕は謎の生物の家に招待された。 そこは、全てが未知だった。 しかし、それでいて、怖さはない。考えていた時よりも、実際を見て拍子抜けした。 そこでは、色々な人が居て…

思想学部23

<h3>過去物語❾</h3> 私のはじまり、それはとても小さい頃のことだった。 ある人の出会いが私を大きく変えたのかもしれない。 その人はとても多くの子供達に囲まれていた。 自分の思ったことを、「いい考えだね」と肯定してくれた。 だから、私も思ったことを伝えられ…

思想学部22

<h3>試合③</h3> 「そんなことできるはずがない。」 相手の部長はそう言って笑った。 全くできない訳じゃない。方法はいくつかあるが…。 いいものを選ぼうとすると、限られてくる。 「そうだった。さっきの女子がやってた、自分の都合の悪いところは無視で、いいところ…

思想学部21

<h3>体育祭</h3> 修学旅行が終わって、体育祭の時期になった。 少し前に、修学旅行あったけど…先輩に聞いた通り、違う場所だった。 近くでって、それって修学旅行と言えるの?って言ってたな… 体育祭は何も練習や、競技も何をするのか分かってない。 忙しい学校。 私…

思想学部⑳

<h3>過去物語❺</h3> これはある学校でのこと。 僕には夢がある。 自分の学んでいることについて、深めていく職業につきたい。 ただ、今していることを、1人でずっと考えていたいから。 ただ、ある男が、僕の前に現れた。 寝るに夜と書いて、しんやくん。 ねるくんとみ…

思想学部⑲

<h3>1つの考え</h3> 午後の部活がはじまった。 シソウくんがなんだかうずうずしている。 「どうしたの?」 僕が話しかけると、彼は「ありがとうございます!」と言った。 「思想学部の人達皆に話したいことがあります。」 視線が彼に集まる。 「僕には1つの考えがある…

思想学部⑱

<h3>君の話</h3> 午後、みんなは部活に集まる。 少し前に色々あって、部活でねおくんが浮いている。 今日も2人ずつにわかれ、思想を話し合うことになった。 しかし、ねおくんは誰かとできそうにない。 しずくさんに話しかけて、泣かせてしまっていた。 仕方ない。僕が…

思想学部⑰

<h3>みんなの考え</h3> 仕切り直して、今度は、一緒にいた留学生の女の子が言うことになった。 けれど困っている。 小さな声で留学生の2人は少し話していた 「あとの方が良かったんじゃない?」 トモさんは首をふる 「でも、後になっちゃうと、言えなくなっちゃうから…

思想学部⑯

準備はOKリベシン高校の思想学部では、模擬練習が行われていた。「今日もなえとかよ。」ひていはすこしイライラしながら言った。部長は「俺とするか?」とよる。「いや、いいですよ。」「なんで、この部活、4人しか居ないんですか。俺はもっと色んなやつと対…

思想学部⑮

完成練習試合が終わってから少し経ったある日のこと。いつものように部活へ行く。すると、全員揃っていた。泣いていたしずくさんは、もう元気そう。笑顔でみちかさんと喋ってる。僕はそれを見てホッとした。あおのくんは、勉強に集中して取り組んでいた。周…

思想学部⑭

楽しみの時間夏休みが終わってから、長い時間経った。もうそろそろで、冬休みが来る。やっと、オアシスが…そう思うくらいに、僕は追い詰められていた。毎日のように考えていた、創作が、ボロを出さないためにほぼ考えられていない。唯一、土曜日の夜が考えら…

思想学部⑬

なんだっけ?職員室でのこと。「あの…」その声に、数学の先生は振り返った。「いなし先生、どうかされたんですか?」「最近、思想学部の方は、皆落ち着いてますね。」「確かに、学校が始まった頃は、驚く事が多かったですね。」「最近はどうしているのですか…

思想学部⑫

夏休みが明けて9月になった。学校が始まって少しして、部活の空気は、勉強から文化祭に。と言うのも、文化祭は部活のグループで行われるらしい。しかし、今日の最初の話はそれとは違った。しずくさんは寂しそうに話す。「おとねちゃんが居なくて寂しくなった…

思想学部⑪

家日曜日、僕はすすむくんの家に行った。思ったより普通のところに住んで、何か大きく変わったところはない。少し身構えていたので、少し心が落ち着いた。チャイムを鳴らすと、すすむくんのお母さんらしき人が出てくる。「こんにちは」そう言って微笑む。「…

思想学部⑩

残された手紙すすむはそういちのようだ…。男はそう思った。高校を卒業してからもずっと、彼のことを考える。どうしてあの時…。しかし、最近、聞いた事で、もしかしたらそういちなのかもしれないと思うこともあった。優しさについて語った男。それは、そうい…

思想学部⑨

過去⑧私の子供の時、その頃から、お父さんとお母さんはよく喧嘩していた。その様子を見て、私はいつも泣いていた。どうして喧嘩するの…?私はこらえようとするけど無理。いつもポロポロと涙がこぼれる。小学校、中学校と上がっても、それは変わらなかった。喧…